プレイレポート
「モンスターハンターダブルクロス」最新インプレッション。狩猟のセオリーを変える3つの新要素「レンキンスタイル」「SP狩技」「ビースト」に迫る
なお,今回体験したのは開発中のバージョンであり,製品版では仕様が異なる可能性がある。掲載している画面写真も開発中のものだ。その点はご了承いただきたい。
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「モンスターハンターダブルクロス」公式サイト
「マカ錬金タル」を振って,さまざまな錬金アイテムを生成する「レンキンスタイル」
新登場の「レンキン」は,狩りの支援に長けた狩猟スタイルだ。「マカ錬金タル」を振ることで「錬金アイテム」を生成し,自分で使うだけでなく,一緒に狩りをしている仲間のハンターにも渡せる(一部,渡せないアイテムあり)。なお,狩技は最大3つ装備可能となっている。
マカ錬金タルはアイテムポーチ内にあり,時間経過やモンスターを攻撃することで溜まる「レンキンゲージ」を消費して,錬金アイテムを生成することになる。レンキンゲージは5段階まで溜められ,1段階につきマカ錬金タルを1回振れる([Y]ボタン)。マカ錬金タルを連続で振った回数に応じて,生成可能な錬金アイテムが変化する仕組みだ。
※このほか,今回のバージョンでは未実装の「レンキンフエール」がある。
レンキンゲージが2段階以上溜まっているときは,マカ錬金タルを連続で振る回数をプレイヤーが任意に決められる。たとえばレンキンゲージが5段階まで溜まっている場合,5回連続で振ってもいいし,1回だけ振って錬金アイテムを生成してもいい。当然,後者のときはレンキンゲージが1段階だけ消費される。
なお,間違ってマカ錬金タルを多く振ってしまったときには,[B]ボタンでレンキンゲージを消費することなくキャンセルできる。また,マカ錬金タルを振っている最中にモンスターの攻撃を受けてもキャンセルとなる。いずれのケースも,マカ錬金タルを振る回数はイチからやり直しだ。
仲間も強化できる「SP狩技」。レンキンスタイルなら,さらに強化可能
SP狩技とは,発動すると自分だけでなく,同じエリア内にいる仲間(ハンターやニャンター,オトモアイルー)を一定時間「SP(スタイルパワーアップ)状態」にするというものだ。ハンターがセットしている狩技の中から,任意に1つ選んでSP狩技として設定できる。また,狩技を持たないニャンターとオトモアイルーも,特定のサポート行動を発動することで自分と周囲の仲間がSP状態になる。
SP狩技の発動方法や威力,効果は,通常の狩技と同じ。しかし,発動するときに必要な狩技ゲージの量が少し多めになっている。また,SP状態のハンターは狩猟スタイルに応じてパワーアップするが,ニャンターとオトモアイルーはそれぞれ固有のものとなる。
- ギルドスタイル:一部アイテムの扱いが素早くなる。
- エリアルスタイル:踏みつけ跳躍時に消耗したスタミナの回復タイミングが早くなる。
- ストライカースタイル:攻撃を当てなくても徐々に狩技ゲージが溜まるようになる。
- ブシドースタイル:ジャストアクションの受付時間が延長され,ジャストガード,ジャスト回避が成功しやすくなる。
- ブレイヴスタイル:ブレイヴゲージの溜まりがより速くなる。
- レンキンスタイル:レンキンゲージの溜まりがより速くなる。
- ニャンター:サポート行動を発動した際のサポートゲージの消費量が少なくなる。
- オトモアイルー:サポート行動を発動しやすくなる。
なお,基本的にSP狩技は1つしか設定できないが,レンキンスタイルのみ3つの狩技をすべてSP狩技として設定可能だ。
さらにレンキンスタイルのハンターは錬金アイテムの生成を繰り返すことで,発動できるSP状態の効果を4段階まで強化できる。つまり,マカ錬金タルを多く振って錬金アイテムを生成すればするほど,さらに強力なSP状態を発動できるというわけだ。
