［E3 2018］ゾンビを倒す方法は一つじゃない。「Days Gone」をプレイして，大量のゾンビとたわむれてきた

　Sony Interactive Entertainmentが2019年2月22日に発売を予定しているサバイバルアクションゲーム「Days Gone」の試遊台が，E3 2018に出展されている。本作は，PS Vita用ソフト「アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり」などを手がけてきたBend Studioが開発するアクションゲームで，2016年のE3で初めて発表された。そのときに合わせて公開されたムービーのインパクトが強烈で，「大量のゾンビが走ってくるゲーム」として記憶している人も多いのではないだろうか（関連記事）。

基本的な操作方法はいわゆるTPSのそれだ。TPSのプレイ経験があればすぐに慣れる

　筆者もその口で，「片っ端から撃ち殺してやる」という気持ちで試遊台の席についたが，スタートしたミッションではゾンビがあまり出てこない。少し寂しさを覚えつつも，ゾンビを1体ずつ倒すことにした。ちなみに，便宜上「ゾンビ」と書いているが，彼らは謎の病原菌の感染者であり，「フリーカー」と呼ばれる凶暴化した人間だ。

　本作の舞台は，世界的なパンデミックが発生し，文明が崩壊した後の世界だ。それだけに，武器や物資はあまり豊富ではない。行く先々で弾薬を拾ったり，さまざまなアイテムを手に入れたりして，やりくりしていく。薬草を摘んで薬を作るなんてこともできた。

現地にいたスタッフに確認したところ，寄り道などを含めると30時間くらいのボリュームになるそうだ

　キャラクターがアイテムに触れれば取ったことになるゲームは多いが，本作の場合，そうは問屋が卸さない。アイテムに触れたのちに，しばらく[□]ボタンを押し，表示されるゲージがいっぱいになると回収できるというシステムになっており，拾うまでにちょっと時間がかかるのだ。そんなわけで，ゾンビに追いかけられている最中にアイテムを拾うなんてことは，ほぼできない。このまどろっこしさが，恐怖心を煽る。

　さらに，車のボンネットやトランクをこじ開けることも可能だが，これにも時間がかかる。いかに安全を確保して物資を収集できるかが攻略のカギになっていると言えるだろう。

接近戦では打撃系の武器が使いやすい

　今回プレイしたミッションは前半と後半に分かれており，前半は隠れながら移動して物資を補給しつつ，ゾンビを少しずつ倒していくというものだった。ゾンビに気づかれないように近づくと[△]ボタンのアイコンが表示され，そのタイミングでボタンを押すと，フィニッシュムーブが発動し，一撃でゾンビを倒せる。
　フィニッシュムーブはその場の状況によって種類が変わるのも特徴で，立っているゾンビに背後から近づけばナイフで喉をかっ切り，座って死体を食べているゾンビに対しては，足をひっぱって仰向けにし，心臓を一刺しにする。


　ゾンビを倒しつつ，画面右下にあるミニマップに表示されている目的地に近づくとストーリーが展開し，ミッションは後半へと移った。

　後半では高台に主人公が立っており，眼下の巨大なくぼみの中に大量のゾンビがうごめいている。さっそく「念願が叶った！」とばかりに，連射可能な大型の銃をドカッと構えてゾンビに撃ち放った……のだが，1体を倒すと，他のゾンビがこちらの存在に気づき，一斉にダッシュで距離をつめてくる。負けじと応戦したものの，銃の連射能力を超える数のゾンビに襲われ，あっという間に殺されてしまった。

大量のゾンビをいかに効率よく倒すかを考えるのが楽しい

　気を取り直して再スタート。今度は真っ正面から銃を撃つなどという愚行は封印し，火炎瓶を投げ込んで，ゾンビを一気に燃やしてしまうという作戦をとることにした。しかし，大量のゾンビは，火炎瓶1本の火力ではまったく焼き尽くせず，再び追いかけ回されるハメに（そして死んだ）。


　次のプレイでは，火炎瓶の火力不足は分かっていたので，少しでも距離を稼ぐために高台から投げ込む作戦をとった。火炎瓶を投げたあとは着弾を待たずに一目散にくぼみから離れ，ゾンビとの距離を保ちながら戦うことにした。
　するとどうだろう。今回は生き残りのゾンビが追いかけてくるものの，走りながら周りの状況を確認できるぐらいに余裕があるではないか。自分で自分を褒めたくなった。

　その後は，ゾンビがドラム缶にさしかかったところで銃を撃ち誘爆を起こしたり，丸太を縛るロープを撃ち，ゾンビを下敷きにしたりするなど，その場にあるものを最大限に利用して，全滅させることに成功した。


　本作は与えられたミッションをこなして，ストーリーを進めていくゲームになってはいるものの，今回紹介したようにその攻略方法はさまざまなものが用意されているようだ。実際，筆者とは違いバイクに乗って走りながらゾンビの群れとの距離をとり，全滅させている人もいた。

　最近では少なくなりつつあるシングルプレイオンリーのゲームではあるが，プレイヤーの工夫次第でさまざまな攻略方法が生み出せるだけに，何度も遊べるゲームになりそうだ。今回はゲームのほんの一部分を体験したに過ぎない。より多彩な攻撃ができるシチュエーションが用意されているはずの製品版の発売が楽しみになった。

試遊台の脇には，本作の象徴ともいえるバイクが展示されていた。今回は試せなかったが，バイクのアップグレード要素などもあるらしい

「Days Gone」公式サイト

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