日本一ソフトウェアから2016年2月25日に発売となるPlayStation Vita用ソフト
「勇者死す。」の最新情報が公開された。
本作は,2007年にリリースされた
桝田省治氏によるケータイアプリ
「勇者死す。」を,PS Vita用にリメイクしたタイトルだ。今回明らかになったのは,本作ならではの独自性が散りばめられた
ゲームシステムと,それと関連して展開される
物語の一部。そしてプレイヤーの前に立ちはだかる
「魔王の配下達」の情報だ。
「俺の屍を越えてゆけ」など,さまざまなタイトルを手がけてきた桝田氏による,一風変わった世界観が魅力の本作。氏ならではの斬新なシステムと物語に期待するファンは,下の囲みをチェックしつつ,2月の発売を楽しみにしておこう。
システム
くり返される似て非なる5日間
勇者は神様から5日間の命を与えられ、自分の救った世界を見て回ります。この5日間の過ごし方に決まりはなく、世界を冒険するのも、ヒロインたちの問題を解決するもの、何もせずに時間を持て余すのも自由な設計になっています。
「勇者死す。」はこのような5日間を何度もくり返すのですが、ゲームシステムや複雑に絡み合う物語により、毎回異なる冒険をすることができます。
本報ではこうした与えられた5日間に多くのバリエーションをもたらすゲームシステムと勇者の身にふりかかる展開の一部を紹介します。
●限られた時間を有効に使おう
勇者に与えられた時間はたった5日間。さまざまな問題を解決するためには、限られた時間を有効に使う必要があります。「勇者死す。」ではこの時間の使い方が最も大事な要素の一つとなっています。ちなみに、ゲーム内の1日は約1時間で進むので、1周(5日間)は5時間程度のプレイ時間で経過します。
【弱体化と疲労度】
「勇者死す。」では時間が経つにつれ、勇者がだんだんと弱くなっていきます。
よみがえった直後の勇者は魔王を倒した時のステータスを引き継いでおり、最強の状態です。
しかし、日を追うごとに弱体化が進み、ステータスが低下し、魔法を忘れ、重い装備も使いこなせなくなり、雑魚モンスターにさえ苦戦するほどになります。
この勇者の弱体化の進行度合いには「疲労度」が関係しています。
【疲労と弱体化】
勇者には「疲労度」というステータスがあり、この「疲労度」は時間の経過と共に蓄積されていきます。
「疲労度」がたまっていると、勇者が弱くなるスピードが速まります。5日間全く休まないと、勇者の最大HPが1になるほど弱くなってしまいます。
勇者の弱体化を少しでも食い止めたい場合は街の宿屋やキャンプで休憩をして、「疲労度」を回復させます。
ただし、休憩をすると時間が経過してしまいます。勇者のステータスをとるか、貴重な時間を確保するかで、物語の進行にも影響がでます。
【移動手段】
時間が最もかかるのは、街から街、街からダンジョンといった移動です。こうした移動の手段は「お金はかからないが時間のかかる徒歩」、「お金はかかるが時間を節約できる馬車」、「お金も時間もかからないがMPを消費する魔法・購入にお金がかかるアイテムによる移動」といくつかあります。冒険の目的に合わせて移動手段を選択することも大切になっています。
●勇者の身に降りかかる選択と展開
勇者は命を与えられた5日間の間に多くの選択をすることになります。選択によっては思いもよらぬ展開が待ち受けていることもあります。
【フローラとの結婚!?】
フローラは勇者との結婚を望んでおり、勇者にレアアイテムを譲ることと引き換えに結婚を持ちかけます。承諾をすると、王族になるので、葬式も豪華になるかも!?
