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  • DMM GAMES
  • 発売日:2016/01/21
  • 価格:サービス終了
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印刷2016/01/30 00:00

プレイレポート

次世代ブラウザゲームはこんな感じ? DMM.comの新作「X-Overd」はリッチコンテンツをフル装備した王道ファンタジーだった

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 2016年1月21日,DMM.comの新作ブラウザゲーム「X-Overd」(クロスオーバード)の正式サービスが始まった。
 本作は,多彩なキャラクターと爽快感のある戦闘システムを搭載した育成型RPGだ。プレイヤーは若き飛空艇の艦長となり,各地に発生する謎の「ゲート」を追って,その謎を探りつつ世界を救いために各地を旅することになる。飛空艇のクルーを集め,そして鍛えながら進むのだ。
 ワールドマップ上で飛空艇が順に移動していき,その地のクエストをこなしていくのだが,要所でノベルゲームのような立ち絵の掛け合いが行われる。メインクエストはストーリーと組み合わせた展開となっている。
 ここではゲームシステムの概要と序盤をプレイしての雑感をまとめておきたい。
(※記事内容のほとんどは開始3日くらいの時点でのもので,その後判明した情報は注で付記してあります)

全画面モードにも対応している。画面は4K解像度のもので,画像は甘くなっているが,文字やアイコンは高精細なのが分かる
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飛空艇「ノア」でマップ上を飛び回る
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王道システムのゲームだが,「オーバーキルコンボ」による爽快感が魅力


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 アニメ調のキャラクターやリアル調の背景グラフィックスの作り込みなど,本作のビジュアルはかなり完成度が高い。Flashをバリバリに使った動きのある画面もあいまって,全画面モードでプレイしているとコンシューマゲームっぽい雰囲気もある。
 だが,その基本部分は意外とオーソドックスなブラウザゲームになっている。戦闘なども,最大5人のキャラクターでパーティを組み,助っ人を1人加えてミッションをこなしていくという,まあこの手のゲームではよく見られるスタイルだ。

戦闘はコマンド選択式だが,ブラウザゲームらしくオートモードも備えている。オートモード時に使うコマンドを指定できるのが特徴だ
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 それでも本作の印象を大きく変えているのは,ウリともなっている「オーバーキルコンボ」システムだろう。普通に戦闘していれば自然と発生するものなので,あまり気にしなくてもよいのだが,ここでは基礎の部分から説明しておこう。

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 まず,戦闘の基本を含めて最初のミッションである「静かな森」を見てみると,使用フォース数が5,バトル数は4となっていることが分かる。

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 「フォース」はミッションに出るときに消費する数値で,いわゆるスタミナ的なものとなっている。後述する「ゲートキーパー戦」などでは,「弾薬」という別のものが消費される。もちろん,どちらも時間とともに回復する。

 さて,問題はバトル数という奴だが,フィールドにはモンスターが,

 前方→ 2:1:2:1(ボス)

「静かな森」のモンスター配置
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のように計6体並んでいる。一番前方に2体,そのちょっと後ろに1体,さらに後ろに2体いて,最後にボスが1体いる。戦闘は列単位で一区切りとなるので4列ならバトル数が4になるわけだ。4ウェーブでと言うほうが分かりやすいだろうか。
 これを前から順に倒していくわけだが,各列を倒したときの余剰ダメージの一部が次の列に繰り越されるというのがオーバーキルシステムとなる。
 普通の戦闘システムを想定していると「オーバーキル分のダメージってそんなに大きくもないでしょ?」という印象を抱く人は多いだろう。しかし,本作で実際の戦闘を見ると,1ターンでは必ずパーティ全員が戦闘を行っていることが分かる。途中で各列のモンスターを倒しきるような場合には,その最後の1体に対して残りのパーティが総出で攻撃を叩き込んだわけだ。それをまとめると,余剰ダメージだけで後ろのモンスターがどんどん吹き飛んでいくという,ぷよぷよの連鎖というか,無双系というか,そんな感じで爽快なバトルが楽しめることになる。
 なお,絵面的には,ちゃんと吹き飛ばされたモンスターが後ろのモンスターにぶつかってダメージを与えていることになっているようだ。


