プレイレポート
“縁のある装備品”を軸に世界が広がる,タワーディフェンス型アクションRPGの進化形「ケイオスドラゴン 混沌戦争」のプレイレポートを掲載
本作のビジネスモデルは,基本プレイ無料(※アプリ内課金あり)となっている |
Android版が2015年7月2日に配信開始されたのち,各種仕様やゲームバランスに関する修正やさまざまな調整が行われ,8月13日にはiOS版が配信開始された。本稿では,ようやく両プラットフォームに出揃った本作がどのようなゲームなのか,序盤をプレイしたレポートをお伝えしよう。
「ケイオスドラゴン 混沌戦争」公式サイト
「ケイオスドラゴン 混沌戦争」ダウンロードページ
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本題に入る前に説明しておくと,「ケイオスドラゴン」プロジェクトは,星海社のWebサイト「最前線」で連載されていた“Role Playing Fiction”(※テーブルトークRPGリプレイの発展形のようなもの)「レッドドラゴン」(公式サイト)を原案に生まれたものである。
いわゆるメディアミックス展開を行うためのプロジェクトとなるが,一つのIPをベースに他ジャンルに派生する形ではなく,これらの作品同士がそれぞれ連動し,“皆で作り上げていく新しい形のメディアミックス”を謳っているのが特徴だ。
具体的な展開としては,2015年7月2日よりTOKYO MXなどで放送が開始されたアニメ「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」,2015年夏発売予定のボードゲーム「ケイオスドラゴン 覇王春秋」,7月15日に発売された公式ノベライズ「ケイオスドラゴン 赤竜戦役1」(三田 誠氏原作)などが挙げられる。
なお,8月23日16:00からニコニコ生放送で,アニメの過去放送分を一挙に無料で視聴できる特番が配信されるので,アニメを見ていない人は,この機会を利用してみてはいかがだろうか。また,アニメの放送中に公開された,特別なアイテムが入手できる連動キーワードについても,8月31日までの期間限定で公式サイトから入力可能だ。
キャラクターの成長や仲間を増やす方法は“縁のある装備品”が軸に
人間と魔物のハイブリッドである「イズミ」という女の子が,主人公一行の冒険をサポートしてくれる。可愛らしい見かけによらずお金儲けが大好きで,わりと打算的だったりもする |
ストーリーが進んで新しいキャラクターと出会ったり絆が深まったりすると,相関図が更新されていく |
ゲームでは,アニメでは描かれていない7つの国を舞台に,さまざまなキャラクターとの出会いや,主人公が失った記憶に関わる物語が展開される模様だ。ただし,公式サイトの情報によれば,現在実装されているのはストーリーの第2章まで。先日掲載したインタビューによれば,ストーリーは9月中旬に第4章まで実装される予定とのこと。
クエストはスタミナ制で,特定のクエストをクリアすると新しいクエストがアンロックされ,行ける場所や仲間になるキャラクター達が増えていくという流れだ。
ただし,キャラクター関連の成長要素や仲間にする方法などは,「チェインクロニクル」とは異なったものになっている。バトル部分でも,ベースとなるフィールド構成や追撃/フリック技など,独自の要素が採り入れられている(詳細は後述)。
本作でポイントになるのが「装備品」だ。一般的なRPG同様,キャラクターに装備させることでステータスを強化できるのはもちろん,「錬金」「進化錬金」を行って強化/進化させることが可能だ。これらの装備品はクエスト報酬やガチャなどで入手できる。
また,イラスト付きなどレア度が高い装備品を入手すると,「絆シナリオ」「装備品シナリオ」といったクエストが解放されたり,その装備品に縁のあるキャラのレベル上限が開放されたりすることがある。
「絆クエスト」が解放された場合,それをクリアすると新しい仲間をパーティに迎えられる。昨今のスマホゲームでは,仲間になるキャラクターの多さをウリにしているものが多いが,それらと比べると本作で仲間にできるキャラクターはそれほど多くないという印象だ。本作のチーフプロデューサーである秋山隆利氏によれば,これはキャラクター性の掘り下げに重きを置く方針によるもので,毎月1〜2体ずつ増やしていく予定とのこと(関連記事)。
