ベクターの新作ブラウザMMORPG「ドラゴニックエイジ」プレイレポート。多彩なコンテンツと豊富なキャラクター育成要素が魅力

　ベクターは本日（2015年12月1日）より，新作ブラウザゲーム「ドラゴニックエイジ」のオープンβテストを開始した。ここで大きな問題がなければ，12月3日から正式サービスに以降する見込みだ。
　段階を踏んで増えていくコンテンツは，ローンチの時点でもかなりボリュームで，がっつりプレイしてもやることがないという状況にはまずならないだろう。
　移動や戦闘をオートで行ってくれる機能もあるので，空いた時間にちまちまプレイするのにも向いている。そうしたスタイルだと，プレイを重ねるごとに少しずつ強くなっていくキャラクターへの愛着が増して，より楽しめる作りとなっている。
　今回は，オープンβテストに先駆けてテストプレイをすることができたので，そこで得た情報をまとめて紹介していこう。

※画面はすべて開発中のものです

美麗なグラフィックスによって表現された世界は，オート機能により快適な冒険が可能に

移動や戦闘はフルオートだ

　ドラゴンが創りし世界で巻き起こるストーリーは，剣と魔法のオリエンタルファンタジーといった雰囲気だ。そうした重厚な世界観を，なにかと制約の多いブラウザゲームで表現するのは難しいところだが，本作ではハイクオリティなグラフィックスによってうまく再現されている。ゲームとしては2D仕様なのだが，よく見るとキャラクターなどは3Dレンダリングされたものをパターン化して使用していることが分かる。衣服の揺れなどを見てもパターン数は異様に多く，動きは軽く滑らかだ。どこか東洋の香りがするキャラクターには好みが分かれるかもしれないが，雰囲気は世界観とマッチしていて没入感は高い。
　静止画では分かりにくいのだが，派手なエフェクトが飛び交う戦闘アクションは見栄えもよく，最高峰のグラフィックスを持つブラウザゲームといっても過言ではないだろう。
　また，ゲーム内容については，マウスだけで操作できるお手軽なMMORPGであり，ブラウザゲームということでオート機能が充実しているのが特徴だ。

新しい装備への付け替えもワンクリックで行える

　ゲームの流れは，最初に自分の分身となるキャラクターを作成したら，あとはメインクエストに沿って目的を一つずつ達成していくタイプになる。
　βテストの時点でMMORPGらしい数多くのコンテンツが用意されており，正式サービス以降もどんどん新要素が追加されていくという。

職業は狩人/戦士/術師が用意されており，それぞれ男性か女性かを選択できる。また，キャラクター作成時に「鳳凰」と「麒麟」のどちらかの国を選択することになる。国ごとにスタート地点が違っているのだが，マップ構成などに違いはない。PvPに関連するので，友達と一緒にプレイするときは同じ国を選ぶようにしよう

　デフォルト状態でクエストを受託すると，オートで移動し，敵と戦ったりアイテムを拾ったりしてくれるので，ただ見ているだけでもどんどん話が進展していく。メインクエストをクリアしていればレベルは上がり，最低限の装備やアイテムも入手できるので，最初のうちはストーリーだけ読んでいけばいいだろう。もちろん，NPCとの会話したり，店で買い物したり，敵と戦ったりといったRPGらしい行動を自分の意思で行うこともできる。

　メインクエストを進めてレベルを上げていくと，さまざまな機能が段階的に開放されていくので，ある程度のところまで一気に話を進めておくとよさそうだ。ちなみに，だいたいレベル50程度でほぼすべての機能が出揃うことになるが，そこまでは普通にプレイしてもそれほど時間は掛からないとのこと。実際，テストプレイの前半では新規キャラでクエストを進めていたのだが，数十分でレベル30に到達していた。


　フィールドやダンジョンで行われるバトルは，マウスで敵をクリックして通常攻撃を行いつつ適時スキルを使っていくオーソドックスなシステムだが，こちらも基本的にオートで進行してしまって問題はなさそうだ。ただし，ダンジョンにはギミックがある場所もある。例えば，攻撃用の雷が発生する床のギミックなら，手動操作で移動して敵を集めてから雷を発動させるといったことを行えばダンジョンのクリアタイムを縮めることができる。ダンジョンではクリア時の評価によって報酬がよくなるので，自動と手動をうまく切り替えながら戦うのが理想だろうか。

戦闘時の自動設定は，使用するスキルまで自由に決められる。ちなみに，自動と手動の切り替えは「Z」のワンキーで行える

充実したコンテンツをプレイして強化の素材を集めよう

　序盤のレベル上げは，メインストーリーを追っていけばよいが，中盤以降は，各種コンテンツを活用してレベル上げや装備の強化などを行っていくことになる。コンテンツは，個人対人戦，サーバー対人戦，毎日ダンジョン，ギルドシステム，国家システム，国王争奪戦など，その種類は膨大で，数時間のテストプレイでは図り知ることはできないほどだった。


　普通にプレイをしていくと最初に利用可能になるのは「挑戦」というコンテンツだ。これは出現する敵や報酬が異なるさまざまなダンジョンに挑戦できるコンテンツで，1日にプレイできる回数に制限があるのが特徴となっている。挑戦コンテンツの中にも，素材収集/毎日クエスト/試練/世界BOSS/精鋭BOSS/時間限定/毎週活動といった種類が豊富にあって，やり応えも十分だ。


