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新作アクションRPG「GreedFall」のライブデモがイベントで公開。最新ビルドではタクティカルなアクションや駆け引きがより魅力的に
GreedFallのテーマは,ヨーロッパによる新大陸(アメリカ大陸)発見のファンタジー化だ。旧大陸Gacaneの人々は,戦争や資源の枯渇,伝染病の蔓延などで疲弊しており,新大陸であるTeer Fradeeに存在する魔力の源“マリコール”があれば,環境が復活すると信じている。本作の舞台は,その利権を求めて,新大陸にさまざまな勢力が入り乱れる時代となっており,現実の史実であれば16〜17世紀頃の時代設定といったところだろう。
主人公は,ゲーム序盤は中立を保つ商業国家“Congregation of Merchants”の若き元首コンスタンティン・デュ・オルセイのいとこ,デ・サルデ(性別の選択が可能)。コンスタンティンと共に新大陸の自治領である“New Serene”へと旅立つことからストーリーが始まり,楽観的なお坊ちゃんであるコンスタンティンに代わって,実質的な政治交渉を担う役割が与えられている。
今回公開されたライブデモでは,コンスタンティンと新大陸へと渡ってきた導入部分と思われるアニメーションからスタートし,E3 2018時点で公開されたものと比べて,よりゲームらしくなった最新ビルドが紹介されていた。
[E3 2018]新作アクションRPG「GreedFall」の発売は2019年内。アクションだけでなく,外交力を活かしたプレイに注目
フランスのSpidersが開発中のアクションRPG「GreedFall」が,E3 2018のFocus Home Interactiveブースに出展され,発売が2019年中であることが明らかにされた。架空の歴史を背景に,新大陸で巻き起こる政治抗争を描く本作。戦闘だけでなく,外交力やステルスなどにも比重が置かれている。
GreedFallでは現在,6つの勢力が具体的にアナウンスされており,各勢力の概要は以下の通り。
Congregation of Merchants――商業国家として蓄財してきた財産を利用して,その政治的な影響を駆使している
Bridge Alliance――科学と知識によって世界制覇を目論む国家集団
Theleme――新大陸で宗教的な覇権を握ろうと,原住民への布教を目指す宗教国家
Coin Guard――傭兵や私兵,暗殺者,武芸師範などで構成されるギルド
Nauts――彼らの協力なくして海を渡れないほどの力を持つにいたった,航海者たちが結成したギルド
Teer Fredean――単に“島の人々”や現地語で“ヤクト・フラディ”と呼ばれる原住民。1つの国家ではなく,住む環境に適応した複数の部族が存在する
プレイヤーにはそれぞれの勢力の代表者がコンパニオンとして随行しており,2人を選択してミッションに出かけることができる。これまで紹介されていたのは,Bridge Allianceのカート(Kurt)と,Teer Freadenの部族の娘であるシオラ(Siora)の2人だったが,さらに今回,Nautsの船長であるヴァスコ(Vasco)が紹介され,カートとヴァスコの2人を連れて,New Sereneから別の町に赴くシーンが紹介された。
森ではUlgという獰猛なクマのような野生動物と,さらにその上位版であるVallegと戦ったが,バトル中は“テクニカルポーズ”でアクションを中断し,武器やスキルを変更したり,ほかのキャラクターに指示を出していた。このあたりは,「ドラゴンエイジ」シリーズのゲームシステムに似ており,コンパニオンキャラクターとの連携攻撃を繰り出したりと,ストラテジックなプレイを楽しめるようだ。
コンバットスキルにはメレーアクションのほかに,マジックとファイアーアーム(銃火器)があり,経験値が上昇するにしたがって,新スキルを習得するための投資が可能となっている。さらにキャラクターは6種類の部位に分かれたアーマーが装着できるほか,14クラスに分かれた豊富な武器は,200種類以上用意されているという。また,本作に登場するモンスターは昼夜で出現するタイプが変化するとのことで,細かい作り込みにも期待ができそうだ。
Spiders Studioは,「The Technomancer」や「Mars: War Log」といった,濃い目ながらも独創性には欠けたアクションRPGを手掛けてきたメーカーだ。内製エンジンの「Silk Engine」では対応できない部分も多く,とくにキャラクターの表情やアニメーションなどでは安っぽさも見て取れるのは事実だろう。
しかし,本作においては,17世紀のオランダやベルギーで産出された,フランドル絵画風のユニークなビジュアルスタイルを全面に押し出し,独特な雰囲気の獲得に成功している。これまでに発表された情報や今回のライブデモを見る限りでは,十分に魅力的なゲームに仕上がりつつあるようだった。
「GreedFall」公式サイト
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(C)2019 Spiders and Focus Home Interactive.
Greedfall. A game developed by Spiders, published by Game Source Entertainment in Japan under licence from Focus Home Interactive and Spiders. Greedfall is a registered trademark of Focus Home Interactive. All rights reserved.
(C)2019 Spiders and Focus Home Interactive.