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 前述のように,オーバーキルシステムをあまり理解していなくても,ゲームを進めるうえでの不都合はほとんどない。ただ,まとめてモンスターを吹き飛ばしていくと,戦闘ターン数が短縮されるのだ。戦闘結果の評価はターン数によって行われるので,できるだけ短いターン数で制圧して金のトロフィーを揃えたいところだが,前座の段階でスキル(アビリティ)を連発してMPを使い切っていると,ボス戦がきつくなりがちである。とくに最前列に3体が並ぶような配置だと,初手から全体攻撃で一気に吹き飛ばしておきたい。
 また,戦闘では素早さの順に攻撃を行うようだが,少なくともザコ相手の戦闘では,ほぼこちらが先手となるので,各列を通常攻撃で確実に1ターン内に吹き飛ばしていけば,ボス直前までHPもMPも温存したままでいくことができる。手数がかかるので評価が下がるのが難点だが,超えられないボスに対してはそれなりに有効な手段だ。

ストーリーは立ち絵の掛け合い形式で進行する
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キャラクターとジョブの2系統レベルシステム


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 本作でちょっと変わったシステムの例として,ジョブ関連についても紹介しておこう。戦闘に参加するキャラクターは,基本的に飛空艇の乗組員+αである。そんなに大勢はいないのだが,それぞれに別のジョブ(職業)のカードがあり,キャラクターに対してジョブを加えていくといった感じになっているのだ。
 本作のヒロイン的な位置付けにあるマーガレットさんの場合,基本は騎士だが,上位ランクの魔法剣士といったものが手に入る。その上には閃雷騎士というものもある。
 これらはカードの形で入手できるものだが,現状では,C(コモン),UC(アンコモン),R(レア),SR(スーパーレア),SSR(スーパースーパーレア?)といった5段階のレアリティが設定されている。先ほどのマーガレットさんだと,騎士がUCで魔法戦士がR,閃雷騎士がSRとなる。

 キャラクターレベルとジョブレベルの2つがあり,ジョブは切り替えて使うことで,それぞれのジョブで経験値を稼ぐことができる。低位のジョブや低レベルのジョブに切り替えたからといって,ただちに弱くなったりはしない。キャラクターの基本性能はキャラクターレベルに依存しているので,ジョブを切り替えても使えるスキルが変わってくるだけだ。

ジョブを切り替えてもキャラクターの性能は変わらない
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 ジョブごとにスキルセットを持っているのだが,どのジョブが使えるかはキャラクターによって決まっている。
 例えば妄想型メイドのベロニカさんの場合,

 メイド(UC),バウンサー(R),ガーディアン(SR)

となっている。

それぞれのスキル構成。同じ名前のスキルはMPコストなどを含めて同じ内容だが,取得できるレベルが異なっている
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 多くのゲームのように職業の違う別のキャラクターが登場するのではなく,既存のキャラクターに新しいスキルセットが追加されるので,「上位職業のカードを引いたけど,どこにもキャラクターが見当たらない!」という勘違いも起きがちになるので注意しよう。既存のキャラクターのジョブ選択のところにいかないと,新しいジョブは使えないのだ。

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 さて,スキルは攻撃スキルに関してはだいたい上位互換なので,ほとんどの戦闘では上位ジョブを使うことになりそうだ。下位ジョブのスキルには支援系が多い感じなので,キャラクターを使いこなすとなると,下位ジョブも必要になることはあるのだろう。キャラクター性能は変わらず,スキルセットだけが変わってくるので,常用スキルさえ開放してあれば下位ジョブもなかなか侮れない。
 とくに装備欄の2個めを開放するには,最下位ジョブ(UCやR)をレベル50にする必要がある。装備欄だけは開放しておかないと,戦力に大きな差が出てくることになるだろう。
 気をつけないといけないのは,標準状態ではそこまでレベルを上げられないということだ。きっちり限界突破をしておく必要がある。

