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「メタファー:リファンタジオ」完成披露会をレポート。体験版の配信発表や,コスプレイヤーのパフォーマンスと読経が融合したライブが行われた
本稿では,「メタファー:リファンタジオ」(PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4)の完成披露会「ワールドメタファーサミット」の模様をレポートしていく。
ワールドツアーの最終地点,ゲームの紹介&新情報発表だけでなく,読経ライブとコスプレイヤーのコラボも!
2024年6月から,世界各地を巡ったワールドツアーイベント「ロードトゥメタファー」のトリとなるのが,この「ワールドメタファーサミット」だ。
イベントがスタートする前に円形のステージには,経机と紫色の座布団がセッティングされる。「ワールドメタファーサミット」の始まりは,こんな風変わりな演出だった。
そこにしずしずと歩いてくるひとりの僧。彼は今回ゲーム内音楽で歌唱を務める,長現山妙常寺住職・本良敬典さんだ。読経とジャズ演奏のコラボが話題の音楽ユニットにも所属するという本良氏の重いボーカルが,「メタファー:リファンタジオ」の世界に会場を誘う。
本作は,「ペルソナ」シリーズのクリエイターによる完全新作ファンタジーRPGだ。プレイヤーは幼馴染の王子にかけられた「死の呪い」を解くため,相棒の妖精「ガリカ」とともに世界を放浪する「旅の少年」となる。旅の中でプレイヤーは,王国で起きる大事件に巻き込まれ,その先に待ち受ける運命と対峙する。
トレイラーがお披露目となった後,ステージには,ディレクターの橋野 桂氏(アトラス),キャラクターデザイナーの副島成記氏(アトラス),コンポーザーの目黒将司氏が登壇。本作の開発についてQ&A方式で質問に答えた。
まず最初の質問は,本作を作るうえで一番の挑戦だったことについて。
橋野氏は「ファンタジーの世界をなにからなにまで作ったこと」と語った。「真・女神転生」シリーズや「ペルソナ」シリーズでは,物語の舞台を決めてしまえば,それ以上の広がりは必要なかったというが,「メタファー:リファンタジオ」は,ファンタジーという大きな枠組みで世界を一から作る必要があったという。
副島氏は,「テーマに沿って,どうやったら自分たちらしさを出せるかを考えてデザインしたこと」と回答。最初はファンタジーがテーマのタイトルということで気ままに絵を描いていたそうだが,制作の過程で,その中に自分たちの特徴をどうやったら出せるのかを考えることになったという。現代劇のものを多く作ってきたアトラスの特徴を改めて見つめ直す良い機会にもなったとコメントしていた。
目黒氏は「さまざまな地域に合った楽曲を調べて作りこんだこと」と答えた。本作には,イベントのオープニングで披露されたお経を取り入れた楽曲以外にも,さまざまな挑戦をしたという。「メタファー:リファンタジオ」の世界に住む人々がどのような音楽を奏でるのかを考えて作ったので,楽しみにしてほしいと目黒氏は語っていた。
続いての質問は,本作の注目ポイントについて。
橋野氏はいろいろとあるものの「旅ができることである」と答える。これまでのアトラスのRPGとは違った趣きでありつつも,アトラスらしい旅の描き方に注目してほしいと述べた。
副島氏も橋野氏同様に,これまでのアトラスのRPGとは違うスケール感に注目してほしいとしつつ,「やはりキャラクターに注目してほしい」とコメント。特に衣装については,世界設定に合わせて四苦八苦しながら作っていったので,見てほしいと語った。
目黒氏からは音楽面での注目ポイントとして「生演奏の録音に力を入れたこと」が語られた。特に一部の楽曲は,ストリングスを大所帯の編成で録音したそうで,重厚感のある音に仕上がっているという。「生演奏の録音と僕の打ち込んだストリングスと聞き比べて楽しんでほしい」とコメントしていた。
質問コーナーの後には,ゲームの序盤が丸ごと遊べて,製品版にも引き継げるという,「プロローグ体験版」の無料配信が決定したと橋野氏から告げられた。導入部分とはいえ,かなりのボリュームを用意しているそうで,遊びかたにもよるが5〜6時間は遊べる内容だという。
そして,この日公開された完成披露会トレイラーには,おびただしい数の黒塗り文書やアニメ映像など,気になるポイントが満載だった。プロローグ体験版の範囲に含まれているシーンかどうかは不明だったが,一足早く世界を体験できるので,体験版は要チェックだ。
続いては,司会のマフィア梶田氏が日本お披露目となる“旅モード”をプレイした。15分と短い間ではあったが,“海洋都市での遠征”をプレイした梶田氏が,戦闘,探索などをさまざまな視点から掘り下げ,橋野氏からの解説も含めて紹介していた。
入浴剤というアイテムをいきなり店で買い占めた梶田氏,これがかなり有効なプレイ方法かもしれないという予想を立てていたが……。その効果のほどは,記事の最後にあるアーカイブから確かめてみよう。
個人的には料理をしているハイザメのキュートさが強く心に残った。この旅モードの試遊は,東京ゲームショウ2024のアトラスブースで体験できることのことなので,現地に赴く人はブースに遊びに行ってみよう。
イベントの最後は,TGSオフィシャルコスプレイヤーの篠崎こころさん,スタンミじゃぱんさん,有川紗雪さん,ビリーさんが登壇し,本良さんと共にライブパフォーマンスを行った。本良さんの歌唱とコスプレイヤーの方々のセッションは大迫力で,「メタファー:リファンタジオ」の世界が目の前に現れたような感覚を味わえた。
日本での堂々たる凱旋公演となった「メタファー:リファンタジオ」完成披露会「ワールドメタファーサミット」。すでにプロローグ体験版の配信も開始されているので,本イベントのアーカイブ映像などと併せて味わってみてはいかがだろうか。
「メタファー:リファンタジオ」公式サイト
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