［JAEPO2018］頭をカラッポにして，インベーダーを撃ちまくれ！「SPACE INVADERS FRENZY」プレイレポート

　千葉県の幕張メッセで開催されている「ジャパン アミューズメント エキスポ 2018」（以下，JAEPO2018）のタイトーブースに，「SPACE INVADERS FRENZY」がプレイアブル出展されている。「スペースインベーダー」のエッセンスを生かしたガンシューティングとなっている本作のプレイレポートをお届けしよう。


　「スペースインベーダー」は，今から40年前の1978年に発売されたシューティングゲーム。砲台を操作し，編隊を組んで行進してくるインベーダーを迎え撃つという，今から見るとシンプルなシステムだが，当時のゲームでは能動的に攻撃してくる敵キャラクターが珍しかったこともあって，大ヒットした。あまりの人気にゲームセンター以外で流通する100円硬貨が不足して，急遽増産されるという逸話も生まれたほどだ。

　そんなスペースインベーダーの流れをくむ「SPACE INVADERS FRENZY」は，真っ赤なシートと見る者の度肝を抜く108インチの大画面，そして何よりレトロフューチャーな砲台型コントローラが特徴だ。この砲台を上下左右に動かしてインベーダーどもに狙いを付け，撃破すればいい。固定画面シューティングだったオリジナル版からガンシューティングに進化したというわけだ。



　画面右下に一応砲台が表示されているが，こちらは飾りのようなもので，インベーダーの弾が当たったとしてもミスにはならない。ひたすらにインベーダーを撃つことに集中しよう。ただし，インベーダーを撃ち漏らして画面の右下に到達されると，ミスになってしまう。

　オリジナル版ではきっちり編隊を組んで行進し，数が減るにつれて速度を上げたインベーダーだが，本作でのフォーメーションやスピードはさまざま。ゆっくりと行進する群れを夢中になって撃っていたら，密かに走ってきたインベーダーにいつの間にか侵略されていた……といったことも起こる。

　一度に出現するインベーダーの数はオリジナルより多いのだが，こちらにもアイテムという強い味方が用意された。例えば,画面内を跳ね回る「B」の字が書かれたボールを撃てば，大爆発が起こって付近のインベーダーを一掃できる。また，砲台の弾が貫通性能を持ったり，着弾地点で爆発を起こすようになったりするものもあるようだ。
　高さ2.97メートルの大きなディスプレイにドットの破片が飛び散る様は爽快の一語に尽きるが，大量の破片が舞うと，それだけ小さなインベーダーを見逃しやすくなる。豪快に破壊しつつもしっかり観察する眼と繊細なエイミングが求められるのが面白い。


　もう一つ印象的だったのが，トリガーを引くと砲台が小刻みに振動することだ。振動自体はコンシューマゲーム機のコントローラでも楽しめるが，本作の砲台は大きいので，振動もかなりのもの。基本的にトリガーは引いたままでいいので，プレイ中の砲台は震えっぱなしだ。前述した破壊の快感と振動の相乗効果により，頭をカラッポにして撃ちまくるのがよさそうだと感じた。

少々分かりづらいが，インベーダーがインベーダー型の編隊を組んでいる

　短時間でクリアできるステージが，わんこそばのように次々と出てきて，テンポよく楽しめる本作。「侵略されると負け」というスペースインベーダーの基本を押さえつつ，弾避け要素をなくし，インベーダーの破片が大量に飛び散るような豪快さを強調するなど，幅広い人に受け入れられそうな作りだ。

　2人同時プレイが可能（というよりは，インベーダーの数が多いので2人いないと大変）なので，飲み会やカラオケの帰りなどに遊んでも盛り上がりそう。そんな本作は一部のタイトー店舗で先行稼働しており，正式稼働は2018年2月が予定されている。JAEPO2018に行く予定のある人は，2人でインベーダーに立ち向かってみるのもいいだろう。

JAEPO2018 関連記事一覧