UCジョブの限界突破は比較的簡単だ
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 デフォルトキャラクター(マーガレット,ベロニカ,リリィ,カトレア)や艦内のスタッフとして入っているキャラクターは,UCから始まるSRまでの3段階が用意されている。それ以外のキャラクターはRから始まるSSRまでの3段階となっている。
 単純に考えると「デフォルトキャラ使えねー」ように見えるのだが,UCのカードであれば比較的簡単に入手できる。同じカードが揃ったときに発生する「限界突破」でキャラクターパラメータの引き上げやレベル上限の引き上げが行われるので,少なくとも育ちきるまではだいたい同等の性能で使えると思っていいだろう。UCはすぐだが,R以上のカンストはかなり茨の道に思われる。

レアリティが高いジョブの限界突破はひたすら難しい
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 もちろん,最終的にはSSRジョブを持つキャラに移行するのだろうが,ジョブ欄を見ると初期キャラにもSSRが追加されそうなスペースがあるので(※すでに何人か投入されています),当分の間は初期キャラが引退することもなさそうに思える。

初期キャラのSSRジョブも
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 余談ながらキャラクターで面白いのは,初期キャラを見ても分かるように,

マーガレット 前衛アタッカー
ベロニカ ディフェンダー
リリィ 後衛アタッカー
カトレア ヒーラー


と,MMORPGのような役割分担が行われていることである。ディフェンダーは,防御力が高いだけでなく,ちゃんと敵視(いわゆるヘイト)のマネジメントもできる。スキル構成を見ても,細かく扱えば一般的なMMORPGの(パーティを一人でやる)ようなプレイも可能なことが分かる。
 序盤について言えば,パーティを全員アタッカーにして力押しで進むほうが圧倒的に効率がいいのだが,途中で「やっぱりヒーラーいるんじゃないか?」とか「タンクいないと無理?」と思うような局面も垣間見られた。現状ではまだまだ力押しが利くものの,「面倒な人は戦力上げて力押しで,戦力が心もとない人でもやり方次第でなんとか」といったバランスは悪くない。
 ブラウザゲームなので,あまり考えずにガンガン爽快に進めるシステムが搭載されているのはよいとして,それと同時に,かなりきめ細かな戦闘を組み立てることもできるシステムが搭載されているのは本当に興味深い。ただ,想定戦闘ターン数が少ないことや現状のマップでは細かい操作が活かされそうな局面がほとんどなかったことは少し残念ではある。


仲間とともに戦うゲートキーパー戦。魔晶を集めて豪華装備をもらおう


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 メインクエスト系以外に重要なコンテンツとして用意されているのが「ゲートキーパー戦」だ。要するに,もの凄く強いボスを仲間と一緒に倒そうというものだが,この手のゲームでは定番的なものなのでだいたい感じの分かる人も多いだろう。ゲートキーパー戦では,武器や素材などが入手できるほか,「魔晶」というものを入手でき,これを集めることでSSR装備と交換できるのが魅力となっている。

魔晶で交換できるSSR装備「ヴァレンタインシリーズ」
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 ゲートキーパー戦には弾薬を1個消費して参加可能で,発見者と最大ダメージを出した人に特別報酬が贈られるほか,単に参加しただけでも結構よい報酬がもらえるので,見つけたらなるべく参加しておきたいところだ。参加するには7番めのマップまで進む必要があるので,始めたばかりの人は戦力を整えて備えておきたい。戦友が少ないとそれも寂しいので,同じくらいのランクのプレイヤーとは仲よくしておこう。
 なお,出した人が頑張って叩いても,もらえるのは発見者報酬だけなので,できるだけ分け合うほうがよいのではないかと思われる。

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 そのほか,デイリーダンジョンでは,経験値や名声値,お金や素材などに特化したダンジョンが日替わりで展開されている。「デイリー」とされているものの,実際には数時間単位でどんどん切り替わる。タイミング次第ではあるが,半日置けば希望のイベントが出てくる感じなので「お金足りない」「武器を強化できない」とお悩みの人は,ピンポイントで解決可能だ。ぜひ,ドロップ率アップ系の料理を活用したい。


