プレイレポート
Nintendo Switch版「マーセナリーズウィングス 偽りの不死鳥」が本日配信。ロープライスで本格的なタクティカルバトルが楽しめる本作を紹介
同シリーズは,2007年に携帯電話向けアプリとして第1作「マーセナリーズサーガ」が発売され,「マーセナリーズサーガ2」「マーセナリーズサーガ3」と展開したのち,スマートフォンやニンテンドー3DSにも移植されている。また今年の1月には,Nintendo Switch用ソフトとしてシリーズ3作をまとめた「マーセナリーズサーガ クロニクルズ」がニンテンドーeショップで配信されるなど,長く愛され続けている。
その最新作となる「マーセナリーズウィングス」では,キャラクターデザインに風間雷太氏を迎え,戦乱渦巻く大陸での新たな物語が描かれる。そんな本作を遊んでみたので,軽くご紹介しよう。
「マーセナリーズウィングス 偽りの不死鳥」公式サイト
戦乱の大地で繰り広げられる,王道のタクティカルバトル
本作の主人公となるのは,軍事大国ドライデンに所属する傭兵部隊「雷鳥傭兵隊」の銃使いであるセシル。“オレ”という一人称や凛々しい見た目から勘違いしそうだが,実は女の子で,同じ雷鳥傭兵隊の仲間で,どう見ても女の子なプリ―ストのフランシスが男の子だったりする。
ドライデンの国王ハロルドは数年にわたって隣国と戦争を続けていたが,あるとき国王不在の隙を突いて決起した反乱軍によって,王城と主要な街を奪われてしまう。セシル達,雷鳥傭兵隊の任務は王国軍の指示に従い,各地で蜂起した反乱軍を討伐することだ。
ゲーム開始時のセシル達は王国軍に所属しているが,戦いが長引くにつれて王国軍の資金が不足し始め,王城奪還まで報酬は先延ばしにするという一方的な宣言を受けて,やがて王国軍から「離脱」するか,このまま「従軍」し続けるかの決断を迫られることになる。物語は章立てで進行し,選んだルートによって,その後の展開や仲間になるキャラクターが変化する仕組みだ。
大まかなゲームの流れは,キャラクターの装備やスキルなどの事前準備を行う「編成画面」と,敵軍と戦う「戦闘マップ」を交互に進めていくというもの。戦闘マップはこれまでのシリーズと同様,高低差のある斜め見下ろし型のステージで,敵の背後や側面,より高い場所から攻撃を行うことで命中率やダメージが補正される,おなじみのタクティカルバトルが採用されている。本作ではマップチップのドット絵が一新され,より精緻な表現となっているのも見どころの一つだ。
バトルには物語の進行に必須のストーリーバトルと,キャラクター育成に便利なフリーバトルの2種類があり,前者のステージには宝箱や隠された財宝が配置されている。自由に何度も挑戦できるフリーバトルと異なり,ストーリーバトルは一度しか戦えないので,取り逃がしには注意しよう……と言いたいところだが,敵の攻撃をしのぎながらすべてのお宝を回収するのは大変で,苦労させられるだろう。
またバトルでは,本作からの新要素として「リーダースキル」が追加されている。これは,出撃ユニットの配置時に誰をリーダーに指定するかによって,選んだキャラクターごとに異なるスキルが味方全体に発動するというもの。全員のHPを高めたり,防御力が下がる代わりに移動距離が延びたりと,さまざまな効果を持つリーダースキルがあるので,敵の布陣や地形に合わせて臨機応変に使い分けよう。
自分好みのユニット育成や周回要素など,遊び応えも十分
各キャラクターはバトルを通じて経験値を獲得することでレベルが上がり,基本ステータスが上昇するほか,ステージクリアによって「SP」を入手できる。編成画面では,このSPを使ってスキルの習得や強化が行える。
スキルを強化すると効果が高まる一方で消費MPも増加するが,面白いのは使用時にスキルレベルを指定できるという点。スキルを高レベルまで強化していても,使用時にあえて低いスキルレベルを指定することで,効果や消費MPを調整できるのだ。また,キャラクターが一定レベルまで成長すると,より上位のクラスに転職可能となり,新たなスキルの習得が可能になる。
編成画面ではこのほかに,「ショップ」での買い物やキャラクターの装備変更なども行える。さらにショップでは,アイテム名が青文字で表示される魔法品の武器や防具を合成し,自分好みの性能にカスタマイズするという要素もある。バトルにおける敵の行動は,HPが少なくなると後退して回復したり,敵同士で補助スキルをかけ合ったりとなかなか賢く,なめてかかると痛い目にあう。しっかりと準備を整えてから戦いに臨もう。
1500円(税込)というお手頃価格で,幅広いキャラクター育成と本格的なタクティカルバトルが楽しめる「マーセナリーズウィングス 偽りの不死鳥」。一度ゲームをクリアすると,一部のレアアイテムを引き継いで2周めをプレイ可能となり,新たな難易度が追加されるほか,1周めにはなかったスペシャルステージや強敵が登場するなど,遊び応えも十分だ。可愛らしいドット絵のキャラクターから受けるカジュアルな印象と裏腹に,しっかりと遊べるゲームに仕上がっているので,興味を持った人はぜひどうぞ。
「マーセナリーズウィングス 偽りの不死鳥」公式サイト
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