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[TGS 2020]子ども向けの主催者番組「Nintendo Switchでゲームを作って『ゲームクリエイターになろう!』」をレポート。ゲームクリエイターってどんな仕事?
「東京ゲームショウ2020 オンライン」公式サイト
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※画像は配信映像をキャプチャしたものです番組の冒頭では,一口にゲームクリエイターと言ってもプログラマーだけでなく,ディレクターやゲームデザイナーなど,さまざまな職種があることが紹介された。これらすべてを1人で兼任するゲームクリエイターがいる一方,大作タイトルではそれぞれの職種を担当する専門のスタッフが多数,分業で開発している。また,ゲームクリエイターになるためには,必ずしもプログラムが書ける必要はないが,プログラミングやコンピュータの知識があると,より優れたゲームが作れるとハカセは話した。
続いて,それぞれの職種が具体的にどんな仕事をするのかが,「プチコン4」の公式サンプルゲーム「クレイジードレドランド」を使って説明された。
ゲーム開発でまずやることは,そのゲームがどういう内容なのかを示す「コンセプト」を決めることだ。例えば「クレイジードレドランド」のコンセプトは,「明るく楽しい横スクロールアクションゲーム」で,具体的には「見るからに楽しそう」「操作が簡単」「横にしか動かない」「おそらくリアルなゾンビなど怖いモンスターは出てこない」「子どもでも楽しく遊べる」といったゲームを作ることになる。
ハカセはここで,コンセプトを考えるのは主にゲーム開発と販売の責任者であるプロデューサーや,ゲーム開発の監督であるディレクターだと説明した。
コンセプトが決まったら,それに沿ってゲームデザイナー(プランナー)がゲームの「アソビ」を考えていくのだが,ここで言うアソビとは,ゲームのルールや操作方法,キャラクターの能力・性能などのことだ。頭の中で考えるだけでなく,ホワイトボードにイメージを描き出したり,プログラマーなどほかの職種のスタッフとアイデアを出し合ったり共有したりしながら,アソビを決定する。
アーティスト(グラフィックスデザイナー)は,キャラクターや背景の絵をデザインしたり,ゲームで使えるようデータ化したりするのが仕事だ。3Dグラフィックスのゲーム開発では,3Dモデルを作ったり,材質やカメラの方向,光の当たり方などを設定したりといった作業も出てくる。
また,単にカッコいい,可愛いデザインをすればいいわけではなく,ゲームの中での使われ方や,対応機種の性能を踏まえたデザインとモデリングを考える必要がある。
サウンドデザイナー/コンポーザーは,キャラクターの動きやアーティストがデザインした絵から,それらに合った効果音や音楽を作る。実際に楽器を演奏して収録したり,音楽ツールで編集したり,声や音を加工してモンスターの咆哮を作ったりするほか,それらの効果音や音楽を実際にゲームに組み込んで,どう聞こえるか確認したりといった仕事を担当する。
プログラマーは,ゲームをコンピュータで動かすための土台となるプログラムを組むのが主な仕事だが,ほかの職種のスタッフが使うツールを作ったりもする。
番組の終盤には,ゲームクリエイターを志望する子供達からよく寄せられる質問に,ハカセが答えるコーナーも設けられた。
番組のエンディングでは,ゲームクリエイターにはさまざまな職種があることにハカセが改めて言及し,その中に自分が得意とする分野があれば,それを磨いて,ぜひゲームクリエイターになってほしいと呼びかけていた。
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