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[TGS 2018]読めば試遊が10倍楽しくなる,「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」プレイレポート。新キャラ・蟇郡 苛&猿投山 渦のプレイガイドも
本作は,トリガーによるテレビアニメ「キルラキル」を題材とした3D対戦アクションゲームだ。数々の対戦格闘ゲームを送り出してきたアークシステムワークスが手がける新作対戦ゲームの国内初プレイアブル出展ということで,その手触りが気になっていたファンも多いことだろう。そこで,本稿では試遊に向かう読者に向けたプレイレポート兼プレイガイドをお届けしたい。なお2018年9月19日にプレイアブルキャラクター化が発表されたばかりの,蟇郡 苛と猿投山 渦も使用可能だったので,とくに記事後半では,彼らを使ってみたい人に向けたアドバイスを掲載している。現地に赴く予定の人は,ぜひ参考にしてほしい。
「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」公式サイト
基本的なゲームシステムのおさらい
まずは基本的なゲームシステムをおさらいしておこう。
今回の試遊における対戦設定は2ラウンドとなっていたが,ラウンドをまたいでも体力は回復せず,完全に体力を失った側が1度だけ全回復する形式だ。UIはこれまでに公開されたスクリーンショットや映像から,さらにブラッシュアップが進んでいるようで,各種の情報が参照しやすくなった。
バトルの基本システムは非常にシンプルだ。基本の攻撃アクションには[□]ボタンによる「近接攻撃」と[△]ボタンによる「遠距離攻撃」があり,さらにガードを崩してダメージを与えられる,[○]ボタンによる「ブレイク攻撃」の3種類が用意されている。そして,一般的な格闘ゲームのようなコマンド技は存在していない。
対する防御手段としては,[R1]ボタンで「ガード」するか,[×]ボタンによる「ジャンプ」,もしくはスティック+[R1]ボタンの「ステップ」などによる回避がある。これら駆使して攻撃を凌ぎ,攻撃の機会をうかがっていくわけだ。
加えて,[×]+[R1]ボタンの同時押し(もしくはジャンプ中に[×]ボタン)で繰り出せる,「ダッシュ攻撃」がある。これは相手の位置にめがけ,追尾するように移動しながら繰り出す攻撃で,ヒットしたらそのまま[□]ボタンを連打すればコンボになる。必ずしも連続ヒットするわけではないようだが,便利なので覚えておこう。
プレイフィールは非常に軽快で,近接攻撃はボタン連打でガンガンコンボがつながっていく。それもお手軽なだけの“安い”コンボではなく,実用レベルのダメージが期待できるのがうれしいところ。とくに纏 流子の近接攻撃連打コンボの威力はすさまじく,追尾ダッシュ攻撃からコンボを叩き込むだけで,かなりの体力を奪えてしまう。
また,近接攻撃はスティック入力によってアクションが変化するので,相手がステップを見越して,逃げる方向に判定の強い攻撃を出せば,相手を逃がすことなく捉えられる。これにより,「近接攻撃に強いガード」「ガードを崩すクラッシュ攻撃」「クラッシュ攻撃から逃れる回避」「回避で逃げられない(回避読みの)近接攻撃」という,変則的な3すくみが成立している。
ちなみに遠距離攻撃はボタン長押しで強化が可能で,相手がステップで逃げに徹しているようなときは,この強化射撃で牽制するのも一つの手だ。
「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」,バトルシステム「応用3すくみ」や「血威表明縁絶(けついひょうめいえんぜつ)」の情報が公開
アークシステムワークスは本日,新作タイトル「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」の最新情報として,対戦システムを公開した。今回は「打撃」「ガード」「ブレイク攻撃」による3すくみに「回避アクション」と「回避読み攻撃」を加えた“応用3すくみ”や,演説を成功させてキャラクターを強化する「血威表明縁絶(けついひょうめいえんぜつ)」などの情報が明らかにされた。
さらに,[L1]ボタンと対応するボタンの同時押しで,「SPゲージ」を50%消費して繰り出せる「必殺技」が用意されている。このSPゲージは攻撃の応酬の中で上昇していき,あくまで体感だが,1ラウンド普通に対戦して150%ほどが溜められた。とくにガード時のゲージ増加が多めに感じたので,ゲージを溜めたいときはキッチリガードを固めると良いかもしれない。もちろん,相手にバレてクラッシュ攻撃を叩き込まれないように気をつける必要はあるが。
そして今回のバージョンでもっとも大きな変更がほどこされたのが,[L1]+[R1]ボタンで発動する「血威バースト」だ。これまでは血威バーストがヒットすると必ず「血威表明縁絶」が発動していたが,今回からはダメージを受けている時に発動した場合,相手を弾き飛ばすだけになった。これにより攻めている側が,理不尽な「血威表明縁絶」に巻き込まれることがなくなり,納得感のあるバトルができるようになった。
■血威表明縁絶と血威レベル
