盛況に終わった「Ar:pieL学園祭」をレポート。今後のアップデートや未実装コンテンツについての情報も

　WeMade OnlineとNHN ハンゲームは2018年12月23日，「Ar:pieL」のオフラインイベント「Ar:pieL学園祭」を，東京都の秋葉原ウラ・エンタスで開催した。イベントには，抽選に当たった約100名のプレイヤーが招かれ，一足早く最新アップデート情報を入手しつつ，12月27日に実装される新キャラクター「リーシャ」の先行体験など，盛りだくさんのコンテンツを楽しんだ。


　「Ar:pieL」は，バトルと学園生活を一緒に楽しめるオンラインRPGだ。プレイヤーは世界を救う人材を育てる「アルピエル学園」に入学し，個性的な生徒や教師達と触れあっていく。キャラクターはいずれも獣人達で，美少女もイケメンもいる。「Ar:pieL学園祭」は同作初のオフラインイベントであり，100人の募集に対して2倍以上の応募があったそうだ。

○「Ar:pieL学園祭」出演者
小坂崇義氏（運営プロデューサー）
ケバブ山地氏(アルピエル運営チーム)
東城陽奏さん（アーティスト）
みくみくみさん(司会／声優：ユエ役)
天野七瑠さん(声優：ブレイヴン，ガハル役)
櫻川めぐさん(声優：エレイン，ルナ役)
堂坂晃三さん(声優：ベント役)

小坂崇義氏（運営プロデューサー）

　学園祭は，東城陽奏さんがAr:pieLの主題歌「Last Day」を披露するミニライブで幕開け。東城さんの生歌に，ファンたちは大いに盛り上がった。


　続いては，天野さん，櫻川さん，堂坂さんを招いてのトークコーナーがスタート。天野さんは，自分が声を当てるブレイヴンについて，「普段は明るいけれど，実はクロオオカミの生き残りで悩みを抱えています。収録のとき，こうしたブレイヴンが秘めたものが胸にこみ上げてきました」と役への思い入れを語った。


　堂坂さんが演じるベントは，プレイヤー達を導く教師だ。アルピエル学園に入学するプレイヤーを面接するシーンでは，危険な戦いに挑む覚悟を問う厳しさを重視したという。そして，その後の日常パートでは同じ学校に所属するファミリーとしてのフレンドリーさを意識して演技しているそうだ。学園ものである本作ならではの役作りといえるだろう。
　櫻川さんは，エレインに加え，1月24日に予定のアップデートで実装されるレイドボス「ルナ」を演じている。ルナとの戦いでは歌入りのBGMが用意されているが，こちらも櫻川さんが担当している。「歌というよりは，戦いながらセリフを喋っている」という意識で収録したそうなので，どんな仕上がりになっているのかが楽しみだ。

　このコーナーでは，即興でのボイスドラマも展開された。ユエが作った妖しい薬をブレイヴンとベントに飲ませると，なんと2人の人格が入れ替わってしまった。ブレイヴンのイケメンフェイスを手に入れたベントは大喜びでシエスタにセクハラしようとするが，怒ったユエに成敗されてしまう……という話となり，会場は爆笑に包まれた。

人格が入れ替わったブレイヴンとベントを演じる2人。普段のゲームでは見られないレアな光景だ

　天野さんもこの流れが気に入ったようで，「ドラマCDを作ってほしいですね」と希望を出すと，観客達も大喜び。これは今後の展開に期待したいところだ。

　トークコーナーのあとは，出演者チームvs来場者チームでのPvPが行われた。11月に実装されたばかりの「学園道場」を使って2on2のタッグバトルを行い，来場者チームが1勝する度に，全プレイヤーにプレゼントされる「万能染色アンプル」の数が1個ずつ増えていくという趣向だ。

　ケバブ山地氏，東城さん，みくみくみさん，天野さん，櫻川さん，堂坂さんら出演者は，さまざまな組み合わせでチームを組んで来場者達に挑む。
　しかし，この日来場したプレイヤーは，倍率の高い当選競争をくぐり抜けただけあり，いずれも筋金入りの強者だった。4戦しての結果は来場者チームの全勝。これにより，勝利分の4個と最低保障分の1個を合わせて，合計5個の万能染色アンプルが12月27日のメンテナンス後には配られているはずなので，ゲームにログインして確認してみよう。


