プレイレポート
5人の新たな仲間と共に,カンスト前提の超高難度コンテンツ「黄泉の迷宮」の奥底に挑め。生まれ変わった「GOD WARS 日本神話大戦」プレイレポート
本作は,2017年6月に発売された「GOD WARS 〜時をこえて〜」(PS4 / PS Vita)に,DLCとして配信された2つのシナリオ,5人の新プレイアブルキャラクター,新コンテンツ「黄泉の迷宮」および「深遠」,周回要素などを追加し,プレイアビリティの改善を行った作品だ。本稿では,この「日本神話大戦」から登場する新要素を中心としたプレイレポートをお届けしよう。
なお,記事内では十分にネタバレへの配慮を行っているが,本編の性質上,メインシナリオを遊んでいる人向けの内容となる。これから初めて本作を遊ぶという人は,先に前作「時をこえて」のインプレッションをチェックしてみてほしい。
「GOD WARS 日本神話大戦」公式サイト
「黄泉の迷宮」を制覇して黄泉の門を開け
その先にある「深遠」に眠るものとは
「日本神話大戦」では,メインシナリオをクリアしたあとにワールドマップを自由に行き来できるようになる。その中で展開されるのが,2本の追加シナリオ「日向の未来」「新たなる敵」と,新シナリオ「黄泉の迷宮」だ。
追加シナリオに関してはすでに前作のDLCとしてリリースされているため,こちらでは主に黄泉の迷宮と,さらにその深層に位置する「深遠」にスポットを当てていく。
なお,前作のデータはそのまま「日本神話大戦」へと引き継ぎが可能だ。すでに前作を十二分にやりこんだプレイヤーならば,一からキャラクターを育て直す必要はない。
●黄泉の迷宮
黄泉の迷宮は,メインシナリオのあとに展開される階層型の新ステージだ。各階層をクリアすると次の階層に挑戦可能となり,奥底に潜むと言われる「黄泉の門」への到達を目指すことになる。
クリア後に挑戦できるコンテンツだけあって,その難度はメインシナリオとは比較にならない。第一層の時点で攻略推奨レベルがレベル70と非常に高く,敵のレベルは階層を進むごとにどんどん上がっていく。すでにクリアした階層に複数回挑戦することもできるので,実力不足を感じたらしっかり鍛えてから先へと進もう。
特定階層での戦闘前やクリア時には,会話シーンが展開される。その中では,モモタロウが顔に負った傷や,イワナガが力を失った経緯など,本編では語られなかったさまざまな“過去”を知ることができる。単に攻略を楽しむだけでなく,しっかりとストーリーが用意されているのも嬉しいポイントだ。
また,出撃キャラクター制限が設定されているステージも存在する。特定のチームを組んで運用するのもいいが,普段使わないキャラクターの育成もしっかりと進めておこう。新たなキャラクターでの戦い方を模索する中で,思わぬ発見があるかもしれない。
新たなキャラクターを育成する場合は,AIによるオート操作を活用するのがオススメだ。
レベル上げをしたいキャラクターの副職業を祈祷士や春秋司などのバフ・デバフ系のスキルを多く持つものに変更し,戦闘開始時に攻撃役以外の全員をAI行動「サポーター」や「バックアッパー」に設定すれば,自然と戦闘が長期化して,1回の戦闘で得られる経験値が上昇する。ただし,AI任せで敗北してしまっては意味がないので,挑戦するステージはよく選ぶこと。
各階層の区切りでは,メインシナリオで戦ったボスの強化版が出現。そうした敵の多くは強力な装備品を所持しており,獲得できれば戦力アップに直結する。先に進む前に,ドロップ率を上昇させるスキルを活用して装備品を収集しておこう。
「運命」の第30層をクリアすれば“黄泉の門”が開放され,本作から導入されたマルチエンディングの一つを見ることができる。ひとまずは,第30層の攻略を目標にするといいだろう。
●深遠
黄泉の迷宮を突破すると,さらにその先にある「深遠」と呼ばれる場所へと進むことができる。
深遠に登場する敵はすべてレベル199で統一されているほか,すべての敵がボス級の強力なスキルを持っており,一切の容赦なくこちらを叩き潰しにかかってくる。生半可なパーティでは,一瞬で消し炭にされてしまうだろう。
