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スマホで遊ぶ格ゲー「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」の特徴とは? スムーズなバーチャルパッド操作の鉄則も伝授
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印刷2017/07/12 14:35

プレイレポート

スマホで遊ぶ格ゲー「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」の特徴とは? スムーズなバーチャルパッド操作の鉄則も伝授

 スマホで遊べるゲームジャンルが続々と増えている昨今だが,操作性の問題なのか,通信回線の問題なのか,はたまた気分の問題なのか,スマホ向け対戦格闘ゲームという土壌はいまだに肥えていない。

 しかし,そんな淀んだ風潮を吹き飛ばそうというのか,カプコンは本日(2017年7月12日),「ストリートファイターIV」シリーズの内容をアレンジした,iOS向け対戦格闘ゲーム「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」(STREET FIGHTER IV CHAMPION EDITION 以下,ストIV CE)の配信を開始した。

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 本作はiOS版「ストリートファイターIV」(※1)をベースに開発された,iOS向けアプリ「ストリートファイターIV VOLT」(※2)に,さらなるアッパー調整を加えた買い切りアプリ(税込600円)だ。複雑な操作が求められる部分を,カンタン必殺技,オートガード,ボタンコンフィグなどの機能で補うことで,スマホでも気持ちよく格ゲーが楽しめるようになっている。

※1:iOS版「ストリートファイターIV」は,2017年8月24日をもってアプリ本体およびアプリ内の課金コンテンツの販売が終了となる。
※2:iOS向けアプリ「ストリートファイターIV VOLT」は,2017年8月24日をもってアプリ本体の販売が終了となる。なお,端末にダウンロードされているアプリは販売終了後も引き続きプレイできるが,ネットワークを利用したモードおよび機能は,2017年12月初旬をもって利用停止となる。以降は「一人で遊ぶ」「BTで対戦」のみ対応するとのことだ。


 ゲームで使用できるプレイアブルキャラクターは現在25キャラ。ストIV VOLTのプレイアブルキャラクターに加え,「ウルトラストリートファイターIV」より「いぶき」「ダッドリー」「ポイズン」が新規参戦している。しかし,キャラ性能がウルIVの基準になっているかというとそうではなく,あくまでスマホ向けに最適化されている。

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 本稿ではストIV CEで遊べるコンテンツや,これだけは知っておきたい“スムーズなバーチャルパッド操作の鉄則”などを紹介していくので,「スマホで格ゲーができるわけがない」と懐疑的な人ほど,ぜひとも読んでいただきたい。

「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」公式サイト

「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」ダウンロードページ



ストIV CEで遊べるコンテンツ


 ストIV CEのメインコンテンツ「バトル」は,ネット回線を介してのオンラインネットワーク対戦だ。ここでは戦績に影響するランクマッチか,戦績を気にせず遊べるフリーマッチのいずれかで,全国のプレイヤーとの対戦を楽しむことができる。

 ランクマッチでは勝率,ランク,BP(1戦ごとに上下するバトルポイント)が変動し,自身と同じくらいのレーティングの対戦相手が選ばれるようになっている(※配信前のプレイであったため,BPのマッチング幅は不明)。まあ,このあたりの諸々はストIVシリーズの経験者には言うまでもないことだろう。

 なお,ネットワーク対戦の利用には“Game Center”へのサインインが必須となるので,これだけはあらかじめ設定しておくといいかもしれない。

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 もう1つのメインコンテンツ「ソロプレイ」は,CPU相手に全7ステージを勝ち抜いていくアーケード,体力の続く限り戦い続けるエンドレス,キャラクターごとのコンボ練習ができるチャレンジ,自由な設定でキャラクターを操作できるトレーニング,さまざまなプレイヤーの対戦動画を鑑賞できるリプレイと,格ゲーに必要なものが大体揃っている。

 上記のプレイ中(※リプレイは除く)はお馴染みの“乱入待ち受け”を設定できるので,1人で練習をしながら対戦相手を待つことが可能だ。ただ,対戦をしたくないときに設定の切り替えを忘れていると,両者にとって不幸なマッチングが起きてしまうので,設定は小まめに確認しておこう。

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 このほか,プレイヤーカードに付けられる称号とアイコンをゲーム内通貨で購入できる「ショップ」と,一言コメントの編集をはじめ,対戦のレコード,操作方法,オプションなどを確認できる「その他」の項目が存在する。UIがスッキリとまとめられているので操作しやすい。

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 そして,ストIV CEの大きな特徴の1つが「チーム」の存在だ。これは全国のプレイヤー同士のコミュニティとなり,チーム全体の指標を表すLVをはじめ,バトル結果で変動するポイントの累計,全国のチーム間のランキング,一定条件を満たすと入手できるトロフィーなどを,同じチームのメンバーと共有することができる。

