プレイレポート
新作リズムゲーム「スクメロ」のトライアル版をプレイ――アルタイル・トルテの5人が歌って踊る!
はじめに知っておきたいのは,スクメロは同社が配信中の「スクールガールストライカーズ」(iOS / Android。以下,スクスト)に登場する“私立五稜館学園”を舞台とした,スクストのスピンオフ作品であるということだ。
スクストでは妖魔(オブリ)と戦う,特殊部隊“フィフス・フォース”の少女たちの活躍が描かれるが,スクメロでは少し異なる世界観の中で,アイドルとしての彼女たちの活躍が描かれていく。
なお,スクメロの主役となるのは,篠宮明佳里(CV.富永美杜),水沢 薫(CV.馬場なつみ),藤代 渚(CV.秋田知里),上月真央(CV.鷲見友美ジェナ),桐原香澄(CV.宮崎珠子)の5人で構成されたアイドルチーム“アプリコット・レグルス(Apricot Regulus)”となるが,トライアル版では一部のストーリーに登場するのみに留まっていた。
その代わりに登場したのは,スクストの顔役ともいえる“アルタイル・トルテ”の5人である。ちょっと残念ではあったが,なじみ深い面子なので,これはこれで良しである。
可能性の世界が生んだ,平和な夢の1ページ
トライアル版を始めると,まずはスクストでおなじみの教師「小田切ゆか子」が登場し,ゲームの基本的なナビゲートをしてくれた。主なコンテンツはオリジナル楽曲で遊ぶリズムゲームと,キャラクターたちの掛け合いが楽しめるストーリーとなるようだ。
なお,スクメロの世界の五稜館学園では,生徒たちにアイドル活動を認めているという。なんでも,世間では右も左もアイドル,アイドル,アイドルと,アイドルの一大ブームが起きているらしく,企業も専属のアイドルグループを作って宣伝に勤しんでいるらしい。まあ,こちらの世界とそう変わらない気もする。
まずは本命のリズムゲームから紹介しよう。本作ではプレイする楽曲を選択し,アイドルのライブを見ながら,画面上に表示されるノーツ(※リズムにあわせてタッチする音符)をタップして,クリアを目指していく。ノーツはタップするタイミングでスコアが変化するが,タップのミスを重ねてライフがなくなるとライブ失敗(ゲームオーバー)となる。
特徴的なのは,ノーツが画面の上から降ってくるのではなく,楽曲のプレイ中に“画面中のいたるところに表示される”ことだ。前例がないわけではないが,レーン上のノーツをタップするのが昨今のスマホ向けアイドルリズムゲームのスタンダードとすれば,その差はしっかりと際立っている。人によっては新鮮な感覚で遊べることだろう。
ノーツは画面に表示された後,外周のラインが中心へと迫っていき,一定時間後に最適なタップタイミングへと変化する。PERFECTかGREATならスコアとコンボ数が加算され,GOODならスコアが加算されるが,コンボは途切れる。そしてノーツをタップするタイミングがずれたときのBADと,タップができなかったときのMISSが発生すると,ライフが減少する。
ノーツの種類は4種類。青い円形は通常タップ,緑の六角形はタップ後にホールドでスコアボーナスが加算,赤いひし形は数字分だけ連続タップ(※トライアル版では存在せず),矢印はタップ後にラインを指でなぞるものだ。このあたりの基本的なルールに関しては,リズムゲームに慣れている人なら戸惑うことはないだろう。
このほか,通常のノーツや特殊な黄色ノーツをタップするとテンションゲージが上昇する。テンションを一定まで上げると「フィーバーモード」へと突入し,その間は獲得スコアが大幅にアップする。さらに,ライブをミスなく進めるとアイドルたちの特殊なアピールダンスが発生する。フルコンボに向けての前祝いと思いつつ,集中力は切らさずにいきたい。
1つ,これだけは覚えておきたいというのが「チェイン操作」だ。ノーツはタップだけでなく,スワイプでも入力判定を行える。高難度になるほどノーツは画面上に帯のように表示されることが多いので,チェイン操作での対応を理解しておくと,入力が格段に楽になる。
なお,スマホ向けのリズムゲームにおける命題,「親指プレイ」と「人差し指プレイ」については,どちらにもメリットとデメリットがあるように感じられた。
スマホを両手で持ちながらの親指プレイでは,ノーツが画面中のいたるところに表示されるため,手と端末の大きさによって相性が変わってしまう。自身の環境と要相談である。もう一方,スマホをどこかに置きながらの人差し指プレイでは,画面が見えづらくなる。本作では画面上部のタップも頻発するので,指や手で画面を覆わないようにする工夫が必要になるのだ。
ここで演出面にも触れておこう。本作では3Dキャラクターがダンスを披露してくれる3D表示と,2Dキャラクターがリズムに合わせて跳ねたり回ったりしてくれる2D表示があり,これらの画質の高低や,カットインの有無などを細かく設定できる。
