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PCオンラインゲーム「人狼パーティー」のメディア先行体験会レポート。女流棋士やプロ雀士,准教授ら人狼プレイヤーと腹を探り合ってきた
NHN ハンゲーム 「人狼パーティー」プロデューサー 中村秀生氏 |
そうした部分をオンラインゲームのシステムに置きかえることで解消できるのではないか,というのが「人狼パーティー」の狙いとなっている。中村氏は,「本作を通じて人狼プレイヤーが増えてほしい」とまとめていた。
NHN ハンゲーム 「人狼パーティー」プランナー 猪飼良平氏 |
「人狼パーティー」はPCハンゲームのプラットフォームで,7月下旬にサービス開始が予定されている。ビジネスモデルは基本プレイ無料(アイテム課金制)で,来年をメドにスマートフォン版のリリースしたいとのこと。とくに,リアル人狼を意識したチャット機能とグラフィックスに力を入れているという。
本作の特徴としては,まずハンゲームのアバターで遊べることが挙げられる。愛着のあるアバターで遊べるとなれば,プレイにもおのずと力が入ることだろう。
ベーシックなルールはもちろん,さまざまな役職を加えたり,議論の時間や参加人数を変更したりと,ルールを柔軟に決められるようになっている。また,人狼役のプレイヤー達の「誰を襲撃するか」といった相談を,マウスジェスチャーでできるようにしたいと猪飼氏は話していた。
そのほか,初心者向けのサポート機能や戦績管理機能,リプレイ機能の実装が予定されているとのこと。さらに,著名な人狼プレイヤーとプレイしたり,その模様を観戦できるようにするという。
手ぎわの良さに惚れ惚れしつつ,人狼愛好家と「人狼パーティー」をプレイ
ゲームの紹介が終わったところで,さっそく実際にプレイしてみた。
今回参加したのは,筆者を含む取材メディアに加え,「人狼ルーム」代表の児玉 健氏,「人狼ハウス」プレジデントのクマ氏,女流棋士の香川愛生さん,プロ雀士の魚谷侑未さんら,さまざまな人狼愛好家達。総勢15人のプレイヤーでスタートしたが,人狼ゲーム初心者である筆者は,場違いなんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていた。
■参加者一覧
児玉 健氏 / 「人狼ルーム」代表
阿部洸希氏 / 「人狼ルーム」GM
眞形隆之氏 / 「アルティメット人狼」主宰
山田昌和氏 / 「人狼スリアロチャンネル」代表
香川愛生氏 / 女流棋士
魚谷侑未氏 / プロ雀士
鳥海不二夫 / 東京大学大学院工学系研究科准教授 人狼AI研究
クマ氏 / 「人狼ハウス」プレジデント
高橋一成氏 / 株式会社人狼
村上耕介氏 / 人狼ゲーム研究会
プレイヤー同士の議論はすべてチャットで行われるのだが,その進行は非常に早い。リアルの議論の場合,誰かがしゃべってそれに答えるという形になるのが,チャットでは全員同時に書き込めるため,一度に大量の情報が流れる。これらをしっかり精査しなくてはならないものの,その時間にも制限があり,熟練の人狼プレイヤーでも大変そうだった。
人狼ゲーム初心者ということで,あまり発言できなかった筆者。たくさん票が入っているところに便乗するという感じで進めていたのだが,残念ながら3日目に処刑されてしまった。
その後は霊界チャットに書き込みながら,経過を見守っていたものの,5日目に人狼がすべて処刑されて村人側の勝利となった。猪飼氏によると,これはかなり早いペースでの決着だそうだ。
ゲームが終了すると,全プレイヤーのリザルトが表示され,MVPプレイヤーを選出することになる。ここで票を集めてMVPに選ばれると,獲得経験値やゴールドの量が大幅にアップするという。
ゲームを終えた参加者からは「チャットを書き込んでいるうちに,コメントが流れてしまって情報を把握しづらい。メモ機能が欲しい」「死亡したアバターの詳細な情報が分かるようにしてほしい」といった意見が寄せられた。
ゲーム中もプレイヤーからの意見や提案に耳を傾けていた猪飼氏は,こうした意見をまとめて,できるだけサービス開始までに反映したいと述べて,先行体験会を締めくくった。
- 関連タイトル:
人狼パーティー 〜believe or deceived〜
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(C)NHN hangame Corp.