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AMD,ミドルクラス市場向け新型GPU「Radeon RX 5600 XT」を発表
Radeon RX 5600 XTは,「Radeon RX 5700」シリーズおよび,「Radeon RX 5500」シリーズと同様に,Radeon DNA(以下,RDNA)アーキテクチャ(関連記事)を採用するGPUだ。
Compute Unit(CU)数は36基で,総シェーダプロセッサ(SP)数は2304基となる。負荷がかかったときの平均動作クロックを示す「Game Clock」は動作クロックが最大1375MHz,ブーストクロックが最大1560MHzだ。グラフィックスメモリは容量が6GBで,メモリインタフェースが192bitのGDDR6を搭載しており,動作クロックは12Gbps相当なので,メモリバス帯域幅は288GB/sとなっている。
上位モデルであるRadeon RX 5700シリーズとのおおまかなスペックを比べたものが表1となるが,Radeon RX 5600 XTは,Radeon RX 5700から,CU数はそのままに,動作クロックとメモリのスペックを引き下げたものという理解でいいだろう。
製品名 | RX 5700 XT | RX 5700 | RX 5600 XT |
CU数 | 40 | 36 | 36 |
Base Clock | 1605Hz | 1465Hz | 未公開 |
Game Clock | 1755Hz | 1625Hz | 1375MHz |
Boost Clock | 1905Hz | 1725Hz | 1560MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリインタフェース | 256bit | 256bit | 192bit |
メモリクロック | 14Gbps相当 | 14Gbps相当 | 12Gbps相当 |
メモリバス帯域幅 | 448GB/s | 448GB/s | 288GB/s |
最大メモリ容量 | 8GB | 8GB | 6GB |
単精度の演算性能は7.19TFLOPS。AMDによると,「Apex Legends」や「Fortnite」,「World of Warcraft」といったeスポーツタイトルや,「Call of Duty: Modern Warfare」「The Division 2」などのAAAタイトルで,競合製品となる「GeForce GTX 1660 Ti」を上回る性能を発揮するという。
なお,Radeon RX 5600 XTに加えて,OEM向けにCU数を32基に削減した「Radeon RX 5600」,ノートPC向けGPU「Radeon RX 5700M」「Radeon RX 5600M」を2020年第1四半期に提供するとのことだ。
AMDのRadeon RX 5600シリーズ製品情報ページ
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