連載
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 36
霜月はるかさんのメジャーデビュー10周年を記念した,3か月連続のマンスリーソロライブにすべて参加してきました! 家庭用ゲームにPCゲームにアニメと,さまざまな作品で歌声を聴かせてきた霜月さんの生歌は本当にステキのひと言。3か月続けてライブを見たばかりなのに,早くもまたライブに行きたいなあと思いながら,今年8月に4枚同時リリースされたベストアルバムを聴く毎日です。ちなみに今回は本文のほうにも霜月さんの名前が出てくるので,ファンは要チェック!
ところで,私はこの12月で編集&ライターデビューして20年を迎えてしまいました。誰か祝ってください。それでは今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」へレッツゴー!
あの「サイバーコマンド」が初の音源化!
「細江慎治 WORKS VOL.5 〜サイバーコマンド〜」
タイトル | 細江慎治 WORKS VOL.5 〜サイバーコマンド〜 | |
発売日 | 2015年10月30日 | |
価格 | 3200円(税抜) | |
発売元 | SweepRecord | |
コピーライト | (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. |
2012年にシリーズ展開が開始された「細江慎治 WORKS」シリーズも,いよいよ5枚め。今回は「サイバーコマンド」「サイバースレッド」「スターブレード」という,アーケードの大型筐体でリリースされた3タイトルの楽曲が収録されています。今週の1枚めは,そんな「細江慎治 WORKS VOL.5 〜サイバーコマンド〜」をご紹介!
収録タイトルのトップを飾る「サイバーコマンド」は,SYSTEM22基板で開発された1994年リリースの作品。細江氏がナムコ時代に手掛けたタイトルで,これが初のサントラ化になります。退廃的な雰囲気が漂うシーケンスフレーズを多用しつつ,抜けのいいスネアの音が聴ける「SELECT YOUR VEHICLE」や,ベースが前に出た「EAST CITY」など,短いながらも特徴的な曲に加えて,「CIVIC PARK」や「RAFFLESIA」のように印象的なモチーフメロを使った細江節が堪能できます。
続く「サイバースレッド」は,SYSTEM21基板で開発された1993年のタイトル。「サイバーコマンド」の前作に当たる作品で,過去に一度サントラ化されていますが,今回は基板からの新録音で収録。未来への扉を開けたかのような,センセーショナルなサウンドが全体を占めつつ,曲のところどころにナムコ時代の細江氏らしさを感じさせる音が散りばめられているのがニクイ。このサウンドをもっと聴きたいと思わされます。
そして最後は,1991年にSYSTEM21基板でリリースされた「スターブレード」。宇宙を舞台にした「スター・ウォーズ」ばりのドッグファイトをポリゴンで表現した3Dシューティングです。宇宙戦争を盛り上げるスペースオペラ的なオーケストラサウンドが,ゲームのプロローグと後半戦を盛り上げてくれます。
しかし,このゲームのプレイヤーが一番印象に残っているのはBGMがない中で織り成される,自機のショットや敵の破壊音などによる効果音の渦ではないでしょうか。その様子は「Prologue to STARBLADE」の後半パートで再現されています。個人的に,このパートに一番感激! あの頃ゲーセンで見た壮大な宇宙を,本サントラが映し出してくれました。
SweepRecord「細江慎治 WORKS VOL.5 〜サイバーコマンド〜」公式サイト
民族楽器の演奏が紡ぐ,癒しのプレーンサウンド
「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック」
タイトル | ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック | |
発売日 | 2015年11月18日 | |
価格 | 3600円(税抜) | |
発売元 | コーエーテクモミュージック | |
コピーライト | (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved. |
「アトリエ」シリーズの最新作,「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」(PS4/PS3/PS Vita)が2015年11月19日にリリースされ,ゲームよりも1日早く,同作のサウンドトラックも登場しました。ということで,今週の2枚めは「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック」を紹介します。
毎回,楽曲面でも充実している同シリーズですが,今回のサントラもCD3枚組に全94曲を収録という,期待どおりの大ボリューム。作曲には,柳川和樹氏,浅野隼人氏,矢野達也氏,阿知波大輔氏,阿部隆大氏という,ガスト作品ではお馴染みになった作家陣が参加。ふんわりとしたプレーンテイストに包まれた,ヨーロッパ風の民族音楽系サウンドで構成されており,シリーズの原点に回帰している点も昔からのファンには嬉しいところです。
1曲めはオープニング曲の「Phronesis」。シンガーソングライターRURUTIAの歌唱による優しいボーカルと,賑やかなアレンジが魅力の曲です。さまざまな民族楽器で構成された,アコースティカルな演奏も耳に残ります。
そして,フルートの奏でるリードフレーズが心地よい「木漏れ日のカンパネラ」や,元気いっぱいに飛び出してくる「春風のポーレチカ」など,繰り返し聴きたくなるインスト曲も満載。ボサノバのリズムと抑揚を抑えたアコギのプレイに魅了される「Tea Time Bossa」や,自然の神秘を感じさせてくれる「木々のささやき」なども個人的にイチオシです。
オープニングと同様,RURUTIAが歌うもう1つのボーカル曲「Little in My Little」は,実力派インディーズバンドSoul Kitchenによるアコースティック演奏が聴きどころの1曲。それぞれの楽器の音とRURUTIAのボーカルが調和し,力まずに聴ける気持ちよさがあります。
ちなみに,本サントラと同時発売された「Plachta ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 ボーカルアルバム」には,ゲーム中で使われたボーカル曲8曲と,新曲インストナンバー2曲を加えた全10曲が収録されています。参加アーティストは,亜美,丘咲アンナ,霜月はるか,月子,Tynwald music,モニカ(CV:洲崎 綾),そしてRURUTIAといった面々。「ソフィーのアトリエ」の世界観を彩るアーティストによるオムニバスアルバムとして,サントラと合わせて聴きたい1枚です。
「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック」公式サイト
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ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜
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(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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- ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 (初回特典(プラフタのドールメイク衣装のダウンロードコード) 同梱)
- ビデオゲーム
- 発売日:2015/11/19
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