- SP状態IIの効果 ・スタミナ最大値減少速度ダウン効果
- SP状態IIIの効果 ・スタミナ最大値減少速度ダウン効果
・体力が徐々に回復する効果
- SP状態IVの効果 ・スタミナ最大値減少速度ダウン効果
・体力が徐々に回復する効果
・攻撃対象を怯ませやすくなる効果
SP狩技は全ハンターおよびニャンターが発動できるものだが,なかでもレンキンスタイルにとっては重要であることが分かるだろう。残念ながら今回の取材では深く検証できなかったが,熟練のハンターによって研究が進められれば,レンキンスタイルのポテンシャルが明らかになるはずだ。「ハンター4人のうち,1人はレンキンスタイルが欠かせない」といった状況が訪れるかもしれない。
その一方,レンキンは新米ハンター向けの狩猟スタイルとも言える。モンスターにうまく攻撃を当てられない,モンスターの攻撃をうまく回避できないというハンターでも,モンスターから離れた場所でマカ錬金タルを振って仲間をサポートできるからだ。SP狩技の強化を理解すれば,さらに支援しやすくなるだろう。
レンキンスタイルの特徴をまとめると,間口は広く誰にでも使いやすいが,それでいて効果を最大限に発揮するためには十分な理解が必要になる。ブレイヴスタイルと同様,奥の深い狩猟スタイルという印象だ。
ニャンターの新サポート傾向「ビースト」。ビースト状態ならハンターと遜色ない?
ニャンターの新サポート傾向であるビーストは,専用サポート行動「ビースト変化の技」を発動することで,一定時間,ビースト状態になることが可能だ。ビースト状態のニャンターは近接攻撃を得意とし,さらにコンボ攻撃の最後に繰り出す「爪フィニッシュ」をモンスターに当てると,最大3段階まで自身を強化できる。まさに完全攻撃特化型のサポート傾向と言える。
- 爪フィニッシュによる強化 1段階:ネコのふんばり術とネコの受け身術,風圧(小)無効が発動
2段階:会心率が上昇
3段階:SP状態が発動(サポートゲージの消費量が減少)
ビースト状態のニャンターをプレイするときのポイントは,ビースト状態を維持することだろう。常に一定量のサポートゲージをキープするようにして,ビースト状態が解除されても即座にビースト変化の技を発動したいところだ。
そうなると,必然的にサポートゲージの消費を抑えなくてはならない。だが,そんなデメリットがあってもなお,ビースト状態のニャンターは強い。今回のバージョンに限った話になるが,爪フィニッシュによる強化もサポートゲージの維持も比較的容易でビースト状態を維持しやすく,通常のハンターに匹敵する攻撃力を持っていると感じた。もちろん,製品版までにバランス調整が施される可能性はあるが。
「ニャンターでプレイしたいけど,ガチの狩りでは性能的にちょっと……」と思っていたハンターも,これからは“ビーストニャンター”という選択肢が生まれるのではないだろうか。
そのほか,今回のバージョンでは釣りの最中に浮きを動かして目当ての魚を釣りやすくなっていたり,設置した罠を破壊したりできるようになっていることを確認できた。
とくに罠の破壊については,これまで罠を設置した後でモンスターがエリアを移動すると,しばらく罠を仕掛けられなかったので嬉しい仕様だ。ただし,設置した罠を回収できるわけではないので注意が必要だ。
今回紹介した「モンスターハンターダブルクロス」の新要素からは,従来のシリーズ作品をプレイしてきたベテランハンターに新しい遊びをもたらし,同時に新米ハンターが仲間との狩りをスムーズに楽しめるような工夫が凝らされていることが感じ取れた。狩猟解禁(3月18日)の暁には,ぜひ多くのハンターに新しくなった狩りを追求してほしい。
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