プレイレポート
DMM GAMESの「IS<インフィニット・ストラトス>アーキタイプ・ブレイカー」のオープンβテストが近日スタート。公式外伝と冠されたゲーム内容をまとめて公開
本作は,原作となるライトノベルに始まり,アニメやコミック,ゲームなどマルチ展開で人気を博してきた「IS<インフィニット・ストラトス>」の“公式外伝”という位置づけのタイトルだ。魅力的な世界観やキャラクターたちはそのままに,ブラウザ/iOS/Android向けの新作タイトルとしてリリースされる。
本作の制作には,原作者である弓弦イズル氏やTVアニメを手掛けたスタッフのほか,実際にアニメ版のCVを担当した豪華な声優陣を起用し,さらに実力派のイラストレーターや豪華なキャストが加わっている点にも注目だ。
今回,オープンβテストの開始に先駆けて,テスト環境でブラウザ版をプレイしてみたので,気になるゲームシステムを中心にプレイレポートをお届けしよう。
「IS<インフィニット・ストラトス>アーキタイプ・ブレイカー」公式サイト
学園ラブコメ風のドタバタ劇とハイスピードなバトルシーンが魅力
女性しか扱えないはずの飛行パワードスーツ“IS<インフィニット・ストラトス>”を起動できる唯一の男である織斑一夏(原作の主人公)は,IS操縦者育成を目的とした「IS学園」に入学させられてしまう。当然,男子は一夏だけ。そんな状況での少女達との出会いや再会,そしてISをめぐるバトルがストーリーの見どころとなる。
ゲームの進行は,キャラクター達を育成しながら「クエスト」を進めていくというオーソドックスな形式だ。クエストを進めるには,時間の経過で回復する「AP」を消費(バトル敗北時はAP消費なし)する必要があるので,ログインボーナスをもらいつつ,毎日少しずつクエストを進めていくというのが基本になるだろう。キャラクターの育成やストーリーが主軸となる作品だけに,システム部分はシンプルに分かりやすくといったところか。
バトルパートはオートで進行し,プレイヤーは狙う敵と使用する武器を選択できる。各キャラクターと敵には「属性」(※)が設定されており,有利な属性で戦えるよう相手を選ぶことが重要になる。
武器はキャラクターを「進化」させることで種類が増加する。進化で増えた武器には,回数制限があるものの,ボスに対して弱点の武器で攻撃すると“BREAK”させることができ,バトルを有利に進行できる。
また,バトル中はアビリティゲージが上昇し,これが最大になると各キャラクターが固有で持つ「アビリティ」を任意に発動できる。バトルは後述する“機動力”によって攻撃順が決まるが,アビリティはこの順番に関係なく即座に発動できるのが強みだ。威力も高いので,うまく活用して強敵を撃破していこう。
ステージの最後に配置されているケースが多いボスは,本体以外に部位が設定されていて,この部位を先に壊さないと強烈な全体攻撃を受けてしまうことがある。弱点を突く攻撃でBREAKさせれば一時的に動きを止められることも。どうしても勝てない敵がいるときは,有利な属性のメンバーで,かつ弱点武器を多く所持しているメンバーを中心に出撃することが勝利への近道だ。
属性も覚えないといけないし,何やら難しそうと感じるかもしれないが,実際のバトルは,すべて自動で進行する「FULLAUTO」を選択しても十分に戦えるので,難しく考えることはない。
アーキタイプ・ブレイカーでは,キャラクターの育成可能レベルがかなり高く設定されているので,どうしても勝てない敵が出現したら,クリア済みのマップを周回し,レベルを強化してから挑めばなんとかなるケースも多い。
要は,こつこつプレイすれば乗り越えられるというわけだ。この手のゲームでは基本と言えばそれまでだが,頑張って育成した時間が報われるのはやはり嬉しい。
一度クリアしたマップは,APぶんを消費して,そこで得られるリソースのみをすぐに獲得できる機能も導入されている。バトル演出が一切なく瞬時に終わってしまうので,一見味気なくも感じられるだろう。だが,長くプレイするうえで大幅な時間の短縮が行えるのは,とくに複数のブラウザゲームを並行してプレイしている人にとってはありがたい機能だ。
やり込みがいのあるキャラクター育成要素の数々を紹介
バトルで勝利するため,そしてクエストを進めるために欠かせない,キャラクターの育成について説明しよう。
各キャラクターには,それぞれに対応した複数の「ISカード」が存在していて,これを編成に加えることでバトルに参加できる。ISカードには,体力を表す「SE」や「攻撃力/防御力/機動力」といったステータスが設定され,レベルアップすることで数値が伸びて強くなる。“カード”ということで,レアリティが設定されており,星の数が多いほどレアリティが高く,ベースの能力値が高い傾向にあるようだ。
もう1つ「シーンカード」というカードもあり,こちらはISカードに最大3つまで装着できるオプションのようなものだ。ISカードのステータスを底上げし,常時発動するパッシブアビリティも設定されているのが特徴である。シーンカードは同じキャラクター,例えば篠ノ之箒のISカードには,同じ篠ノ之箒のシーンカードしか付けられないが,織斑一夏のみ例外で,ほかのキャラクターのシーンカードも装備できる。