深遠に挑むにあたっては,攻略キャラクターのレベルを最大に揃えるのは大前提だ。各職業レベルを最大まで上げた状態で,さらに装備品やスキル構成まで含めて対策を積み上げた状態で挑まなければ,勝つのは難しい。
攻略における重要なポイントは俊敏力だ。本作では俊敏力の高さによって行動順が決定されるため,多くの場面でこのステータスが生死を分けることになる。
深遠に出現する敵はほぼ全員が「2回行動」「3回行動」といったスキルを持ち,1回先に行動されるだけでパーティが壊滅することも少なくない。
囮ユニットを召喚するハナサカの「苔人の花術」など,相手の行動よりも先に使用することに意義のあるスキルを持つキャラクターは,可能な限り俊敏力を上げておこう。
また,深遠に出現する敵は基礎能力値の時点でこちらを圧倒している。何らかの底上げがなければダメージレースで負けてしまうので,敵と直接対峙する前衛キャラクターには基礎能力を向上させるスキルをセットしておこう。具体的には,カグヤのパッシブスキル「戦姫の才」,クマのパッシブスキル「獣魂解放」などがそれにあたる。
深遠の攻略は非常に困難だが,同時にタクティクスRPGを愛するゲーマーにとってこれほど楽しい時間はない。
単なるプレイ時間の引き延ばしでなく,しっかりと研究を積み重ね,新たな発見によって状況を打破していく“真のやり込みコンテンツ”として成立しているため,存分に楽しめるのだ。黄泉の迷宮をクリアしたあとは,深遠の底へ至る道へと挑戦してみよう。
「黄泉の迷宮」と「深遠」の攻略に欠かせない
5人の新プレイアブルキャラクターを紹介
本作では「モモタロウ」「イヌ」「サル」「キジ」「オリヒメ」の5キャラクターが,新たなプレイアブルキャラクターとして登場する。中でもモモタロウとオリヒメは,黄泉の迷宮や深遠の攻略でもエース級の働きをしてくれるので,それぞれの能力をしっかりと把握しておこう。
●モモタロウ/専用職業「鬼神」
モモタロウは,高い攻撃力が自慢の前衛キャラクターだ。自身の攻撃力を増加させる「神儀必殺の覇気」を合わせれば,まさに鬼神の如き強さで働きが期待できる。反面,法術防御の値は比較的低めなので,各場面で適切なバフをかけてサポートしてあげよう。
●イヌ/専用職業「イヌ」
●サル/専用職業「サル」
●キジ/専用職業「キジ」
それぞれ,スキルが使用不可になる代わりに基礎能力値を5割上昇させる「犬魂解放」「猿魂解放」「雉魂解放」を持ち,優秀な基礎ステータスを活かした戦いを得意とする。スキルが使用不可になってしまうので,使用する前に自身にバフをかけるか,味方にサポートしてもらおう。
●オリヒメ/専用職業「鶴」
本作で追加された依頼「オリヒメのお願い」をすべてクリアすることで加入するオリヒメは,本作屈指の支援キャラクターだ。専用職業「鶴」で習得できるスキルは,特定属性の耐性を直接上下させられる。
とくに強力なのが,敵単体にダメージを与えつつバフを解除させられる「破魔矢」。早い段階から取得できるスキルだが,バフによる強化が驚異になる後半ほど価値が高くなる。黄泉の迷宮や深遠を攻略する際,ダメージがなかなか通らない敵に試してみよう。
周回プレイでの引き継ぎ要素はカスタマイズ自由
新難度“超難しい”にも挑戦可能に
メインシナリオをクリアしたあとは,そのまま2周めへと入ることができる。周回時にはキャラクターレベルや所持品,黄泉の迷宮の進行状況など,どれを引き継ぐか自由に選択可能なので,好みのものを選ぶといいだろう。
また,周回限定の要素として「難しい」以上の高難度「超難しい」が選択できるようになる。通常のプレイでは物足りないという猛者は,ゼロから超高難度のメインシナリオの攻略に挑み,さらに深遠の攻略にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
今回紹介した各種追加コンテンツ以外にも,各種設定を活用した演出の高速化によるプレイアビリティの向上などもしっかりと実装され,まさに“完全版”とも呼べる作品に仕上がっている。前作のボリュームと難度に物足りなさを感じていた人は,生まれ変わった「GOD WARS 日本神話大戦」に挑戦してみよう。
「GOD WARS 日本神話大戦」公式サイト
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