インタビュー
アイドル×魔法で仕掛ける共同プロジェクト「Project PARALLEL」。プロデューサーの横山氏と北牧氏にインタビュー
こちらの記事でお伝えしたとおり,プロジェクトのテーマは「魔法×アイドル」だ。魔法もの,アイドルものといえば今や定番のコンテンツとして浸透しつつあるが,本プロジェクトはその2つを掛け合わせ,新たな道を切り拓こうというのだ。
今回,プロジェクトの舵を取る横山憲二郎氏(KADOKAWA),北牧涼輔氏(KLab)の両プロデューサーにインタビューする機会を得られたので,本稿ではその模様をお届けしよう。
4Gamer:
まずは,ステージイベントを終えての感想をお願いします。
北牧涼輔氏(以下,北牧氏):
仕込みの期間が長かったので,「やっとこの日を迎えたな」と安堵しています。
4Gamer:
ステージイベントでは,1年前から,横山さんと2人で企画を温めてきたというお話でしたね。では,横山さんはステージを終えていかがですか?
横山憲二郎氏(以下,横山氏):
北牧さんと同様,安堵感もあるのですが,これから正式リリースに向けてどんな情報を出して皆さんに楽しんでもらうのか,どういう反応をしてもらえるのか……気が引き締まる思いもあります。
4Gamer:
プロジェクトの始動が発表されたばかりのタイミングではありますが,現時点で,ゲームの内容はどれくらい固まっているんでしょうか。
北牧氏:
ストーリーやシステム,キャラクターなど,パーツ単位での準備は結構進んでいます。ただ,“ゲームとしての完成度”という意味では,これからが本番という感じですね。
横山氏:
もう少し具体的に言うと,ストーリーに関してはとくに注力していて,膨大なテキスト量からなるシナリオが,ほぼほぼ完成しています。キャラクターデザインや楽曲の進捗も順調です。……すみません,まだ発表できない要素が多くて(笑)。
4Gamer:
本作では,魔少モノとアイドルモノが融合したような世界が描かれるようですが,どちらの要素も,単体で十分成立させられそうなジャンルです。このあたりについてはいかがでしょうか。
横山氏:
アイドルモノのゲームが多く配信されている昨今ですが,それらとひと味違う魅力をどう表現するかについて,議論した結果にたどり着いたテーマです。
これまでのアイドルIPとの差別化もできていて,魔法という要素もうまく融合できるようにと試行錯誤しました。
北牧氏:
おっしゃるように,アイドル要素も魔法要素も,それ単体で非常に魅力的なので,調整が難しいんですよ。企画の段階からコンセプトにブレはありませんが,バランスの微調整には本当に時間がかかりました。
4Gamer:
どういう層がターゲットになるのでしょうか。
北牧氏:
僕らとしてはターゲットを狭めすぎず,できるだけ多くの人に楽しんでもらえる作品を目指します。
4Gamer:
まだまだ公開情報が少ない本作ですが,一番注目してほしい部分を教えてください。
北牧氏:
キャラクターや世界観といったクリエイティブを“どう描写していくか”に強くこだわっています。公開情報が増えれば「なるほど,そういうことか」と一発で理解してもらえると思います。次の発表を楽しみにしていただければと。
横山氏:
シナリオもイラストもぜひ楽しみにしてもらいたいのですが,あえて答えると1つは世界観設定ですね。本作の世界観は,「幻想水滸伝」シリーズでおなじみの村山吉隆さんに作ってもらっています。ご存じのように村山さんは,魅力的な世界観を作られるクリエイターさんです。ストーリーの裏にある,膨大な設定が感じられる世界観ができあがっているので,ぜひ注目してほしいです。
また,ビクターさんが作られている音楽が非常に素晴らしいので,そこにもご注目を。アイドルと魔法の融合は,サウンド面でも工夫していますので,きっと新しいモノになっていると思います。
4Gamer:
具体的な情報は少ないですが,気になりますね……。ちなみに,すでにメディアミックス展開なども決まっているんですか?
横山氏:
メディアミックスは弊社の得意分野ですので,当然考えています。でも,やはりファンがいてこそのメディアミックスなので,プロジェクトを成長させるたくさんの“声”をいただけるよう,努力を重ねていきます。
4Gamer:
ちなみに,配信時期の目標などは?
北牧氏:
目標はありますが,まだ言えません(笑)!
横山氏:
大きなネクストインフォメーションは来年3月予定,というところでご容赦ください。
4Gamer:
分かりました。次の情報公開を楽しみにさせていただきます。それでは最後に,続報を楽しみにしている読者に向けて,メッセージをお願いします。
北牧氏:
繰り返しになりますが,「Project PARALLEL」は世界観やストーリー,イラストはもちろんのこと,それをゲームとして表現するためのクリエイティブ製作にかなり力を入れています。一般的な同ジャンルのゲームと見比べても,奥行きのある作品に仕上がるはずですので,「こうご期待!」ということで。
横山氏:
「Project PARALLEL」は,まだ正式タイトルも発表していないオリジナルIPですので,ファンと一緒に作り上げていくという側面があります。しっかりとした世界とストーリーを用意しますが,それに対し,どう反応されるか,楽しまれるか,そして応援してもらえるかは未知数です。我々も,皆さんと「Project PARALLEL」を一緒に作り上げられるのを楽しみにしているので,続報を楽しみにお待ちください。
4Gamer:
そういえば……今さらなんですけど,「Project PARALLEL」というプロジェクト名の由来を教えてもらえますか。
北牧氏:
この作品では「魔法」×「アイドル」というテーマで,魅力的な世界やキャラクターが沢山出てきます。常に身近に存在しているスマホの中に,そんな魅力的なもう一つの世界があるという体験を実現したいという想いから「Project PARALLEL」という名前をつけました。
4Gamer:
分かりました。本日はありがとうございました。
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