 限定ダンジョンの「第壱ノ試練」は,とてつもない難関なので戦力を十分整えてから臨みたい。試してみたもの,相手の全体攻撃がクリティカルっぽく決まるとヒーラーが一撃死で終わってしまう。かなり鍛えないとコンティニューなしは難しそうだ。参考までに,ランク30台のときに2回やったが,どちらも2コンティニューだった(SR盾は2個。ヒーラーのレベルが低かったのもあるが)。SSR武器などが手に入るので,クリスタルに余裕があればゴリ押ししてみるのも悪くないかもしれない。
(※その後,ランク49で試したときはノーコンティニューでいけました)

ランク35ヒーラーなし。もう「無理無理無理」という感じ。防御を固めてもダメージ1000超の全体攻撃が入るので,ヒーラーが生き残れるかが鍵
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 非戦闘系のコンテンツとしては,飛空艇内の各施設での生産がある。鍛冶室では武器の改善や管理,キッチンではさまざまな効果を持った消費アイテムの生産と管理,栽培室では,素材となるものの生産ができ,開発室では飛空艇そのもののメンテが行える。
 アイテムの管理が鍛冶室とキッチンで分かれているのが少し面倒そうだが,まあ使うところはその2か所なのでギリギリの運用をしない限りはとくに問題はないのだろう。

生産キャラクターも戦闘要員として使用可能だ
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気になる課金要素は?


 このゲームではゲートからやってくるモンスターやさまざまな異変が大きなテーマとなっているわけだが,ゲートにはこちらからアクセスすることも可能だ。ゲートを通してさまざまな物資を取り出すことを,このゲームでは「ゲートコネクト・チャネリング(Gate-Connect Channeling)」と呼んでいる。略してガチャだ。

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 ガチャを回すための触媒には,クリスタルとシャードの2種類があり,ダンジョンの初回クリアなどの特別な報酬で得られるクリスタルか,通常のゲーム活動で得られるシャードのどちらかを使用する。シャードは比較的豊富に獲得できるが,クリスタルは入手しづらいのでショップで購入することもできる。いわゆる課金要素だが,現状では,キャンペーン的なキャラクターセットと経験値アップの卵以外はクリスタルしか課金要素はない。

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 クリスタルを使用するガチャでは,R以上のジョブか,武器,防具などが得られる。クリスタルの使い方としては,ガチャでジョブと武器を集めることが主体になるだろうが,クリスタルを1個消費して50枠の倉庫が増えたり,コンティニューを行ったり,フォースを回復したりといったゲーム補助的な機能も持ち合わせている。とくに倉庫は便利なので鍛冶屋とキッチンで1個ずつは確保しておきたい。

 シャードを使った「ノーマルガチャ」では,ジョブと武器,アイテムが混ざった形で出てくる。手軽に回せるものなので遠慮なく使っていきたいが,出てくるカードはSRまでなので,そこは割り切ろう。

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 もう一つこのゲームの特徴として挙げておきたいのは,お金をかけなくてもSSRのキャラクターを入手できる(可能性が結構ある)点だ。無料で回せる「漢ガチャ」では,シャードだけでSSRのキャラクターも入手できるのだ。……なんとなく察せられるとは思うが,このガチャでは男性キャラしか出てこない。男性しか出てこないけど,性能的には(たぶん)まったく問題ない(むしろ限界突破しやすいという話も)。

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 また,前述のように現状ではキャラクターについては初期キャラ+α(UCから)とそれ以外(Rから)の2種類しかないため,「ハズレのキャラ」というのはほぼ存在しない。どのキャラも上位のジョブを取れるのだ。
 ジョブについては,高レアリティのジョブの入手が望ましいところではあるが,下位のジョブでも限界突破の際にはキャラクターステータスが上昇するため,低ランクジョブカードも無駄にはならない。「もうUCは20枚揃ってるよ」といった場合でも,ガチャを回す前の素材(クリスタルやシャード)に還元されるので,かなり良心的な作りといえるだろう。

限界突破の限度に達しているカードは素材が返却される
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序盤プレイのコツ