　この日の目玉の1つが，12月27日に実装される新キャラクター「リーシャ」の先行体験だ。リーシャは竜族の少女で，大鎌「バトルサイズ」を振るう。また，戦闘では「蓄電」と「放電」がキーポイントとなる。蓄電属性のスキルを使って電力ゲージを増やすと，その個数に応じて攻撃力がアップ。この状態で放電属性のスキルを使えば，電気を爆発させることができるという。



　会場の試遊台にはレベル70かつ，さまざまなコスチュームを持ったリーシャが用意され，自由に操作できた。着替えやエモーションを試す人がいれば，スキルをチェックする人もいて，思い思いにリーシャでのプレイを楽しんでいた様子が印象的だった。

試遊台では，メイド服姿のリーシャがユーザーを歓迎

　もう1つの目玉が，プロデューサーの小坂氏による，アップデート情報のお披露目だ。まずは2018年12月27日のアップデートについて。前述のとおりリーシャが“電撃入学”するのに加え，新規のレイドダンジョン「要塞レイド」が実装される。

　要塞レイドのボス「ランスロット」は，攻撃に「沈黙」をはじめとするデバフが付与されているのに加え，複数の属性をランダムで切り替える（＝弱点属性が変化していく）特殊能力を持つという。おまけに，属性切り替え時に攻撃すると，ダメージが反射されてしまうというのだから，なかなかの強敵だ。
　現時点の弱点属性がどれなのかは，ランスロットがまとうエフェクトを見れば分かるそうなので，しっかりとチェックして戦いを有利に運びたい。


　苦労するぶんだけ報酬も豪華で，キャラクターごとに異なる特殊効果を持つセット効果付与書が入手できる。セシル用だと覚醒時間が増加，カイル用ならHPが一定値以下になると自動回復がスタートするなど，いずれも便利な効果が揃っている様子。またランスロット実装日からは，着物系のコスチューム「和の国の衣装」とこたつの入手も可能となる。和の国の衣装を着ると，椅子や床に座るときのモーションが変化するとのこと。


　2019年1月24日のアップデートでは，ついにレイドボスとしてルナが実装される。ルナ戦は，通常よりも多い12人レイドになっており，小坂氏曰く「運営チームが挑んでもクリアできなかった」とのことなので，自信のある人は実装日に突撃してみよう。


　実装日が未定となっているシステムについても，先行して情報が明かされた。「サブキャラ育成サポートシステム」は日本側から提案しているもので，いろいろなキャラクターを育てていくとバフが得られたり，別のキャラクターのスキルを使えるようになったりといった仕組みが構想されているのだとか。


　「強化ソケット」「学園道場の3つ目のコンテンツ」「カップルシステムのミニゲーム」といった，項目だけ存在しているが未実装になっているものも随時追加されていくという。
　学園道場の3つ目のコンテンツについては“PvE的なもの”が予定されている。また，開発サイドからは“最近流行のサバイバルゲーム的なコンテンツ”も提案されているとのこと。そして，カップルシステムのミニゲームについて，開発サイドから“2人が細い棒の両端をくわえてのミニゲーム”のスケッチが提示されているそうだ。

　これらはあくまでアイデアだそうなので，実際にどのような形で実装されていくのかは，今後の情報に注目したい。日本サイドからは学園生活を充実させるようなコンテンツが提案されているそうで，こちらも楽しみなところだ。また，「ラブラブバレンタインイベント」など，季節系イベントも順次開催されていくので，2019年の学園生活もより楽しいものになっていきそうだ。

学園祭の最後には，抽選会も行われた

リーシャを演じる，声優の上坂すみれさんのサイン（左写真）など，豪華な賞品がプレゼントされた（右写真）

学園祭のラストは記念写真で締めくくり

「Ar:pieL」公式サイト（GAMEcom）

「Ar:pieL」公式サイト（NHNハンゲーム）