トライアル版の3D表示では,アルタイル・トルテの5人がケミカルライト(サイリウム)の輝く会場の中で,情感たっぷりなパフォーマンスを見せてくれた。表情の変化もとても可愛らしい。まあ,音ゲーあるあるとして難度を上げるとノーツの量が跳ね上がり,「(女の子たちを)見てる場合じゃねえ!」となるので,楽曲の選択,己の楽しみ方,端末の性能を加味して,個々人で設定を追求しよう。
また,リズムゲームのプレイフィールに最も直結しやすい,“ノーツをタップしたときの効果音”はバッチリとキマっている。PERFECT判定たっぷりなプレイができれば,気持ちの良いこと間違いなしだ。
ほかにも楽曲情報として,プレイする楽曲の歌詞を見られるのはとても嬉しい。リズムゲームのボーカル付き楽曲というのは,空耳で覚えがちなのだ……。
とにかく皆,喋る喋る
ホーム画面ではライブやメモリー(編成)へのアクセスや,画面上のキャラクターとのコミュニケーションを楽しめる。ボイスの豊富さは特筆しておきたいポイントで,キャラクターをタッチすると,さまざまな台詞をボイス付きで喋ってくれる。
トライアル版の時点でも結構なボイスパターンが収録されており,またタッチ時以外にもメンバー画面や称号画面など,さまざまな画面切り替えで専用のボイスを喋ってくれた。センターのキャラクターを切り替えるだけでも長く楽しめそうだ。
なお,トライアル版にはメインストーリーが搭載されておらず,プレイヤーの立ち位置は分からなかったが,デフォルトネームは「五稜館学園生徒」であった。確かなことは言えないが,スクストでいう指令とはまた違う立場で,少女たちとのコミュニケーションを取れるのかもしれない。
ガチャはトライアル版専用のものとして,ゲーム内通貨“メロディストーン”を使用する有料ガチャと,ゲームプレイで入手できるフレンドポイントを使用する無料ガチャの2種が用意されており,ともにアルタイル・トルテのメンバーが排出された。
キャラクターはプリティ,クール,アクティブの3属性に分かれており,6つのパラメータや,リズムゲーム中に発生する特技などが,それぞれ設定されている。また,新キャラクターの獲得にあわせて手に入る“衣装”を着せ替えて,お気に入りの見た目でライブに望むこともできる。
新たに入手したキャラクターは,能力値を伸ばす練習や,キャラクターの限界値を上昇させる特訓,限界突破などで強化し,5人1グループに編成していこう。本作のライブではキャラクターへの経験値は入らないが,“メンバー同士の友好度”が上昇する。
これがどのように作用するのかは今のところ不明だが「皆をただ仲良しにさせてあげたい!」という気持ちが湧いてくるから不思議だ。
「ストーリー」で楽しめるのは,メインストーリー,キャラストーリー,イベントストーリーの3つだ。トライアル版で体験できたキャラストーリーでは,入手したキャラクターの自己紹介と,条件達成後に見られるメモリーを楽しめた。少女たちの日常を垣間見つつ,その後にメロディストーンなどの報酬を獲得できるので,うまく活用していきたい。
全般的にUIがとてもシンプルに作られているので,「どこにどうアクセスすればいいのか分からない」なんてこともなしだ。画面切り替え時には頻繁にローディングが挟まれてしまうが,今どきの美少女ゲームでは御用達といえる“1コマ漫画”や,各キャラクターのちょっとした豆知識を見られるので,ストレスもそれほど感じない。
しかも,画面右上に常に表示されている「MENU」ボタンを駆使すれば,ホーム画面のコンテンツにローディングなしでアクセスできるので,より軽快にプレイすることができる。パパっと快適に遊びたい人は正式サービス後,このボタンを駆使するのがオススメだ。
トライアル版では未実装の項目も多く,楽曲も1曲しかプレイできなかったが,本作の魅力は十分に伝わった。3Dグラフィックスをふんだんに取り入れつつも,動作の処理が軽くなるような工夫を随所で見られるため,リッチテイストでありながらゲームプレイは非常に快適であったのが印象的だ。
リズムゲーム部分の魅力も,音ゲーマーが求めるリプレイ性も高い水準でまとまっているので,スクストファンのみならず,アイドルを題材にしたリズムゲームに興味がある人も,正式サービスまでの動向に注目してみてはいかがだろう。
「スクールガールストライカーズ 〜トゥインクルメロディーズ〜」公式サイト
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スクールガールストライカーズ 〜トゥインクルメロディーズ〜
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スクールガールストライカーズ 〜トゥインクルメロディーズ〜
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(C) 2016-2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
Developed by R-FORCE ENTERTAINMENT Inc.
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