プレイレポート
スマホ向け新作アプリ「TERA ORIGIN」のプレイインプレッションを掲載。「TERA」より1000年前の「アルボレア大陸」が舞台に
「TERA ORIGIN」公式サイト
本作は,人気PC向けMMORPG「TERA :The Exiled Realm of Arborea」がベースとなっているタイトルだ。神々と英雄たちが織り成す幻想的な物語や,「フリーターゲティング」システムによる爽快なバトルシステムなど,TERAらしい面白さがモバイルゲームの枠に落とし込まれている。なお,「TERA ORIGIN」は海外でサービスされている「TERA M」の日本版だが,ローンチにあたって改修されており,海外版とはほぼ別物とのこと。
冒険の舞台となる美しく幻想的な
「アルボレア大陸」で何が起こったのか
「TERA ORIGIN」の舞台は,「TERA」から遡ること1000年前のアルボレア大陸となっている。この地で,強大な力を持つ“巨人”たちが建国した帝国を相手に,果敢に立ち向かう英雄たち(プレイヤーは名も無き英雄の一人)の物語が語られる。PC版をプレイした経験があるなら,本作を通じてより深くTERAの世界を知ることになるだろう。
ゲームをスタートして最初に行うのは,キャラメイクだ。本作には,アーチャー/ファイター/ランサー/スレイヤー/アルケミスト/プリーストという6種のクラスが用意されている。
各クラスは,敵の攻撃を受け止める盾役の「TANK」,パーティの鉾(ほこ)たるアタッカーの「DAMAGE」,味方の支援に特化した「SUPPORT」といった具合に,しっかりとロール(役割)が決められている。どのクラスを選んでもソロでストーリーを進められるが,パーティプレイで挑むダンジョンや,大規模なPvPでは,ロールに応じた動きが求められる。
とはいえ,本作にはオート機能も搭載され,バトルの楽しさを手軽に体験できる。複数のキャラクターを作成できるので,最初は好みでクラスを選んでしまってもいいだろう。
キャラメイクが終わったら,豊かな自然にあふれたアルボレア大陸へ。フル3Dで描かれた幻想的な美しさに目を奪われるが,神々と異形のモノが混在したこの地では,一歩奥へと足を踏み入れると戦乱の影が色濃くなる。物語も冒頭からシリアスな展開で,救いようのない絶望から始まるドラマは,美しい世界に儚げな印象を与えている。この美しくも儚げな空気感こそTERA特有のものであり,それは「TERA ORIGIN」にも継承されている。
回避系スキルをうまく使った立ち回りで強敵を倒せ
ゲームの進行はクエストベースで行われる。スマホ向けということで,クエストをタップすると目的の場所へと自動で移動するオート機能も搭載されており,細かい操作を行わずとも壮大な物語を堪能できる仕組みだ。
キャラクターの操作は,バーチャルパッドで移動しつつ,画面右下に配置されたアイコンをタップしてスキルを発動するという,スマホ向けアクションゲーム定番の形式だ。クエストや特定の敵などを狙って自動で戦うフルオート戦闘,移動と基本攻撃スキルのみ自動でアクティブスキルの発動をプレイヤー自身が行うセミオート戦闘,プレイヤー自らがすべての行動を行うマニュアル戦闘という3種類のバトルタイプが用意されている。
マニュアル戦闘は,PC版と同様にしっかりと敵を狙ってスキルを放つことが重要となる,フリーターゲティングバトルの醍醐味が味わえる。
実際のバトルでは,クールタイムが設定されたスキルをいかにうまく回して使っていくかがポイントとなる。スキルの性能を変更することも可能で,同じクラスでもスキルの選択によって戦闘スタイルが大きく変わってくる。
また,ボス級の強敵を相手にするときは,ブロック中無敵の「防御」,回避行動中無敵の「後方跳躍」や「前転回避」といった,クラスごとに異なる回避系のスキルを有効に使う必要がある。本作には回復ポーションなどのアイテムが存在せず,HPの回復手段は,HP回復効果のある基本攻撃を当てるか,ヒーラーからの間接的な回復に限られるのだ。
したがって,強敵が繰り出す強烈な攻撃(赤いマークが目印)を回避系のスキルを使ってしっかりと避けていかないと,厳しい戦いになってしまう。最初のうちは難しく感じるかもしれないが,慣れてくると多段の攻撃すら華麗に回避でき,面白くなってくるだろう。フルオートで攻撃スキルを使いつつ,要所でキャラの直接移動と回避系スキルを駆使して敵の重たい一撃を避けるのが,「TERA ORIGIN」における基本的な戦い方だ。
バトルにおいては,キャラクターの個性を強くする「レイヴン」の存在も見逃せない。
「ガチャ」や「レイドコンテンツ」などを通じて入手できるレイヴンは,プレイヤーに力を貸してくれる役割を持ち,装備品と同様にキャラに装着させて有効化する。メイン枠に装着したレイヴンのパッシブスキルとアクティブスキルを使用できるようになるのが最大の特徴で,これがかなり強力な性能となっている。
また,5種類の属性(火,水,木,光,闇)が設定されており,敵の弱点になるような属性のレイヴンを装着すると,バトルを有利に進められる。レベル20程度までは属性を意識せずとも無難に進められたので,ゲームを始めたばかりのうちは,知識として覚えておく程度で大丈夫だろう。
膨大な育成要素と,キャラの力を試せる
エンドコンテンツ
キャラクターの育成に関しては,まずメインクエストを進行していく過程で経験値を入手し,キャラクターのレベルを上げていくことが基本となる。メインクエストを受諾するために一定以上のレベルが必要になり,それ以上の進行ができなくなったら,サブクエストや,最大5人のパーティで挑むレイドコンテンツ「ダンジョン」「討伐隊」で経験値を稼いでいこう。
一定のレベルごとに獲得できる「特性」にも注目したい。この特性はキャラクターの方向性を決めるうえで重要となるが,レベル帯ごとに1つしか選択できないので,自分の目指す戦闘スタイルに合ったものを選ぼう。とはいえ切り替えは自由なので,ソロプレイなのかパーティプレイなのかといった状況に応じて選択すれば問題ない。
ほかにも,属性ダメージの軽減やクリティカルなどの補助ステータスを伸ばせる「ルーン」,バトルで使うスキルや装備品,さらに前述したレイヴンの強化など,キャラクターの育成に関わる要素は多い。攻略に行き詰まったらそのあたりにも注目するといい。
開発版を使ったプレイの関係上,実際には試せなかったが,キャラクター育成後の先には「地下決闘場」や「カイアの戦場」などのPvPコンテンツ,最大50対50という大規模バトルが展開する「神話の戦場」を始めとするギルドコンテンツが用意されていた。これらのコンテンツに注目している人は,クローズドβテストで体験できることに期待してほしい。
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(C)Netmarble Corporation
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