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携帯型ゲームPC「GPD WIN 4」国内版の予約受付スタート。スライド式ディスプレイの下に物理キーボードを装備
発売は2022年春ごろを予定しているが,発表時点で価格は未定とのこと。予約時に予約金として1000円支払い,国内価格が決定次第,正式な予約となるという。
GPD WIN 4は,ディスプレイの左右にゲームパッドを備えた携帯型ゲームPCだ。2021年に国内発売となった「GPD WIN 3」とは異なり,左右の側面は丸みを帯びた形状となり,GPD WIN 4のデザインモチーフである「PlayStation Portable」(以下,PSP)に近い形状となった。とくに,筐体左下にハンドストラップ用の孔を備える点は,かなり似ている。
ディスプレイは,GPD WIN 3の約5.5インチサイズからわずかに大きくなり,解像度も1920×1080ドットと広くなった。それに加えてGPD WIN 4は,「GPD WIN MAX2」と同じく横長の液晶パネルを採用していることもポイントであるという。
一般的な携帯型ゲームPCでは,実際は縦長の液晶パネルを採用したうえで,ソフトウェア側で表示を回転させて横長の液晶ディスプレイとして使っているものが多い。この場合,古いゲームや排他的フルスクリーンを利用するときに,表示が崩れることがある。GPD WIN 4では,こうした問題が起きないはずだ。
ゲームパッドのレイアウトは,左奥に左アナログスティック,右手前に右アナログスティックを備えたXbox風レイアウトに変更となった。GPD WIN 3では,右アナログスティックと[A/B/X/Y]ボタンの位置が逆で,少し使いにく面があったので,この変更は歓迎したい。
ディスプレイ左側のゲームパッド。D-Padの下にあるのは,指紋認証センサーだ |
右側のゲームパッド。[A/B/X/Y]ボタンの位置が上に変更となったので,ショルダーボタンとの同時押しがしやすくなった。 |
右アナログスティックの下には,光学式のタッチセンサーを備えており,マウスポインターの操作が可能だ。ただし,小型のセンサーなので,細かな調整には慣れが必要かもしれない。GPD WINシリーズでは,アナログスティックでマウスポインターを操作できるので,スティックとタッチセンサーを併用するのがよさそうだ。
また,本体の右下には,「Xbox」ボタンに相当する[MENU]ボタンを配置する。ちょっと押しにくい位置だが,その分,ゲームをしている最中にご操作しにくい。
上側面には,[L1/R1]のショルダーボタンと[L2/R2]のトリガーボタンを搭載する。このうち,[L1/R1]ボタンは透明で,このあたりもPSPのデザインに寄せている印象だ。また,[L2/R2]のトリガーボタンは,アナログ入力に対応する。
背面に,ボタンや機能の割り当てに対応した拡張ボタン 「Custom key」を搭載する点は,従来製品と同じだ。
スライド式ディスプレイの下にあるキーボードは,小さな物理キーを採用するのがポイントだ。筐体内部のスペースが限られているからか,キーストロークは浅い。しかし,従来のタッチ式に比べると,どのキーを押しているのか分かりやすいので,入力しやすさはかなり変わる。
本体の左側面には,microSDXCカードスロットと,アナログスティックでマウスポインターを操作できるようにするマウス入力モードへの切り替えスイッチが並ぶ。一方の右側面には,BIOS Resetスイッチを備える。
左側面。microSDXCカードスロットの下にあるのが,マウス入力モードへの切り替えスイッチだ |
右側面。小さな孔の奥にBIOS Resetスイッチがあるようだ |
このほか,別売りのオプションとして,背面に取り付けられる4G LTE通信用モジュールも用意するそうだ。
搭載SoC(System-on-a-Chip)は,携帯型ゲームPCでは定番である「Zen 3+」世代のAMD製ノートPC向けAPU「Ryzen 7 6800U」だ。サードパーティ製の設定用ソフトウェアを使うことで,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)の調整が可能だという。
標準搭載OSは,Windows 11だが,GPDによると,Valveの携帯型ゲームPC「Steam Deck」が採用する「SteamOS」のサポートも積極的に進めており,Windows 11とSteamOSのデュアルブートにも対応するとのことだ。
天空のGPD WIN 4国内版製品情報ページ
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