プレイレポート
スマホ向けSRPG「アルスラーン戦記 戦士の資格」の先行プレイレポを掲載。オリジナルキャラや外伝ミッションを通じて,物語をより深く楽しめる
本作は,田中芳樹氏が原作小説を手がけ,荒川 弘氏による漫画化のほか,最近ではアニメ化もされた大河ファンタジー「アルスラーン戦記」を題材にしたシミュレーションRPGだ。キャラクターにスポットが当てられており,原作のファンなら作品への理解や愛着がより深まる内容となっている。今回は正式サービスに先駆けて本作をプレイする機会が得られたので,先行プレイレポートを掲載しよう。
「アルスラーン戦記 戦士の資格」公式サイト
各キャラの“外伝”を通じて物語をより深く楽しめる
本作では,「Clash of Clans」「ドミネーションズ -文明創造-」などに代表されるスマホ向けシミュレーションゲームのように,拠点の強化と攻城戦の2つを軸にゲームを進めていく。それらの基本システムに加えて,登場する各キャラクターにもスポットが当てられているのが,本作ならではの見どころといえるだろう。
ゲーム内では,主人公アルスラーンの物語が“本伝”として描かれており,ステージクリア型のミッションを攻略していくことでストーリーを楽しめる。
また,アルスラーン以外のキャラクターにも,同様に“外伝”が用意されている。しかも,ダリューンやナルサスをはじめとした準主役級だけでなく,脇役も含め,ゲームに登場する大半のキャラクターが対象となっているのだ。
正式サービスの開始時点で,正伝,外伝を合わせて200以上ものストーリーが用意されており,新たに書き下ろされたエピソードも多いとのこと。キャラクターを入手するたびに,外伝を通じてさまざまなエピソードに触れられるというのは,原作のファンにとって大きなポイントと言えるだろう。
ストーリーをざっと紹介すると,王都を追われた王太子アルスラーンが,配下の英雄たちに助けられながら復興を目指すなか,シャヒンという若者が彼のもとやってくる。シャヒンは,キミヤ領主の子息という設定だが,キミヤ領は敵からの襲撃を受けて半ば崩壊してしまっている。それに対しアルスラーンが手助けを行う……といった展開である。
シャヒンは本作のメインビジュアルでも中央に描かれており,今後どのように成長し,他のキャラクターとどのように関わってくるのか気になるところだろう。
資源採集を通じて拠点を発展させる
スマホ向けシミュレーションゲームとして定番のゲーム展開
続いて,シミュレーションRPGとしての各種システムを見ていこう。アルスラーンが所有する拠点エリアでは,リアル時間の経過に応じて各種資源が蓄積されていく。プレイヤーは随時ログインしてこれを回収し,新たな施設を建築したり,建築済みの施設をアップグレードさせたりするのだ。
資源関連施設のほかにも,弓兵矢倉や投石機,城壁や罠などの防衛施設も建築できる。ゆくゆくは,他プレイヤーの拠点を攻めたり,逆に攻められたりといった,非同期側のPvPも楽しめるようになったりするので,ゲームに慣れてきたら徐々に意識してみよう。
このあたりはスマホ向けシミュレーションゲームとしておなじみのプレイサイクルなので,経験者はスクリーンショットを見れば,大まかなイメージが掴めるはずだ。
資源に関するシステムが少々独特なので少々補足しよう。本作には主に金貨,小麦,葡萄酒という3種類の資源が登場し,入手方法や用途は以下のようになっている。
「金貨」
施設の建築やアップグレードに必要
“商店”から回収し,“金庫”に貯蔵する
「小麦」
戦闘を行うために必要
“小麦畑”から回収し,“小麦貯蔵庫”に貯蔵する
「葡萄酒」
将兵の鍛錬(ランクアップ)に必要
“葡萄畑”から回収し,“酒蔵”に貯蔵する
小麦に関してだが,本作ではユニット(部隊)の生産指示を行う必要がない。バトルを行う都度,あらかじめ編成した部隊の規模に応じた量の小麦が,備蓄から自動的に消費される仕組みだ。そのため出撃ユニットを1体ずつ細かく設定する必要がなく,また十分な量の小麦があれば連戦も行えるため,比較的お手軽にバトルに挑める。
葡萄酒は,将兵の鍛錬(ランクアップ)の際に必要となる。鍛錬を経て将兵のレベルキャップが引き上げられ,また新たな外伝ストーリーもアンロックされるので,こちらも重要な資源となるだろう。
シミュレーションRPGが苦手な人でも楽しめるバトル
原作でお馴染みの“ヤシャスィーン!”も
バトル(攻城戦)では,一時停止した状態の準備フェーズで,本陣や各部隊を配置。そして,各部隊がオートで戦闘を繰り広る戦闘フェーズへと移行する。戦闘フェーズでは部隊を直接動かせないので,兵種によって異なる攻撃優先順位などを考慮しつつ,最初の配置を考えよう。
なお本陣を設置した際は,そこから敵拠点の中心に向けて,オレンジ色の扇形の領域が表示される。本陣の効果は部隊長によって変わるのだが,部隊長がアルスラーンの場合は,この範囲内にいる味方ユニットの移動速度がアップするため,味方ユニットをうまく配置すれば,より迅速な進軍が可能になるわけだ。
戦闘フェーズでは部隊の直接操作こそ行えないものの,各部隊の“気力ゲージ”が一定量まで溜まると,アクティブスキルの秘策を任意のタイミングで繰り出せるようになる。このタイミングを見計うために,画面を注視する必要がありそうだ。
さらに,ピンチになると必殺技的な効果を持つ“援軍突撃”も発動可能だ。これには,味方の大軍を本陣から攻め込ませるという豪快な効果がある。繰り出すためには,ほかの盟友から援軍を募る必要があるが,勝負の切り札として大いに役立ってくれるだろう。
小麦によるお手軽な部隊運用,オートバトルの攻城戦,本陣のバフや援軍突撃など,シミュレーションRPGをライトに楽しむための環境が整っている本作。原作モノということで,シミュレーションRPGに不慣れな人も本作に触れる機会が多そうだが,難度や操作面での心配は不要だろう。
最大の魅力はなんといっても,準主役級から脇役まで,外伝を通じて幅広いキャラクターが掘り下げられているところだ。個人的には本作を遊ぶことで,脇役などのエピソードが補完され,それにより作品全体を深く楽しめるようになった気がする。小説/漫画/アニメのファンは,4月27日の配信開始を心待ちにしよう。
「アルスラーン戦記 戦士の資格」公式サイト
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(C)2016 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
(C)Sakurasoft.All rights reserved.
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