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幻想的なお絵描きアクションアドベンチャー「Concrete Genie」のライブデモがPSXで公開
今回登壇したのは,クリエイティブディレクターのドミニク・ロビリアード(Dominic Robilliard)氏と,アートディレクターのジェフ・サンガリ(Jeff Sangalli)氏。両氏は,Sony Interactive Entertainment America所属のクリエイターで構成される内部チーム,PixelOpusのメンバーである。
「Concrete Genie」の舞台となるのは,かつて漁港として栄え,今もレンガ作りの倉庫群が立ち並ぶ町だ。しかし近年は水質汚染によって環境が悪化し,店が次々と閉じて,多くの人々が移住。残った人の心も荒んでしまっている。
そんな町で育った赤いニットキャップがトレードマークの主人公・アッシュは,ほかの子供たちからいじめられているが,とあることから魔法のペンを入手する。そのペンを使って倉庫の側面などに風景やモンスターの絵を描くと,町の環境が浄化されていくことを発見するのだ。
絵心のない人がうまくプレイできるのか,気になるところだが,基本的なパーツのようなものが用意されており,DUALSHOCK 4で対象となる壁をストロークするだけで,それなりのアートが描けるようだ。指定されているパーツを使わなければならない場面もあるが,プレイヤーが思い思いの絵を描けるところも用意されているという。
モンスターは確認できる範囲だと6体存在しているようだが,ロビリアード氏の解説によると「赤く塗れば火炎系のマジックを召喚し,黄色く塗れば電撃系の能力を持つキャラクターになる」とのこと。また,角や羽根を付けるといったことも簡単にできるようだ。
そんな本作だが,あくまで“お絵かきツール”ではなく,アクションアドベンチャーとして開発されている。町にはAIで行動する何人ものいじめっ子たちがおり,彼らに見つからないようにパルクールなどを駆使して移動しなければならないようだ。
アッシュが描き出したモンスターは,絵としてそこに留まるわけではないようで「筆を頭上に掲げることで,プレイヤーについて回るようになる」とロビリアード氏は話した。
いじめっ子たちから自分を守るボディガードのような役目を果たすのか,それぞれの能力を駆使してパズルを解き,町を浄化していくのかといった細かい部分までは分からなかったが,そのあたりは今後の情報で明かされていくだろう。
幻想的な雰囲気の2Dアートが3D世界の中に描かれ,即座に動き出す様子は圧巻だが,前述したように,お絵かきそのものは「誰でもアーティストになれる」をコンセプトに,非常にシンプルにまとめられている。いじめや環境汚染といった社会問題と向き合うテーマも気になるところで,リリースまで目が離せそうにない。
- 関連タイトル:
アッシュと魔法の筆
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(C)Sony Interactive Entertainment LLC.
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- ビデオゲーム
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