 最後に軽くプレイをしてみたうえで気づいたコツのようなものをいくつか挙げておこう。

●武器は臨機応変に
出ない……
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 キャラクターはすべての種類の武器・防具を使用できる。ただ,相性がよい武器は存在しており,種類がマッチしていると攻撃力が38%上昇する。まあ,「その武器を使え」ということではあるのだが,望みの種類の武器が手に入るかどうかは別問題だ。
 クリスタルを使う武器ガチャでは,高位の武器種を揃えることは難しい。使い手がいない高位武器を引いてしまったら,とりあえず強化して武器に恵まれないキャラに持たせると結構な攻撃力になったりする。

●属性を気にしてみよう
 すべてのキャラクターが属性を持っているように,モンスターも属性を持っている。水,火,木,雷という4属性に光,闇を加えた6種類だ。前半の4つがいわば四行相克の関係にあり,光と闇は独立して相克関係にある。「火は水に弱くて木に強い」あたりは分かりやすいのだが,「雷は木に弱くて水に強い」と「いつの間に電導性の話?」といったものが入っているため,最初はちょっと分かりにくいが,しばらくすれば反射的に分かるようになるはずだ。

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 相手の属性に対して強い属性を揃えて臨むのが大原則だが,まあ編成にも限度はある。モンスターの属性は事前には分からないのも難点だ。場所の雰囲気でだいたいは分かるのだが,「なんで沼地で雷?」みたいなこともあるので油断できない。
 手軽に調整できるのが助っ人の属性だ。助っ人の選び方の基本は,「敵に合わせた属性で強いキャラ」だ。場合によっては,単純に総合戦闘力だけを見たほうがいいこともあるのだが,まあ慣れるしかない。

 なお,助っ人にはメインパーティのリーダーが貸し出される。リーダーキャラクターには,忘れずにオートモードで発動するスキルを設定しておこう。なお,「自分の総合戦闘力っていくらだろう?」と気になる人は,トップにある名前の横の切り替えボタンを押してみよう。

●お金がないときはアイテムを売ろう
 序盤に武器の強化などでかなり切実に必要になってくるのがゲーム内のお金だ。ゴールドラッシュイベントをやっている日ならいいのだが,いつもいつもやっているわけでもない。
 しかし,ゲートキーパー戦に出るようになれば,結構な確率で金塊(投擲用武器)を入手できるので,黙って換金しよう。本作では,最下級の武器でもわりとよい値で買ってもらえるので,武器売りなどでもそこそこしのげる。

●料理は積極的に活用しよう
 本作では,ゲーム中に料理素材も豊富に入手できるので,料理を作っていればやがて余るくらいになってくる。出し惜しみしていても意味はないので,積極的に使っていきたい。付加効果は限定的だが,もれなく経験値30%アップ以上がついているというのは大きい。

小麦の消費が激しいのが難だがドロップ率アップは嬉しい
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 ざっと見て回っても,かなり作り込まれたゲームだという印象が強い本作。ゲーム本体についてはバランス取りを含めて完成度が高い。その半面,エラーメッセージが生っぽい感じだったり,クライアントがやや不安定な感はあるものの,これらはいずれ改善されていくのであろう。
 昨今では,ブラウザゲームでMMORPGを作ったり,アクションゲームをやるといったことも可能になっているのだが,王道的なブラウザゲームにそのパワーを振るってみたらどうなるのかという答えが本作であるように思われる。ブラウザゲームの新時代を思わせるタイトルといえるかもしれない。
 ただ,デスクトップPCでやっているときはそうでもなかったのだが,ノートPCで動かすとかなり画面が重いのは気になった。ビジュアルや音楽をリッチに作ってあるためか通信量も多く,もうちょっとローカルにキャッシュできないのかという感じだ。タブレット端末で電車内からプレイするとデータロードがかなり厳しい。せっかくブラウザゲーム仕立てなのだから,そのあたりの配慮もほしかったところだ。
 リリース記念のキャンペーンが終わってしまったのは残念だが,始まったばかりなのでまだまだ先行組に追いつくことは可能だ。この機会に期待の新作ブラウザゲームを試してみてほしい。

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