　ダンジョンは基本的にザコ敵を倒して最後にボスを倒す形が多いが，パーティを組んで拠点を守りながら侵入してくる敵を倒すものなど，バリエーションも豊富なので，毎日，自分のレベルでいける回数制限の挑戦を全部クリアすることを目標にしよう。

福神屋敷では，福の神を倒すと効率よくゲーム内マネーを入手できる

　テストプレイ時に確認することができた「暗黒の侵略」というイベントは，聖獣を守りながら時間内にできるだけ多くの敵を倒すのが目的となる。ここでは2人で立ち向かったが，四方から敵が固まって進軍してくるので，仲間と作戦を立てて挑戦する必要がある。運営チームによると，30人程度のプレイヤーがいないとクリアするのは難しいのではないかとのこと。宝箱も頻繁に出現するので，参加するだけでも美味しいイベントとなりそうだ。


　面白いイベントとしては，鳳凰と麒麟の両国の間に「辺境」という地域があり，ここにボスが出現するという「神魔遮天」がある。このイベントでは，両国が入り混じった大規模な戦闘が行われると予想される。報酬としてステータスを永続的にアップさせる特殊なアイテムも手に入るので，キャラクターの育成という意味でも無視することのできないイベントといえる。中国版ではPK可能エリアだったのだが，日本版では通常エリアとして実装されるので，思う存分ボスを叩きまくろう。
　なお，相手国には通常時でも潜入することが可能だ。相手国に入っていると赤文字のNPC（ガード）が襲ってきて危険極まりないのだが，うまく入り込めば相手国に出現するレアなモンスターを横取りすることもできるようだ。


　中国版ではPvPを強く意識した作りになっているが，日本では運営サイドの意向もあって，PvE関連のコンテンツとGvGやGvEといった協力系コンテンツを充実させていくようだ。ちなみに，GvG関連のコンテンツはただ戦うだけでなく，成績優秀なギルドのマスターは自国の国王になったりもできるという。国王にしか操作できない機能や，国王専用の騎乗ペットや翼もあるようなので，ギルドのメンバーと協力して頂点を目指してみるのも面白いだろう。

キャラクターの戦闘力を上げられる育成要素について

　本作では，ストーリーを進めることと，キャラクターの育成が大きな目標となっており，育成に必要な素材やお金などは上記のようなコンテンツやイベントを通じて集めることになる。
　プレイヤーにとってのやり込み要素となるのは，やはりキャラクターの育成だろう。強化できる項目は多岐に渡り，その強化のトータルが「戦闘力」という数値で表される。毎日こつこつ素材を集め，この戦闘力を少しずつ上昇させていくこと自体が本作の醍醐味となるのだ。


　戦闘力を上げていく方法として手っ取り早いのは，装備品の性能を伸ばしていくことだが，通常の強化のほかに進化/昇華/洗練/象嵌といった項目があり，衣装（いわゆるアバター）も強化の対象となっている。ほかにも，騎乗ペットや「翼」「守護仙」という一緒に戦闘を行ってくれるパートナーもアイテムを装備させたり強化することができ，その数値が戦闘力に反映される仕組みだ。
　騎乗ペットと翼は強化によってスキルを習得することができ，あらかじめスキルをセットしておくと自動で使用してくれる。通常，守護仙は一人，騎乗ペットも1匹しか召喚することができないが，所持する騎乗ペットや守護仙の強化値が（使用していなくても）すべて戦闘力に換算されることもあり，最強を目指すのは簡単なことではないだろう。

守護仙は，イベントやログインボーナスなどさまざまな方法で入手できる

強化できる要素が数多くあるので，レベルをカンストさせてからもひたすら自己強化を続けていこう

　多彩なコンテンツと，豊富なキャラクター育成要素が魅力の「ドラゴニックエイジ」。短いテストプレイ時間だったが，育成要素が多数用意されているオンラインゲームはプレイしていて楽しいと感じた。人によってプレイの仕方が異なるなかで，プレイヤーは自由に育成したい要素を選ぶことができる。それは，自分のプレイスタイルにゲームのほうが合わせてくれているような感覚なのだ。
　コンテンツに関しても同様で，自分が好きなこと，やりたいことだけを選んで楽しめばよい。守護仙や騎乗ペットなどにも強化ポイントが多く，それらに行った強化のすべてがキャラクターの戦闘力に還元されるという，徒労というものがないシステムとなっている。装備や使用していなくても，強化されたものを所有しているだけでキャラクターに反映されるのだ。
　冒頭でも述べたように3Dデータを2D化しているようで，表現内容はほぼ3Dゲームと同じレベルなのに動作は非常に軽い。序盤はキャラクターの動きがもっさりしていたので「ちょっと重いのかな？」と思っていたのだが，騎乗できるようになると途端にサクサク進行でき，キャラクターが増えても変わらない。
　基本プレイ無料かつダウンロード不要のブラウザゲームなので，ほんの少しでも気になったら，実際にプレイして本作が持つ魅力に触れてみてはいかがだろうか。

「ドラゴニックエイジ」公式サイト