いつでもどこでも遊べる“本格MMORPG”がついに登場。Aimingのスマホアプリ「ロストレガリア」インプレッション

　Aimingは，スマホ向け新作MMORPG「ロストレガリア」（iOS / Android）のAndroid版の配信を，2015年10月24日に開始した（iOS版は10月22日に配信済み）。事前登録者数が28万人を突破した注目作ということで，本作に注目している4Gamer読者も多いのではないだろうか。本稿では，そんなロストレガリアのゲーム内容を紹介しつつ，実際にプレイしたインプレッションをお伝えしていこう。

「ロストレガリア」公式サイト

iOS版「ロストレガリア」ダウンロードページ

Android版「ロストレガリア」ダウンロードページ

　ロストレガリアの最大の特徴は，PC向けMMORPGで慣れ親しんだゲームシステムの数々が，スマホアプリ上で見事に再現されている点だ。本稿に掲載しているスクリーンショットを見れば，本作が“PC向けMMORPGそのもの”であることが分かるだろう。
　それもそのはず。ロストレガリアの開発作業を行っているのは，4Gamer読者にもおなじみのPC向けMMORPG「パーフェクトワールド」を手がけたコアスタッフ達なのだ。彼らが別会社を設立して制作した初めてのアプリが本作なのだが，そこにはパーフェクトワールドで培ったノウハウがふんだんに盛り込まれている。


　もちろん，操作方法やユーザーインタフェースはスマホ向けにアレンジされており，遊びやすさが向上している。プレイヤーキャラの移動は，移動先を直接タップするだけで行えるほか，バーチャルパッドでの直接操作にも対応。通常攻撃やアクティブスキルを使用するためのアイコンは画面右下に集約されているので，スマホ本体を横持ちし，両手で無理なく操作できる。
　ちなみに，ステータスウィンドウやインベントリなどを開くための各種メニューは，画面の端をタップするとニュっと出てくる仕組みなので，必要なときだけ呼び出せばいい。

　昨今のスマホ向けオンラインRPGでは定番となっている自動操作システムは，本作にも搭載されている。NPCからクエストを受注したあと，次の目的地までオートランで移動できるほか，場合によっては瞬間移動も可能だ。
　そして戦闘面では，回復ポーションの使用条件や，攻撃対象のモンスターを探知する距離，範囲攻撃系スキルの使用可否など，さまざまな条件を設定しつつオートバトルでレベル上げができる。

　こういった自動操作システムは，PC向けMMORPGではジャンルの魅力をスポイルする要素と考えられることもあるが，個人的には，ロストレガリアに触れてみてかなり印象が変わった。画面が小さく，プレイする場所もまちまちなスマホ向けアプリでは，必要最低限の操作で冒険を楽しめるこれらのシステムが，大きなメリットだと感じられたのだ。マウスボタンをクリックしまくったり，同じ敵を手動で延々と倒し続けたりすることがMMORPGの面白さではない。開発者はそこを踏まえ，プレイヤーの受けるストレスを減らす形で自動操作システムを盛り込んだのだろう。

　ロストレガリアに用意されたプレイアブルクラスは，戦士，双剣士，操血士，魔導士，神官の5種類。戦士はタンク，双剣士は近接アタッカー，魔導士は魔法アタッカー，神官はヒーラー/バッファーというざっくりとした役割が設定されているのだが，操血士は自らの血を操る操血術の使い手で，魔法による遠距離攻撃や，身体能力を増幅させた近接攻撃で敵と戦うユニークなクラスとなっている。

プレイアブルクラスはいまのところ5種類。クラスごとに性別は固定されているが，アバター要素はかなり充実。後述する「神器」システムのおかげで，キャラクタービルドを工夫する楽しさも味わえる

　ゲームの仕組みは，PC向けMMORPGとほぼ同じような感じになっている。基本的には，受注したクエストをこなしていけばゲームが進行してくほか，ゲーム序盤はチュートリアルを兼ねた作りになっているので，ゲームに不慣れな人でも比較的遊びやすいのではないだろうか。
　チュートリアルを終えたレベル15以降になると，当分の間はレベルが5つ上がるたびに新しいシステムが登場する。レベルアップのテンポも良く，メインシナリオに沿って進めていけば，プレイ目標を見失うことはそうそうないだろう。

　ロストレガリアらしいゲームシステムという意味では，レベル20で登場する「精霊の泉」と，レベル30で登場する「神器」が大きなポイントと言える。
　ロストレガリアのゲーム内世界には，“現実”と“夢境”の2つが共存しており，プレイヤーキャラクターは双方を行き来して冒険を繰り広げていく。「精霊リリィ」というNPCがキーパーソンとして関わってくるのだが，プレイヤーは「精霊の泉」を通じて，好きなときに彼女と会えるのだ。精霊の泉では，リリィと会話を楽しんだり，祈りを捧げてバフを貰ったり，ゴールドを貰ったりできる。また，リリィの着せ替えシステムも用意されている。


　一方の「神器」は，遥か昔に繰り広げられた神々の戦いで失われたとされる特別な装備品だ。プレイヤーキャラクターは世界各地を冒険しながら，この神器を集めることになる。
　神器は，メインシナリオを進めていくことで獲得できるのだが，これを入手することで，特別なアクティブスキルを取得可能。“スキルの効果を自分で選べる”というところがポイントだ。
　先述したように，ロストレガリアで選べるクラスは戦士，双剣士，操血士，魔導士，神官の5種類がある。戦闘時の役割は基本的にクラスによって決定されるのだが，たとえば“回復タイプ”の神器を戦士に装備させたり，攻撃タイプの神器を神官に装備させたりすれば，役割から外れた立ち回りが可能になるのだ。神器システムをうまく活用すれば，パーティプレイの際にヒーラーやアタッカーが足りなくても，満足のいくダンジョン攻略が楽しめるはずだ。


　そのほかにも，アイテムを強化/合成したり，インスタンスダンジョンを攻略したり，騎乗用ペットを収集/育成したり，ギルド活動に勤しんだりといった“PC向けMMORPGでは当たり前のコンテンツ」”が，当たり前のように盛り込まれているのがすごい。最近ではスマホ向けオンラインRPGがかなり増えてきたが，ロストレガリアほど内容が充実しているものはそうないだろう。「最近忙しくてMMORPGを遊べていない」という人でも，スマホ向けアプリであれば無理なく楽しめるはずなので，少しでも興味がある人はぜひ一度プレイしてみてほしい。

「ロストレガリア」公式サイト

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