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 対戦格闘ゲームは対戦相手への意識を除くと“個人で遊ぶゲーム”になりやすいので,こういったソーシャル要素へのアプローチは,プレイヤーに新たな価値観を提供してくれるものといえる。また,チーム内のコミュニケーション用に使える伝言板以外に,個人のプレイヤーとして発信できるパブリックメッセージというものも実装されている。

 パブリックメッセージへの発言には,いわゆる「いいね」「わるいね」の評価が付けられるようになっているので,“発言全一”の頂きを目指してみるのもいいかもしれない(※マナーを守って気持ちよく交流できるメッセージにしましょう)。

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スマホで格ゲーって,実際どう?


 格ゲーマーがまず気になるのは“スマホで格ゲーを遊ぶときの操作性”だと思われる。筆者はバーチャルパッドよりも,リアルのゲームパッドよりも,アーケードスティックのほうが手に馴染みがあるというあり様なので,非常に心配していた部分だ。なので,まずは結論から言おう。

 「なんとか,できないことはない」。

バトル中のキャラクターグラフィックスに関しては若干甘い作りだ。画質設定にあたるものもアプリ内には搭載されていない。しかし,世界中のプレイヤーが同等の環境で遊べるとは限らないので,グローバル配信を鑑みての平均ラインであるのかもしれない
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 誰でも手軽に本格的な操作ができるよ! とでも言いたいところではあったが,おそらく大抵のプレイヤーは最初に,「(対戦)アクションゲームを拙く操作してる感じ」といった印象を覚えるだろう。慣れ親しんだストIVを操作しているというには,何もかもが上手くいかないので,アクションゲームを下手な操作で遊んでいる感覚になってしまう。

 だが,ここで勘違いしてほしくないのは,この覚えはあくまで“プレイヤー側の慣れ”が起因していることであって,ゲームや端末の問題ではない。正直なところ,操作系はかなりのクオリティに達している。言おうと思えば「リアルボタンと比べて入力時の反動がない」「手や手首を使って操作しないので変な感覚」「画面とパッドが一体化してるから遊びづらい」など,言いがかりはいくらでも出てくるが,これらは新規の操作系を否定したいプレイヤー(筆者)の言葉でしかない。

 昨今はスマホの使用方法も多岐に渡っているし,さまざまなゲームでバーチャルパッドが導入されているしで,スマホユーザーの操作の習熟度というのはそれなりに高まっているはずだ。それに実際にプレイしてみると,上手くいかない気持ちを覚えつつも,それほど悪い印象は持たない。つまるところ,これから慣れればいいだけのことなのだ――。

基本的なレバー(バーチャルパッド)操作の一覧。個人的な鬼門は,前後ステップのためのダブルタップであった
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 ストIV CEの操作系は,8方向対応のレバーに相当するバーチャルパッドと,パンチ,キック,SP(必殺技),S(セービング)の計4ボタンとなる。レバーのレスポンスは非常に良く,指を滑らすように動かしても違和感なく入力判定が行われる。昇竜拳をはじめとする一部のコマンドは出すのが難しいが,レバー溜めの必殺技は楽に出せてしまう……気がする。

 昇竜拳などの対空技に関しては,ストIVシリーズの簡易コマンド(323+ボタンで昇竜拳が出るシステム)を駆使すればいいとして,問題はどちらかというとコマンド技ではなく,立ち回り全般の操作にあるだろう。ガードからのジャンプ,ダブルタップによる前後へのステップなどは,再三になるが入力自体を練習して慣れるほかない。

 ちなみにボタンコンフィグでカスタマイズをすると,レバーとボタンの位置やサイズ,透過率を細かく設定できる。使用する端末を手に持ってみて,自然に操作できるフォームポジションをここに反映していくといいだろう。

4ボタンということで,とりあえずボックス型にカスタマイズしてみた
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 意外だったのはジャンプがあまり暴発しないことだ。プレイする前は指が滑ったらジャンプが暴発してしまうのではないかと考えていたのだが,これがまったく起きない。

 ジャンプキャンセルといったジャンプ属性に関わる操作をあまり求められないタイトルだからだろう――と思いつつ,少しだけ検証してみたところ目からウロコである。どうやら意図的に調整されていたようだ。



 少し見づらいと思うが,下記の画像のブランカの動作と,バーチャルパッドの動作(※スティック上の薄い青い光が入力の中心点)に注目してほしい。

 下図は,「ジャンプ」をするためにレバーを3方向に入力しているときのケースだが,入力が3方向から3方向に少し偏る程度では,ジャンプが発動しないようになっている。ジャンプをするには3方向の矢印部分までしっかりと入力する必要があるため,手元が多少暴れる程度ではジャンプが暴発しないわけだ。

