業界動向
カヤックはどこを目指すのか。初のコンシューマゲーム「RXN -雷神-」や,e-Sportsリーグ「ウェルプレイドリーグ」についても語られた決算説明会をレポート
同社のゲーム事業にフォーカスして決算説明会の内容をレポートしよう。
カヤック,2017年12月期第3四半期決算発表会 資料(PDF)
まずは業績から。2017年12月期第3四半期は前年同期比で増収増益を達成,同時に四半期最高の売上を更新した。一方で,ゲーム新規タイトルの先行投資のため,粗利益率は低下している。
また,今回の決算説明会では社員数も開示された。同社はクリエイティブを重視しており,その実働部隊となるクリエイターの数が重要な指標となるわけだ。そしてこれらの数字も順調に増えている状況だ。
同社の主要事業はクライアントワーク・ソーシャルゲーム・Lobiであるが,それぞれのシナジーを活用して事業を拡大している。また,ゲーム開発に注力するという方針も語られており,12月に発売予定の「RXN -雷神-」,バンダイナムコエンターテインメントから配信予定の「機動戦士ガンダム 即応戦線」(iOS / Android),ゲームロフトとの協業タイトル「モダンコンバット Versus」(iOS / Android),2018年春にリリース予定で本日から事前登録を開始した,オリジナルタイトル「東京プリズン」(iOS / Android)のほか,5本のタイトルを開発中だという。
なお2018年度は,「東京プリズン」を含めた2〜3本のタイトルがリリースされる予定だ。
コンシューマタイトルに関しては,「RXN -雷神-」がNintendo Switchのみで正式に発表されている状況だが,他のプラットフォームでも展開する可能性についても語られた。
また,新たな試みである「ウェルプレイドリーグ」で,e-Sports分野に本格的に進出するということも見逃せないポイントだろう。この事業に本格的に乗り出している国内企業は少ないため,同社の動きは少なからずe-Sports文化にも影響を与えるはずだ。
初のコンシューマゲーム,新たなスマートフォン向けタイトル,そしてe-Sportsリーグ,とゲーム分野における動きを活発化させているカヤック。どんな面白いモノを見せてくれるのか,期待したいところだ。
「RXN -雷神-」公式サイト
「東京プリズン」公式サイト
「カヤック」公式サイト
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