インタビュー
プロレス会場はパワースポット。「共闘ことばRPG コトダマン」×新日本プロレスコラボの魅力などを棚橋弘至選手に聞いてみた
また,“ことばで戦う”という珍しいゲームシステムに加え,公式Twitterで一般人から業界人までさまざまな人に絡んでいったり,リツイートの数に応じてゲーム内で不足しがちなアイテムを大量に配布したりと,SNSを活用した“攻めたマーケティング”にも注目が集まっている。
そんな本作は,バーチャルYouTuberとして活躍する「バーチャルのじゃロリ狐娘 YouTuberおじさん」や,4Gamerでもおなじみのフリーライター「マフィア梶田」など,さまざまなコンテンツとのコラボを行っている。
今回4Gamerでは,そうした施策の一つ,「新日本プロレス」コラボで高レアリティキャラとして登場している,人気プロレスラー棚橋弘至選手に,コラボのポイントやプロレスの魅力などについて聞いてみた。
「共闘ことばRPG コトダマン」公式サイト
「共闘ことばRPG コトダマン」ダウンロードページ
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“知育”にカテゴリーしてもいいと思う
親子で楽しめるコトダマンの魅力とは?
最終兵器俺達こーすけ(以下,こーすけ):
本日はよろしくお願いします。まずは今回の新日本プロレスとのコラボのきっかけを教えてください。
棚橋弘至選手(以下,棚橋氏):
善と悪があるという分かりやすい構図など,コトダマンとプロレスに近いものがあったので,今回のコラボに至ったと聞いています。
こーすけ:
なるほど。棚橋選手の考える,コトダマンとプロレスの通ずる部分というのは,どこにあると思いますか。
棚橋氏:
攻守で戦局の波が明確に分かれている部分ですかね。コトダマンは自分がどういう文字を蓄えているかも重要なんですが,なかなか思った通りの言葉が作れないこともあって,そういうときはひたすら耐えるわけですよ。ただ,耐えて耐えて耐えた先に出てきた文字が,ぴったりはまって言葉になるとすごく気持ちいいんですよね。
こーすけ:
あの爽快感はクセになります。
棚橋氏:
プロレスもやられているばかりじゃなくて,好機が訪れるまでしっかり耐えて,チャンスを見つけて大逆転する,そういうルーティーン化されていない,状況によってめまぐるしく環境が変化するという点は,プロレスとコトダマンに通ずる部分だと思いますね。
こーすけ:
確かに,コトダマンもプロレスも大逆転の印象が強いです。そのカタルシスやドラマ性に惹かれている人は多いですね。
棚橋氏:
あとは,技名だったり,選手名だったり,キャッチコピーだったり,決めセリフだったり,プロレスの中にはたくさんの“ことば”があるので,それを探す楽しみがある。王道のワードであれば「りんぐ」や「たいせん」もそうですが,プロレスを取り巻くものとして「かいせつ」や「えんせい」も反応しますね。
こーすけ:
棚橋選手の代名詞である「いつざい」もしっかり入りますしね。ちなみに,今回のコラボを聞いたときはどういう心境でしたか。
棚橋氏:
すごくうれしかったですね。すでに700万ダウンロードを突破し,非常に人気のあるコトダマンなのですが,おそらく現在のプレイヤーの中で,プロレスに詳しい人はほんの一握りかなと思います。
だからこそ,今までプロレスを知らなかった人にプロレスを知ってもらえますし,コラボをきっかけに「プロレスを好きになりました」と言ってもらえれば,もう万々歳です。
僕自身,宣伝や情報伝達の難しさ,プロモーションの苦労などを少なからず知っているので,今回のようにまとまった期間継続的に取り組めるというのは,すごく嬉しく,ありがたいですね。
そしてなにより,ゲームが面白い!
こーすけ:
棚橋選手はコトダマンをかなりやりこんでいると聞きました。
棚橋氏:
今は52段です。きっと新日本プロレスでは僕が一番やってると思いますよ。最近は練習よりもコトダマンをやってる時間のほうが長いです(笑)。
こーすけ:
そのお忙しい身でそこまで……。基本的には1人でコツコツと遊ぶ感じですか。
棚橋氏:
ときどきオンラインマルチもやりますよ。
こーすけ:
なんと! もしかしたら棚橋選手と遊んでいたかもしれないんですね。となると,プレイヤー名が気になるのですが……。
棚橋氏:
「逸材☆」です。違うゲームでも,基本的にはこの名前ですよ。
こーすけ:
ほかのゲームでも探しちゃいそうです(笑)。ちなみに,棚橋選手から見て,コトダマンの魅力はどこにあると思いますか。
棚橋氏:
さきほどのルーティーンにならない点や,大逆転の気持ちよさはもちろんなのですが,コトダマンをプレイすることで語彙が増えていき,賢くなっていくのは大きな魅力だと思います。
言葉って時代の移り変わりとともに変化していくものだと思うんですが,昔ながらの美しい日本語を,今の若い世代が知るきっかけにもなりますし,極端な話,僕はこれを“知育”にカテゴリーしてもいいと思うんです。
こーすけ:
敵によって「植物」「食べ物」などの弱点があると,その言葉を探すようになりますしね。
棚橋氏:
そうなんです。ステージで埋まっている文字がまたそれをうまく誘導してくれるし,しっかり考えられたゲームですよ。
こーすけ:
ちなみに,棚橋選手は普段からゲームをプレイされるんですか。
僕達の仕事は,バス移動が多いので,空いている時間に携帯ゲーム機やスマートフォンでゲームをすることは多いですね。
こーすけ:
据え置き機を家で遊ぶことはありますか。
棚橋氏:
1人のときは遊ぶこともあります。ただ,家族と一緒にいるときはコミュニケーションを大事にしたいので,ゲームに限らずスマホなどは触らないようにしています。子供も見てますし,ゲームをやるタイミングを考えるというのは大人のマナーだと思いますね。
こーすけ:
コトダマンであれば一緒に遊ぶのも楽しそうですよね。
棚橋氏:
ああ,いいですね。2人で異なる文字を持って行けば作れる言葉が増えますし,編成を一緒に考えながら「この文字持って行ってくれよ」「じゃあお父さんはスタミナ消費してね!」とか,やりとりするのも楽しそうですね。
こーすけ:
コンティニューのとき「お父さん,よろしく!」とかありそうです(笑)。
棚橋氏:
あとは,ボキャブラリーは間違いなく大人のほうが多いわけですから,“お父さんチャンス”につながりますね。子供が知らない言葉を作れれば「お父さんすごい!」ってなるわけで。
こーすけ:
子供のほうがボキャブラリーあったときは“お父さんピンチ”になりかねないですね……(笑)。
棚橋氏:
確かに(笑)。個人的には“行き過ぎた言葉”が入っていなかったり,別の言葉になっていたりするのもまた好印象です。例えば“インラン”は認識されないですし,“インコウ”は“咽喉”になりますしね。
こーすけ:
子供が笑っちゃうぐらいの下ネタは入っていますが,むしろ入ってないと違和感があるので,ちょうど良いバランスです。
プロレス会場はパワースポット
棚橋弘至選手が語るプロレスの魅力とは?
