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東京に出現した巨大迷宮から生還せよ! エクスペリエンスファン待望の最新ダンジョンRPG「黄泉ヲ裂ク華」序盤プレイレポート
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印刷2020/06/12 00:00

プレイレポート

東京に出現した巨大迷宮から生還せよ! エクスペリエンスファン待望の最新ダンジョンRPG「黄泉ヲ裂ク華」序盤プレイレポート

 エクスペリエンスから本日(2020年6月12日),Xbox One向けのダウンロード専用ソフト「黄泉ヲ裂ク華」が発売される(PlayStation 4およびNintendo Switch版は今冬発売予定)。

画像集#003のサムネイル/東京に出現した巨大迷宮から生還せよ! エクスペリエンスファン待望の最新ダンジョンRPG「黄泉ヲ裂ク華」序盤プレイレポート

 本作はもともと,2016年5月に行われた同社の創設10周年記念イベントで,和風のイメージビジュアルやPVと共に“ダンジョンRPGではないRPG”として発表されたタイトル。その後,方向転換が行われ,1979年の東京を背景とするダンジョンRPGとして生まれ変わったのが本作だ。当初の面影はどこへやらという感じだが,まあ“和風”であると言えなくもない……。

画像集#001のサムネイル/東京に出現した巨大迷宮から生還せよ! エクスペリエンスファン待望の最新ダンジョンRPG「黄泉ヲ裂ク華」序盤プレイレポート

 ともあれ,エクスペリエンスファンにとっては久しぶりの新作ダンジョンRPGということで,筆者も本作の完成を長く待ち望んでいた一人。さまざまな経緯を経て,最終的にどんなゲームに仕上がったのか,さっそく遊んでみたので,序盤のプレイレポートをお届けしよう。

「黄泉ヲ裂ク華」公式サイト



陰謀によって閉じ込められた巨大迷宮「黄泉」から生還せよ!


 本作の舞台となるのは,物語が始まる25年前(1954年)に突如として現れた謎の巨大構造体「黄泉」。その内部は広大な迷宮となっており,黄泉族と呼称される異形の怪物が徘徊しているが,そこで発見された新たな資源である「アルゲン」を求めて,多くの企業が黄泉の探索に乗り出している。

舞台は1979年の東京。筆者が子供の頃に走っていたオレンジ色の電車が懐かしい
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 主人公は,社員数6人の零細企業カサンドラに勤務する「地下探行士(アンダーノーツ)」の一人。アンダーノーツとは,黄泉族に対抗するため,特殊な薬剤や手術によって超人的な能力を得た者達のことだ。

 あるとき,手つかずの資源が眠る新エリア「99行区」の採掘業務という大仕事が舞い込み,黄泉に向かった主人公一行だが,探索の開始直後に謎の襲撃を受けてパーティは全滅。さらに何者かの陰謀によって迷宮に閉じ込められてしまう。

探索業務の初日に“赤い服の少女”に襲われ,いきなりパーティが全滅してしまう
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 黄泉から脱出する方法はただ一つ,現在は機能を停止している空間転移装置「チノワゲート」を再起動させること。そしてそのためには,黄泉のどこかにいる“罪人(つみびと)”の魂を集めなくてはならないという……。

他社が拠点としていた第2キャンプも黄泉族の襲撃を受けて壊滅。そこで出会った,自らを“霊樹の生贄ルキ”と名乗る車椅子の少女は,主人公達に黄泉から脱出するためには罪人の魂が必要だと告げる
画像集#007のサムネイル/東京に出現した巨大迷宮から生還せよ! エクスペリエンスファン待望の最新ダンジョンRPG「黄泉ヲ裂ク華」序盤プレイレポート


現代風の設定が面白いキャラクターメイキング


 基本的なゲームの流れは,前衛3人,後衛3人の最大6人パーティで迷宮を探索し,キャラクターを育成・強化しながら,罪人と呼ばれるボス達の魂を狩り集めるというもの。社員名簿の登録(キャラクター作成)や編成は,拠点キャンプで行う。

拠点キャンプには,いわゆるショップ機能や回復施設など,さまざまな機能が揃っている
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 選べる職種は,「戦術工」「防術工」「闘術工」「魔術工」「聖術工」「猟術工」「斬術工」「忍術工」の8つ。名前から何となく想像がつくと思うが,それぞれファンタジー系のRPGで言うところの戦士やナイトといったクラスに相当する。

 また,いわゆる種族に当たるものとして,「ヤングマン」「ホワイトカラー」「ブルーカラー」「アスリート」「クリエイティブ」「フーテン」という6つの経歴が用意されており,それぞれに異なる初期能力値が設定されている。職種と経歴の組み合わせによっては若干の有利/不利があるが,雰囲気重視で決めてしまっても大丈夫だ。

キャラクターの容姿には,番長だったりアイドルだったりといった面白い基本設定がある
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 キャラクター作成ではこのほかに,5ポイントの能力値を任意のステータスに割り振ったり,能力値に補正が加わる私物を選んだりといった手順がある。当然ながら,名前や容姿を決める必要もあり,これを主人公を含む6人分繰り返すのは,かなり大変そうに思われるかもしれない。