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レバー上の薄い青い光に注目。ここまで入力してもジャンプは出ない
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指をほんの少しだけ動かす。ここからジャンプが出るようになった

 反対に「しゃがみ」はジャンプの入力ほど大らかではなく,3方向から3方向(もしくは3方向から3方向)に少しでも入力すると,途端にしゃがむようになっている。実際にプレイすればわかると思うが,これが前後に移動したいのに急にしゃがんでしまう現象の正体であった。

 そして,このレバー入力の特性をあらかじめ理解しておけば,「なぜかジャンプが出ない!」や「なぜかしゃがんじゃう!」といった疑問を未然に防ぐことができる。これがストIV CEの操作のカギとなるだろう。

33方向へのレバー入力は,少しでも33方向に指が下がると,キャラもしゃがむ
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 結論として,ストIV CEのバーチャルパッド操作の鉄則は以下のようになる。

・前後移動:
 33方向の入力でキャラクターを前後に動かす場合,指の動きを少しだけ33方向に意識して入力すると,ジャンプは出ないし,しゃがむこともない

・しゃがみ:
 歩きやステップ後にすぐしゃがみたいという場合,指は33方向に大げさに動かさずとも,多少ズラすだけでいい

・ジャンプ:
 ジャンプをしたい場合,明確に333方向を入力しよう。前歩き,後ろ歩きをしながらのジャンプは指を上方向にスライドさせるのが楽だ



 あとの実践的な複合操作については,修練を行って,指先の神経の鋭敏化に努めてほしい。


ストIV CEの独自システム


 バーチャルパッドの話に寄りすぎたので,ここからはストIV CEのシステム面と,その最適化具合について紹介していこう。

 まず,ストIV CEはパンチもキックもボタンが1つしかないので,弱パンチ,中パンチ,強パンチといった概念はない。とはいえ,これらは既存のモーションのまま,ボタンを押したときに発動する通常技として割り当てられている。レバー入力+パンチ・キックの特殊技コマンドで既存の通常技が発動するケースもあるので,コマンドリストは調べておこう。

 また,グラップ(投げ)は33+パンチで発動する。セービングはSボタンを押すだけで発動し,ホールドすれば3レベルまで溜めることができる。なお,ストIVシリーズの独自システムとなるセービングを知らないという人は,“相手の攻撃に耐えながら反撃ができるアクション”とでも覚えていてほしい。細かな仕様についてはそれこそ,「セービングアタック」で検索すれば一発だ。

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 必殺技はコマンド入力+ボタンで発動するが,「カンタン必殺技」の項目をONにすれば,1つのレバー方向+ボタンで必殺技を出せるようになる。しかも,「スーパーコンボゲージをタップするとスーパーコンボが発動」「リベンジゲージをタップするとウルトラコンボが発動」と,とても簡単な入力で逆転の一手が狙えるのだ。

 カンタン必殺技の一例を挙げておくと,ブランカの場合は立ちキックが既存の立ち強キック,3+キックでサプライズフォワード,3(タメ)+SPボタンでローリングアタック,エレクトリックサンダーはパンチ連打で通常版,SP連打でEX版となっている。各ボタンやコマンドへの割り当てはキャラごとにさまざまだ。

 前述のバーチャルパッド操作の鉄則を加味して操作すれば,アーケード/コンシューマ並の動きを再現できる……かもしれない。

ベガとダッドリーの一部コマンド表を紹介。なお,本作ではカンタン必殺技のON時に表示されるコマンド表と,OFF時に表示されるコマンド表の2種類が収録されているので,見間違いに注意しよう
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 なお,カンタン必殺技のON/OFFはネットワーク対戦時にも適用される。ときにはガードしっぱなし→スーパーコンボゲージを連打→フレームの隙にリバーサル成立,といったCPU的な超反応が飛び交う魔境を体験するかもしれないが,スマホでの入力を考えると心強い機能なのは確かなので,あまり懐疑的に見なくてもよい。ストイックな修行に打ち込みたい人以外は,基本ONを推奨する。

 なにより,ゲームタイトルと格ゲーの魅力を手軽に引き出しているシステムなので,2000年代から始まった格ゲー界の命題「初心者歓迎!」の御旗としてはとても効果的だ。初心者の皆さん,ストIV CEは簡単に遊べますし,怖くないので,ぜひとも遊んでみてください!