こーすけ:
ゲーム以外のことについても少し聞かせてください。自分はYouTubeなどで動画を出させてもらっているんですが,若年層の視聴者が多く,なかなか魅力が伝えきれないんです。こうした若い世代にプロレスの魅力を伝えるには,どうしたらいいのでしょうか。
なるほど。若い世代に限った話ではないのですが,プロレスの醍醐味はやっぱり“逆転”ですね。ピンチとチャンスが表裏一体で,最後まで諦めない姿勢が見ている人に感動を与えられているのだと思います。
僕達の世代であれば,武藤(敬司)さんや小林(邦昭)さんの頑張っている姿を見て,「よし,俺も頑張ろう」と力をもらっていました。今だったら,棚橋,オカダ(・カズチカ),内藤(哲也)などが必死になっている姿を見せて,みなさんにエネルギーを届けられたらと思っています。
プロレスはそういったエネルギーが非常に詰まったエンターテイメントなので,プロレス会場はパワースポットなんですよ。最近では,「新日本プロレスワールド」(月額定額制動画配信サイト)でさまざまな試合が見られるので,会場になかなか行けない人はそういったところから始めてもらえると嬉しいですね。
「新日本プロレスワールド」公式サイト
こーすけ:
僕は「新日本プロレスワールド」から始めました。タグ検索できるのですごく便利なんです。10年ぐらい前の棚橋選手も見られますし!
棚橋氏:
動きがキレキレだった頃ですね(笑)。
こーすけ:
最近,ハマっているものはありますか。
棚橋氏:
それこそダイエットですね。やはり10年前と比べると動けなくなってきていますし……。今は1日あたり2000カロリーを上限にしています。
こーすけ:
そういえば,棚橋さんのTwitterにアップされるご飯を見ていて,「これだけしか食べないの!?」と驚いた記憶があります。Twitterと言えば,自分が棚橋選手をフォローさせていただいたとき,フォローバックしていただいたのが本当に嬉しかったです。
棚橋氏:
こーすけさんがプロレスのことをつぶやいてくれていたのが嬉しくて,フォロワーさんの数もすごいですし,あまり詳しくないままフォローバックしてしまいました(笑)。
こーすけ:
それはきっと,「2018.1.4 レッスルキングダム12 東京ドーム【後半戦】」のつぶやきですね。自分はそれがきっかけでプロレスにハマり始めたんです。
棚橋氏:
今日はTシャツも着てくれてますもんね。
こーすけ:
お恥ずかしながら,一番のお気に入りを着てきました。
棚橋氏:
でも,Twitterアイコンはオカダ・カズチカなんですね……。
こーすけ:
す,すみません! 棚橋さんとのツーショットに変えておきます(笑)。今後ともフォロー外さないでください!
棚橋氏:
……リムーブ。
こーすけ:
やめてください(笑)。少し話は変わりますが,最近嬉しかったことや辛かったことなどあれば聞かせてください。
棚橋氏:
嬉しかったことは,この前,イギリス遠征に行ったんですが,世界に100足しかない特別モデルのニューバランスを入手したことですね。オンライン販売をしておらず,現地でしか買えないレア物とのことで,この話が本当ならば,きっと日本で履いているのは僕だけなんだろうなって。
こーすけ:
おお,すごい。
棚橋氏:
辛かったことは,コトダマンのガチャで「棚橋弘至」が出ないこと。
一同:
(笑)
こーすけ:
溜めてましたね,いいオチがついた(笑)。Twitterで何度か「出ない!」とつぶやいてましたもんね。
さて,いろいろ話をうかがいましたが,最後にコラボを楽しんでいる人に一言お願いします。
棚橋氏:
コトダマンはいろいろなジャンルと積極的にコラボレーションしていくと思うので,コトダマンの世界の中で棚橋弘至と誰かで夢のタッグなどを組んでみてほしいですね。僕自身も自分がウルトラマンと同じ世界に存在することになるとは思いませんでしたし(笑)。
それと,今回のコラボでプロレスに興味を持っていただけた方がいれば,ぜひ動画を見たり,雑誌を読んだり,プロレス会場に足を運んだりしてもらえれば嬉しいです。
では最後に……。“コトダマン”愛してま〜す!
こーすけ:
本日はありがとうございました。
―――2018年6月18日収録
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