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[G-Star 2017]あの「HIT」をどうやって超える? 日本展開も発表されたヒーロー収集型RPG「OVERHIT」プレイレポート
OVERHITは,「HIT 〜Heroes of Incredible Tales〜」(以下,HIT。iOS / Android)の開発を行ったNAT Gamesの最新作である。HITといえば2016年の「大韓民国ゲーム大賞」で大賞を受賞したほどのタイトルだが,その“HITを超える”と宣言しているという解釈もできる,挑戦的なタイトル名といえるだろう。その実力を確かめるべく,HITプレイヤーの筆者は,G-Star 2017が開場するやいなや,真っ先に本作をプレイしてみた。
キャラクターの魅力が掘り下げられた“ヒーロー収集型RPG”
さて,そんなOVERHITのゲームジャンルだが,意外にも「ターンベース型RPG」となっている。HITのジャンルを端的にいうと「オートバトル系のアクションRPG」であり,OVERHITはまったく別モノだ。
試遊機で体験できたストーリーモードは,手持ちのキャラの中から5人パーティを編成して挑む,ステージクリア型のコンテンツであった。バトル中,各キャラはそれぞれ2種類のアクティブスキルが使用可能で,スキルアイコンのクールダウンタイムを見ながら,バトル状況に応じて随時スキルを繰り出すという定番のスタイルだ。あのスタイリッシュなHITが念頭に置かれていたこともあり,前作からのプレイフィールの変化にはやや驚かされてしまった。
画面右下にあるスキルアイコンをタップしてアクティブスキルを繰り出す。MPの概念はなく,スキル使用後はクールダウンタイムが生じるというおなじみのスタイルだ |
OVERHITは「ヒーロー収集型RPG」と謳われており,キャラクターの魅力を深く掘り下げ,それと同時にバトルの戦術性も重視しているという。
たとえば各キャラがアクティブスキルを使用するときは,場合によっては10秒以上もの長さのカットインムービーが挿入される。本作ではゲームエンジンにUnreal Engine 4を使用しており,キャラクターデザインのセンスも含め,グラフィックスや演出などは見ごたえたっぷりだ。
しかも,ある特定の組み合わせのキャラクターをパーティに含めることで,コンビネーション技の「OVERHITスキル」なるものが使用でき,それ専用のカットインも用意されている。また,パーティは前列,中列,後列に分けられ,どのクラスのキャラをどの列に配置するかで“フォーメーション”が形成され,バフがかかる。
今回プレイできたのはゲーム序盤だったため,バトルの奥深さをしっかりと確認できなかったのだが,ブースにいたスタッフによると,ゲームをある程度進めると,挑戦するコンテンツに応じてフォーメーションやパーティ構成,そしてOVERHITスキルを調整するゲーム内容になるという。そして,これらの戦術要素はキャラクターのレアリティよりも大事な要素なのだそうだ。
ストーリーモードを進めると,新たなキャラが続々と加入していく。どのキャラも個性的かつ魅力的だったためか,その都度「あのキャラと一緒にパーティを組ませると,どんなOVERHITスキルを繰り出せるんだろう?」とワクワクさせられた。サービスの開始時点で120以上のプレイアブルキャラが実装予定とのことで,こういったカップリング要素は,日本のゲーマーにも強くアピールしそうな印象だ。
今回のプレイで,もうひとつ印象に残ったのは,各種メニューの画面構成やユーザーインタフェースがHITに近い形にまとまっていた点だ。遊んでいる最中に「ああ,これはHITの関連タイトルなんだな」と感じられ,ハングルを読めない筆者でもスイスイとゲームを進められた。
このOVERHITは,韓国では2017年11月28日に配信予定だ。また,配信時期は未定ながら日本展開も決定している。
それにしても,NAT Gamesが2017年にこのゲームジャンルを選択し,「OVERHIT」というタイトルを名付けた理由が気になるばかり。4GamerではG-Starの会期中,開発者インタビューも予定しているので,HITのプレイヤーは続報に注目してほしい。
「OVERHIT」公式サイト
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(C) NEXON Korea Corp. & NAT GAMES Co., Ltd. All Rights Reserved.
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