「チェンクロ」のタワーディフェンス型バトルをベースに独自要素の追加でアレンジ
本作のバトルシステムはタワーディフェンスタイプのアクションとなっている。バトルはリアルタイムに進行し,画面左側から続々と出現する敵をすべて倒せばクリア。パーティが全滅したり,画面右端まで敵が到達したりした場合は敗北となる。
フィールドは6×3のマスで構成されており,自分の手持ちキャラクター(最大4人)と助っ人(他プレイヤーのリーダーキャラクター)で戦うことになる。
プレイヤーは基本的に,キャラクターをタップ(またはドラッグ)してフォーメーションを整えつつ,攻撃する敵をターゲットするだけでいい。近接攻撃タイプは敵と接触,遠距離攻撃タイプは攻撃範囲内に敵が入ると自動で攻撃を行ってくれる。
ただし,防御や回避といったコマンドは存在しないので,HPが減ったキャラは後列に下げてハーブなどのアイテムで回復しないと力尽きてしまう。任意のマスを指定すれば,キャラクターはそのマスに移動するので,気を配りながら戦おう。
「チェンクロ」と異なるのは6×3マスという部分で,バトル開始時は右半分の3×3マスに配置されるが,開始後はすべてのマスに移動可能になる |
ゲーム内ショップで「巻物」を購入してキャラクターに設定すると,移動を含め自動で戦闘をさせることが可能になる。助っ人は戦闘開始前に自動戦闘の設定が可能だ |
また,必殺技を連続して発動させると「チェイン」となり,付与ダメージに倍率ボーナスがかかる。強敵と戦うときなどは,回復系の必殺技を使ってから攻撃系の必殺技を使うというように,どの順番で発動させるかも重要なポイントとなってくる。
本作には属性の概念も存在し,火は地に,地は水に,水は火に強いという3すくみと,相互に影響し合う光と闇という,スマホゲームでは定番といえる合計5属性が存在する。有利属性の場合は,味方キャラクターと敵キャラクターをつなぐライン表示が稲妻のようなエフェクトで表示されるなど,優劣を確認することが可能。なお属性は,キャラクター自身ではなく装備する武器に依存する。各属性の武器を揃えれば,多くの戦場に対応できるようになるわけだ。
このほかにもバトルには,フィールドの地形効果であったり,敵の状態異常攻撃であったりといったギミックが用意されている。ギミックによっては力押しではクリアが難しくなるクエストもあるので,対策をしっかりと講じてほしい。
ゲームの紹介は以上となる。「こちら」に掲載したインタビュー記事を読んでもらえれば分かると思うが,Android版配信後に発生した不具合やバランス関連の問題はほぼ解消され,現在は正常なゲームバランスになっているとのこと。
また,ケイオスドラゴンでは,小高和剛さん,武井宏之さん,成田良悟さん,鋼屋ジンさんと下倉バイオさん,PEACH-PITさん,松野泰己さん,三田 誠さんら,ボードゲーム「覇王春秋」の“スタープレイヤー”と,ゲームに今後実装されるコンテンツが連動して,プレイヤーとともに“世界を作り上げていく”ことになるという。連動の具体的な展開はまだ詳細が明かされていないが,「これから作り上げられる世界」がゲームにどう反映されていくのか,今後の動向に注目したいところだ。
このように,「ケイオスドラゴン」プロジェクトが本格的に始動するのはこれから,という状態なので,本稿を読んで興味を持った人は,ゲームをプレイしてみてほしい。
「ケイオスドラゴン 混沌戦争」公式サイト
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- 関連タイトル:
ケイオスドラゴン 混沌戦争
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(C) SEGA Networks (C) STAR SEAS COMPANY / 「ケイオスドラゴン混沌戦争」製作委員会
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