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フローラがくれるアイテムが他のヒロインは欲していたり、ストーリー進行のために必要なアイテムであることもあります。
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とりあえず「結婚する」というのも選択肢ではありますが、他の仲間がどう思うかはわかりません・・・。
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【かつての仲間との戦い】
選択次第では、魔王討伐時の仲間と戦う場合もあります。
味方なら頼もしいですが、敵にしたら手ごわい相手。弱り行く勇者にかつての仲間と戦う力があるのでしょうか。
ゾロは己の力の証明のため、リューは森の木を守るためにかつての仲間である勇者と戦います。
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【捕らわれのヒロイン】
勇者と関わりを持ったヒロインが国の転覆をたくらむ反乱分子として逮捕されることがあります。捕まっている間は、ヒロインとのイベントは進行しません。
捕らわれたヒロインを勇者の力で助けることもできますが、いくら英雄だからといって容疑者を勝手に助けてよいものなのか・・・。
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【魔王も復活?】
魔王は自らが復活をほのめかすセリフを残します。本当に復活するのであれば、再び勇者は魔王と戦うことになるのでしょうか。 |
また、何者かが魔王の復活をたくらんでいるという噂がながれています。 |
【プレゼント】
仲間になったパーティーメンバーには装備などのアイテムをプレゼントすることができます。受け取ったキャラクターが気に入れば、その装備を使ってくれます。
勇者は衰弱が進むと重い装備を使いこなせなくなるので、勇者を目指すヨナにプレゼントする、という選択もありますが、勇者の装備は高く売れるので資金にするという選択もあります。
【真紅のバラ】
プレゼントできるアイテムは装備品だけではなく、「真紅のバラ」を贈ることができます。
赤いバラの花言葉は「あなたを愛してます」。女性キャラに渡したら新しい展開を迎えられそうなアイテム。
【勇者の子供を残す】
5日間の中で特別仲良くなったヒロインと子供を残すことができます。
勇者の子供を宿したヒロインは葬式でどのような言葉を勇者に贈るのでしょうか。
●新システム
Vita版「勇者死す。」では時間をほぼ無駄に過ごす要素として、「釣り」が新たに追加されます。
【釣り】
神様より与えられた貴重な5日間を釣りをして過ごすこともできます。この釣りは基本的には釣りをするだけのもので、魚を釣ったとしても何かの問題が解決されるわけではなく、ただ時間が流れ、釣った魚の記録が残るだけのシステムとなっております。
釣竿を持っていれば、世界中のいたるところで釣りをすることができます。
釣りをしていなければ聞けないセリフもあります。何かに追われることなく、釣りをしながら残された時間をゆっくりと過ごすのも一興かもしれません。
魔王亡き後の魔物たち
「勇者死す。」では魔王が討伐されても、全ての魔物がいなくなるわけではありません。
森や洞窟、廃墟など、世界各地に魔王軍の残党が落ち延び、中には人間や亜人種たちの生活圏を脅かすような場所にはびこる魔物もいます。
本報では、生き残った魔王の配下の中でも、実力があり、魔王亡き後も猛威を振るう2体の魔物を紹介いたします。
ブラッディ
「この坑道にお前の血で真っ赤な池を作ってやるぜ!!」
粗暴な性格や荒々しい言動が目立つが、個の能力が高く、戦時中は魔王を守る役目を与えられていた魔物。
魔王ギールへの忠誠心が高いため「魔王の番犬」と呼ばれていた。
戦後はナオミたち鉱山の民、穴民(あなたみ)が仕事場としている坑道に棲みついている。
戦後、坑道に棲みついたブラッディは、穴民(あなたみ)に大きな被害をもたらしている。そこでナオミから「ブラッディを倒して欲しい」と頼まれる。魔王を倒した直後の勇者ならば、難なく倒すことができるが、弱りきった状態だと苦戦を強いられることになる。
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バルドス
「嵐を止める方法はひとつ。貴様の命、我に差し出すがいい!!」
忠義と名誉を重んじる魔物の武人。魔王が討たれたとの報を受けると、一人死に場所を求め、とある洞窟に流れ着く。
魔王を倒した勇者や同胞をたおした人間や亜人種を怨み、周辺海域に嵐を巻き起こし、航路をふさいでいる。
バルドスがいる洞窟は地理的には離れた街と街を繋ぐ航路に影響を与えやすい場所に位置している。バルドスを倒すと、この航路が使えるようになり、より効率的な移動手段を得ることができる。
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