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「ルーマニア#203」オマージュ作品「project one-room(仮)」,大地 将氏がプロジェクトの進行を断念すると報告
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印刷2021/01/29 14:50

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「ルーマニア#203」オマージュ作品「project one-room(仮)」,大地 将氏がプロジェクトの進行を断念すると報告

 2017年9月の東京ゲームショウ2017で,人生介入ゲーム「ルーマニア#203」をオマージュした作品として発表された「project one-room(仮)」(関連記事12)。当時フリューのプロデューサーとして発表を行った大地 将氏が2021年1月28日,同プロジェクトの進行を“いったん、諦める”事を,note(※外部リンク)で報告している。

 ルーマニア#203は,セガがドリームキャストに向けて2000年1月に発売したタイトル。プレイヤーは,アパートの一室に住み着く神様となり,住人の平凡な大学生・ネジ タイヘイの人生を見守るという,かなりの異彩を放つタイトルである。

 その精神的続編とも言えるproject one-room(仮)は前述のとおり東京ゲームショウ2017で発表されたわけだが,大地氏の報告によれば,発表のあと,開発に問題が発生し,会社の経営判断などからプロジェクトは凍結を余儀なくされたという。しかしこれはオマージュ元の作品のファンに向けて発表を行ったあとであり,大地氏は“自分だけの問題”ではないと考え,退職して別の道を探し始めたそうだ。

 その後,大地氏は定職を決めずに貯蓄を切りくずして戦っていたが,企画がとおることはなく,貯蓄も尽きていく。さらに2020年初頭から拡大した新型コロナウィルス感染症の影響が追い打ちとなり,営業活動は完全に停止。そこから約1年が経過し,大地氏は,社会が大きく変わってしまった今,企画立案時(5年前)に構想した世界をもとに作られた作品を世に出したとしても,それは今の人達にルーマニアを誤解させることにならないかと考え,今回の決断に至ったという。

 なお大地氏は翌1月29日に「補足」と題した記事を投稿している。これは,1月28日の報告に多くの温かい言葉が寄せられたことへの感謝,そして前日の投稿はあくまでも“個人活動のご報告”であることを伝えるものとなっている。大地氏は,自身が今回“線引き”をする決断をしたのはあくまでも個人プロジェクトであり,前職に就いていた頃に開発していたプロジェクトは3年以上前に凍結されており,退職したあと自分の権利物ではない(在籍中も大地氏個人の権利物ではない)と念を押している。

note 大地 将氏の「アレのその後につきまして」

note 大地 将氏の「補足」

  • 関連タイトル:

    project one-room(仮)

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