むしろ,カンタン必殺技を使えば難しいコマンド連携も手軽に出せるようになる。ポジティブに考えよう,これを含めての“アッパー調整”だと
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 ガード関連では「オートガード」が存在する。オートガードは地上・空中からの上段攻撃を自動でガードしてくれるシステムで,めくり攻撃もなんのそのと完全にガードしきってくれる。しかし,下段攻撃とグラップは防げない。

 オートガードはソロプレイ限定のシステムなので,カンタン必殺技とも違い,基本的にネットワーク対戦では使用できない。あくまで1人プレイを支えてくれるシステムと考えておこう。

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 次はコンボについてだが,既存のストIVシリーズと違ってボタンとアクションの数が減っているため,コンボはストIV CEで出来る範囲に狭まっている。コンボの基本はキャンセル系コンボ,目押し系コンボとなるが,カンタン必殺技を駆使すればリュウの名物“中足波動”が【3キック→SPボタン(波動拳)】の2タップで出せるので,それほど構えなくてもいい。

 これは操作が簡単すぎると見るよりも,コンボが誰にでも使える平等な武器として存在し,より格差のない環境で駆け引きを競い合えるようになったと見るべきだ。上級者と同等の武器を持って,どのように使うかだけで勝負できるようになる。スマホの手軽さを踏まえたコンセプトとしては,とてもいい塩梅である。

 必殺技の入力ではストリートファイターらしく,「ボタンを押したとき」「ボタンから指を離したとき」の2つが入力判定となるので,これも生かすことができる。あとは自身で研究するだけでなく,チームのメンバーとノウハウを共有していくのも面白いかもしれない。

 ちなみにゲームはアッパー調整といえど,通常技や必殺技のダメージはウルIVとほぼ同等であった。技によっては細かな調整がかかっていることと思われるが,基本的なバランスに関しては概ね,現行の環境に近いと考えておこう。

基礎的なコンボをチャレンジで覚えて,実践に投入するのが最初の一歩だ
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 さて,ここまで言っておきながら,筆者はゲームパッドを接続してプレイすると思う。今は外部接続型のスマホ向けゲームパッドが豊富なラインナップになっているし,同社にしてもスマホ向けに「魔界村 モバイル」iOS / Android)や「1942 モバイル」iOS / Android)など,思わずパッドで遊びたくなるゲームを配信していることだし……つまり現在は“スマホゲームをコントローラをつなげて遊ぶ”という環境が整ってきたのだ。

 スマホ+パッドは持ち運びや遊ぶ場所を考えると,スマホ特有の利便性に欠ける構成ではあるものの,いつでも持ち運べるモニター(スマホ)で遊ぶためと考えれば,破格に軽量なセットである。ストIV CEは腰を据えて遊べるスマホゲームとしての強度を備えていることだし,不自然にも思わない。

 ちなみに今回はテストとして,スマホ向けゲームパッド「Mad Catz Micro C.T.R.L.i Mobile Gamepad」での動作確認を行ったが,意識できるほどのラグもなく,スムーズに遊ぶことができた。「スマホで操作できないなら,コントローラで操作すればいいじゃない」の理屈に興味がある人は,これを機に調べてみるのもいいだろう。

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 最後に,こういう話を聞いたことがある。筆者はそろそろカビてきた古い世代の人間なので,スマホのバーチャルパッドを使って,本格的なアクションゲームなどを操作するのが上手ではなく,リアルのコントローラ機器での操作に比べて,もどかしく感じることがある。

 しかし,今の若い世代(という区分けをしていること自体が古い証拠なのだが)は,リアルなコントローラよりも,スマホを使い慣れているおかげで,バーチャルパッドで操作することが自然だというのだ。世間話程度の信憑性しかないので,まったくもって言質にはならない情報であるが。

 それでももし,スマホで格ゲーを遊んでも,バーチャルパッドで格ゲーで遊んでも,それをスタンダードなものとして自然に受け入れられる世代,もしくはその意識をもって操作できるプレイヤーの存在が大きくなれば,もしかしたら“スマホに最適化された新しい格ゲーがスタンダードになる時代”はすぐに到来するのかもしれない。

 現状のスマホゲームの界隈ではこれを,「そんなことありえないだろう」と笑っていられない。そうやって笑っているゲームジャンルは,気付いたらスマホに飲み込まれて,最適化されるかもしれないのだ。これは決して悪いことではないが,現行の操作系だけで十分と思っている格ゲーマーほど,次代のニューウェーブに乗り遅れる可能性もある。

 パッドで遊ぼうとしている筆者が言うことではないが,とりあえず「スマホで格ゲーを遊ぶことに慣れてみませんか?」という提案をもって,本稿を締めたいと思う。あとは最後に主旨がズレたので,あらめて明記しておこう,「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」は本日配信が開始された。買い切りで600円(税込)。安い!

「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」公式サイト

「ストリートファイターIV チャンピオンエディション」ダウンロードページ

  • 関連タイトル:

    ストリートファイターIV チャンピオンエディション

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