 しかし実際には,容姿を選ぶだけでそれに紐づいた名前や職種が設定されるので,すぐに探索を始めたい人は,これをそのまま採用してもいいし,少しだけアレンジを加えるのもアリ。経歴と私物以外は,あとで変更することもできる。もちろん,こだわり派のプレイヤーは,一人ずつじっくりとキャラクターを作成するのもいいだろう。

人気のクラブ嬢からニンジャに華麗な転身(?)。もう少し仕事を選んだほうが……
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「黄泉の花」で周囲の環境を変化させながらダンジョンを探索


 黄泉の内部はおなじみの3Dダンジョンとなっており,オートマッピングや自動移動といった便利な機能も健在。本作には新しいゲームエンジンが使われているが,プレイフィールはこれまでのエクスペリエンス作品と同様,非常に軽快。右スティックで周囲を見渡せるようになったのが目新しいポイントだ。

黄泉の内部はおなじみの3Dダンジョン
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 ダンジョン内には「黄泉の花」と呼ばれる特殊なアイテムを使って環境を変化させられる場所が存在する。これらの場所では「トビラの花」「ハシゴの花」などを消費して,壁に扉を作ったり,穴が開いた床や天井にハシゴを架けたりできる。黄泉の花は拠点キャンプの「融合炉」で作成できるので,探索をスムーズに進めるために,手元にいくつか常備しておきたい。

行き止まりに見える壁やカギのかかった扉などを,黄泉の花で切り拓いていく
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 また,「マモノの花」を使用すると敵の出現ポイントを作成でき,ここに出現した敵を倒すと必ず宝箱を入手できる。マモノの花で作った出現ポイントは拠点キャンプに帰還すると復活するので,行き来しやすい場所に設置しておくとアイテム稼ぎに便利だ。

宝箱には罠がある。罠の種別は自動判別で,精度はパーティの残りMP量に左右される
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アンダーノーツの切り札「スイッチブースト」で戦況を打開


 戦闘は移動中のランダムエンカウントと,固定の出現ポイントで発生するが,どちらもおなじみのターン制で進行する。ボタン押しっぱなしによる高速戦闘も可能であることは,改めて説明するまでもないだろう。

戦闘は,これまたおなじみのターン制で進行する
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 本作では,職種ごとのスキルがこれまでのエクスペリエンス作品から若干変更されており,それに伴って戦い方に変化が生まれている点が新鮮に感じられた。戦闘における新システムとしては,「スイッチブースト」がある。これは1ターンだけ,限界を超えた能力を引き出すというもので,いわゆるパーティスキルに相当する。

脳に埋め込まれた電極を起動して能力を引き出すスイッチブースト。体には悪そうだ……
画像集#020のサムネイル/東京に出現した巨大迷宮から生還せよ! エクスペリエンスファン待望の最新ダンジョンRPG「黄泉ヲ裂ク華」序盤プレイレポート

 スイッチブーストには,一時的に攻撃力や防御力を高めるといった効果があるが,再使用にはターン経過による充電が必要で,同じものを連続で使用することはできない。しかし,効果の異なるスイッチブーストであれば連続したターンでも使えるので,うまく活用することで戦闘を有利に進められる。


遊び応えのあるボリュームと頭を悩ませるイベントが大きな魅力


 本作では,黄泉からの脱出を目指すメインクエスト「特別業務」のほかに,達成することでさまざまな報酬がもらえるサブクエスト「採掘業務」が数多く用意されている。NPCとの遭遇といったダンジョン内でのイベントと,それにどう対応するかの選択肢も豊富で,プレイ中にあれこれと考えさせられるのが面白い。

サブクエストを達成すると報酬が得られる。いつの間にか条件を満たしていることも多い
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 例えば,黄泉族の中にも人間の言葉を話すものがいる。そんな連中に遭遇したとき,話しかけて頼みごとを聞いてあげてもいいし,問答無用で襲い掛かって,何かしらのアイテムを奪ってもいい(アイテムを持っているとは限らないが)。また,たとえ友好的に話しかけても,こちらの返答次第で痛い目にあったりする場合もある。

どう見ても怪しい蜘蛛女。とりあえず話だけでも聞いてみようか……
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 それなら,事前にセーブしておいて,すべての選択肢を試してみればいいじゃないかと思う人がいるかもしれないが,本作はオートセーブのため,そんなズルはできない。自分が選んで決めたことの責任は,自分で取らなくてはいけないというわけだ。どう見ても信用できそうにない相手だとしても,もしかしたらと思うと,簡単に倒してしまうのはためらわれる。うーん,悩ましい!

最初に戦うボスは,“暴虐の罪人”こと「人狩りの看守長」。油断は禁物だ
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 本作はこれまでのエクスペリエンス作品で培われてきた快適な操作性と,装備を集めて少しずつキャラクターを強くしていくハック&スラッシュの楽しさをそのままに,ダンジョン探索の新要素と豊富なイベントを盛り込んだ,完成度の高いゲームに仕上がっている。

 ジャンルこそホラーではないが,ちょっと懐かしさのある時代背景や謎めいたストーリー,ボスとなる罪人達の設定には,同社の心霊ホラーADV「死印」「NG」に通じる部分があり,その意味でも“今のエクスペリエンスらしい”作品であると感じた。Xbox Oneを所有しているダンジョンRPGファンならば,迷わずプレイしてみてほしい。

「黄泉ヲ裂ク華」公式サイト

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