カードは,基本的に「ガチャ」で入手でき,ゲーム内やDMMポイントで購入できる「時空石」を使うガチャや,バトルに勝利するなどして入手する「絆ポイント」を使ったものが用意されている。
カードの具体的な育成については,「強化」「進化」「限界突破」を行うことで,ステータスを伸ばしたり,アビリティを追加したりしていく。
「強化」は,カードのレベルを上げることを指すもの。編成に加えてバトルに参加させることでも経験値を入手できるが,テストプレイの段階ではその増加量はかなり少なく,バトルに勝利すると入手できる「エナジー」というポイントを割り振る強化がメインになっていた。この点についてDMM GAMESに確認したところ,バトルに参加したISカードにも多くの経験値が得られるように調整中とのことだった。
この手のゲームに慣れたプレイヤーだと,1人のキャラクターにエナジーを集中させがちだが,属性の有利不利が重要となってくるバトルの特性上,複数の属性をフォローできるように,何人かを選んで育成したほうがクエストを進める上では効率的だろう。
続いて「進化」とは,バトルの報酬などで入手可能な特定のアイテムを消費して行う育成方法だ。武器の種類が増えて,分かりやすく強くなれる。ただし,必要なアイテムの調達が難しく,序盤のマップでは一部のアイテムが出現しない。
ではどうやって進化するかというと,実はゲーム内の「ショップ」で,ガチャでも使う絆ポイントと交換して入手できる。最初は,そのショップに気づかず,絆ポイントが溜まるとすぐにガチャを回していたので,進化のタイミングがかなり遅くなってしまった。序盤はカードの入手も重要だが,絆ポイントの運用方法は考えていく必要もあるだろう。
最後の「限界突破」は,同じカードを消費して,レベル上限を開放できるというものだ。レアリティが低いカードはその分レベル上限も低いが,入手できるチャンスも多いので,積極的に限界突破を行っていきたい。
本作のキャラクターは,限界突破前の一般的な“★★★”のレアリティのISカードでも,最大レベルが70と高い。何人かに育成を絞ったとしても,シーンカードの育成も考えると,“最強”への道は一朝一夕にはいかなそうだ。
キャラごとに交流シナリオが用意。サブコンテンツも豊富
アーキタイプ・ブレイカーのメインコンテンツは,スピード感のあるバトルとキャラクターの育成だが,プレイヤーを飽きさせないサブコンテンツも用意されている。
その1つが,ストーリーを盛り上げてくれる多数の美少女との「交流シナリオ」だ。これは,バトルの報酬などで手に入るプレゼントアイテムを,好みのキャラクターに渡すことでハートが増え,一定以上になるとオリジナルのシナリオに発展するというもの。一夏の視点ではなく,キャラクターそれぞれの視点で書かれたシナリオになっているので,そのキャラクターの内面も知ることができる。より世界に没頭するなら,全キャラコンプを目指したいところだ。さらに,☆4以上のISカード/シーンカードを進化させると,そのシチュエーションにあったシナリオが開放され,ADVパートが楽しめるのも見逃せない要素だろう。
システム面では,継続プレイの目安となる「ミッション」が設定されていて,デイリーカテゴリーでは,「クエストを1回クリアする」「カード強化を行う」といった簡単な目的を達成すると,貴重な時空石がもらえたりする。
クエスト以外のバトルコンテンツとして「イベント」も用意されている。テストプレイ時は「ゴーレム襲撃!!」というイベントが行われており,「マルチクエスト」と呼ばれる最大4人のプレイヤーで協力して大型ボスと戦うコンテンツとなっていた。
このマルチクエストの面白いところは,リアルタイムに4人がパーティを組む感覚で集まり,一斉にバトルを開始するところだ。簡易チャットの機能もあり,お互い声を掛け合いながら強敵と戦うという熱い展開が予想される。手塩にかけて育てたキャラクターをお披露目する場としても機能しそうだ。
アニメの成功もあって,原作ファンには気になるタイトルであろう本作。今回のテストプレイでは,シンプルかつオーソドックスな基本システムが採用されており,普段はゲームをやらない人でも手軽にプレイできる環境が整えられている印象を持った。そんな中でも,キャラクターの育成はやり込みの要素が色濃く,好きなキャラクターをトコトン強くしたいという欲求がプレイ意欲につながりそうだ。
総じて遊びやすく,なによりキャラクターが抜群にかわいいので,原作を知らない人も,かっこ良く仕上がったバトルと,学園ラブコメ風の軽快なシナリオを体験してみよう。なお,公式サイトでは現在も事前登録が実施中だ。本作が気になる人は,オープンβテストの開始前に登録を済ませよう。
「IS<インフィニット・ストラトス>アーキタイプ・ブレイカー」公式サイト
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(C)DMM GAMES (C)Izuru Yumizuru, OVERLAP/Project IS
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