プレイレポート
本日発売「進め!キノピオ隊長」を紹介。コースをぐるぐる見回してゴールを目指す,パズル要素も楽しい探検アクション
本作は,「スーパーマリオ ギャラクシー」や「スーパーマリオ 3Dワールド」,そして「スーパーマリオ オデッセイ」にも登場したキノピオ隊長を主人公とした探検アクションだ。
2014年にWii Uで発売された同名タイトルをオリジナルとするSwitch/3DS版では,「スーパーマリオ オデッセイ」に登場したニュードンク・シティやダイナフォーが新たなステージとして追加されたほか,Switch版はおすそわけプレイ,3DS版は3D立体視にそれぞれ対応している。そんな本作のSwitch版をプレイしたので,その魅力を紹介していこう。
「進め!キノピオ隊長」公式サイト
箱庭コースをぐるぐる回して仕掛けを動かし
知恵と工夫でゴールを目指そう
お宝探しの旅をしているキノピオ隊長は,とある場所で探し求めていた「パワースター」を見つけ出した。宝探しのパートナーであるキノピコとともに喜んでいると,突然現れた巨大な鳥ウィンゴに,パワースターとキノピコがさらわれてしまう。
果たして“臆病だけどたまに勇敢”なキノピオ隊長は,パワースターと“隊長よりもしっかり者(?)”なキノピコを取り戻すことができるのか。キノピオ隊長の冒険が始まる。
ゲームの舞台となるのは,パズル要素のある箱庭ライクなミニチュアコースだ。コースをぐるぐる回転させながら見回して道を探し,仕掛けを解いたり敵を退けたりしながらゴールにあるパワースターを目指す。コースの仕掛けの動かし方は,プレイスタイルによってタッチかカーソルどちらかでの操作となる。
“ミニチュア”と名が付くだけあってコース自体は小さく,早ければ1コース4,5分ほどでクリア可能だ。しかし1コースごとになかなかの情報量があり,2回,3回と挑戦することでコースの全体が見えてくるという“コンパクトで気軽に楽しめるけど奥深さもある”作りとなっているのが面白いところ。一度クリアしたコースでは,隠されたドットキノピオを探す「かくれんぼ」が楽しめるので,リプレイ性も高い。
キノピオ隊長は,カブなどを引っこ抜いて投げる,スーパーツルハシで壁やブロックを掘る,トロッコなどの乗り物に乗るといったさまざまなアクションが行えるが,ジャンプができない。冒険の旅を続けているキノピオ隊長のリュックは,いったい何が入っているか分からないがともかく“重い”のだ。
そのため,段差があると上には移動できない。ゴールに向かうには,通れそうな道を見逃さないよう入念にコースを見回して,仕掛けを動かして道を作るという,ちょっとした工夫や集中力が必要となる。
敵を相手にするときも,もちろんジャンプして踏みつけることはできない。カブやスーパーツルハシで攻撃したり,相手より高いところから落ちて踏みつけたりなど,アイテムやコースの形状を利用して敵を退けよう。
空いた時間にサクッと遊べる手軽さが嬉しい
Switch版はJoy-Conをわけあっての協力プレイも
本作をプレイして特に強く感じたのは,ステージギミックの豊富さだ。筆者が個人的に気になったのが水中のステージ。ここでは水位の調整がキモになるのだが,浮き輪を付けたクリボーの接近に気をつけつつ,仕掛けを動かす必要がある。それが心地よい緊張感となり,ゲームを楽しめたのだ。
また,乗ると一人称視点に切り替わるトロッコも楽しい。カブを発射して敵を倒したりアイテムを入手したりできるのだが,スピーディにそしてノンストップで動くため,じっくり考えて謎を解くという通常のコースと違った楽しみがある。
筆者はSwitch版で初めて「進め!キノピオ隊長」をプレイしたのだが,小気味良いアクションと程よい難度のギミックが非常に楽しいと感じた。ぐるぐるとコースを回して,隠されたアイテムを見つけたときや,複雑に見えたコースでゴールへの道を発見できたときの喜びは大きく,クリアできたときの達成感はかなりのもの。空いた時間でサクッとプレイして,この達成感を得られるというのは本作ならではだろう。
ストーリーもシンプルで分かりやすく,キノピオ隊長を始めとするキャラクターも非常に愛らしい。キノピコをさらったウィンゴや冒険の邪魔をする敵達もコミカルで温かさがあり,なんだか憎めない魅力があるのだ。
冒頭にもあるとおり,Switch/3DS版の新要素として,「スーパーマリオ オデッセイ」のニュードンク・シティやダイナフォーなどの新コースも追加されている。新コースを含む収録コースの数は70以上で,そのボリュームも十分。また,Switch版では,Joy-Conのおすそわけプレイも注目したいポイントだ。これは1P側が操作するキノピオ隊長を,2P側がカブを投げたり敵の動きを止めたりしてアシストできるというもの。1人だけではなく,友達や家族と一緒に冒険が楽しめるのだ。
SwitchのTVモードで腰を据えて遊ぶもよし,Switchのテーブルモードや携帯モード,3DS版で出先のお供にするもよし。あまり肩肘張らずに良質なアクションゲームを遊びたい。そんな人にオススメしたい作品だ。
「進め!キノピオ隊長」公式サイト
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(C)2014-2018 Nintendo
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