「血威表明縁絶」は,血威バーストを発動したプレイヤーが“主張側”,受けたプレイヤーが“反論側”となり,それぞれ「愚弄(グー)」「挑発(チョキ)」「罵倒(パー)」の中から一つを選んで議論を交わす――つまり強制三択に持ち込むシステムだ。
ただし,主張側が属性優位(勝利)か属性互角(あいこ)で「論破」となるのに対し,反論側が「論破」になるのは,主張側が属性劣位(敗北)の場合だけ。なので,この勝負は基本的には血威バーストをしかけた側が有利なのだ。
なお,主張側が相手を論破すると「血威レベル」が1上昇し,属性優位の場合は血威表明縁絶が続行となる。血威レベルが上昇すると,キャラクターの能力が強化されるなど,バトルを有利に進められるさまざまな恩恵が得られる仕組みだ。
そして血威レベルが3まで上昇すると「血威圧倒」状態になり,SPゲージが時間回復するだけでなく,一撃必殺の「戦維喪失奥義」が発動可能に。まさに一発逆転が狙えるようになる。
・血威レベルによる能力の変化
レベル1 キャラクターごとに固有の変化が発生する レベル2 3種類の必殺技のうち,いずれかが強化されて超必殺となる レベル3 SPゲージが時間経過で回復し,一撃必殺技「戦維喪失奥義」が発動可能に
継続時に得られる恩恵はキャラクターごとにさまざま。また愚弄/挑発/罵倒の選択肢にも,それぞれ「SP上昇」「追加ダメージ」といった追加効果が用意されている。SPゲージを血威バーストに回してパワーアップを狙うか,それとも必殺技に回して早期決着を挑むか。ここでもまた戦略が問われることに
血威圧倒時にはキャラクターごとに異なるBGMが流れる演出も用意されている
それに加えて,今回のバージョンでは纏 流子と鬼龍院皐月の一撃必殺技「戦維喪失奥義」の演出も追加となった。原作に負けず劣らずのド派手っぷりなので,ぜひ実機で確認してほしい。
忍耐の蟇郡 苛と閃きの猿投山 渦。新キャラを使いたい人向けのプレイガイド
ここからは,今回新たにプレイアブルキャラクターとしての参戦が発表された,蟇郡 苛と猿投山 渦をさっそく使ってみたい人向けに,簡単なプレイガイドをお届けする。実際に触ってみて分かったポイントを紹介しているので,試遊の際に役立てていただけたら幸いだ。
トリガー×ASWによる新作「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」,新プレイアブルキャラの蟇郡 苛と猿投山 渦が公開。公式サイトも本日オープン
アークシステムワークスは本日,2019年に発売予定となっている“キルラキル耐繊アクション”こと「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」の最新情報を公開した。今回公開となったのは,新たなプレイアブルキャラで,いずれもパワー型となる蟇郡 苛(がまごおり いら),そして猿投山 渦(さなげやま うず)だ。
●蟇郡 苛
蒲郡は独自のゲージ「DC(ダメージチャージ)」を持つ重量級のキャラクターだ。ほかキャラクターにおける遠距離攻撃がDCを上昇させるための特殊なアクション「縛の装」に置き換えられており,[△]ボタンを連打することでDCを上昇させられる。
DCが一定以上ある状態で近接攻撃やブレイク攻撃を行うと,自動でDCが一定量消費されて強化された攻撃が発動する。強化時の攻撃の威力はまさに驚異の一言で,しっかりとDCを溜めてからコンボをつなげば凄まじいダメージを叩き出してくれるロマン筋肉戦車だ。
ただし,DCがカラッポのときの蟇郡は近接攻撃やブレイク攻撃が大幅に弱体化しており,戦うに戦えない状態となるため,可能な限りDCを保持しておく必要がある。相手をコンボで吹き飛ばした後は,無理に追撃しようとせずに[△]ボタンを連打してゲージを溜めておくのがいいだろう。
平場でDCが0%になってしまった時は,諦めて敵の目前でチャージするほかない。縛の装となった蒲郡は常にガード状態となっており,通常の攻撃は受け付けないだけでなく,受け止めたダメージはDCに変換される。これを利用して,わざと相手の攻撃を受け止めつつチャージするのも戦略のうちだ。
もちろん,あくまでガード状態でしかないのでブレイク攻撃には無力。そこで登場するのが[△]ボタン長押しからの[△]ボタン放しで発動する特殊攻撃だ。おもむろに遠距離で[△]ボタンを押し,焦って近づいてきた相手をはねのけるというわけだ。その後,追撃せずにDCを溜めるのもお忘れなく。
加えて,蒲郡は血威レベルが1になるとDCを300%までチャージ可能となる。DCが300%あれば,一度コンボをするごとにチャージをし直す手間が省けるため,SPを50%支払ってでも早めに血威レベルを上げるだけの価値がある。
さらに[L1]+[△]ボタンで発動する必殺技を使えばDCを+100%チャージできるほか,血威レベル2で発動可能になる超必殺技(同コマンド)では一気に+300%チャージできる。いずれも非常に強力なので,蒲郡はSPゲージの割り振り先も重要なキャラクターと言えそうだ。
試遊台で初めて本作に触れ,すぐに完璧な動きを実現するのは難しいキャラクターかもしれない。しかし,それだけに強力な攻撃を叩き込んだときの爽快感,相手の虚を突いてDCを溜めてやったときの“してやったり”感は蒲郡ならではと言える。「我こそは」という,蟇郡 苛のごときドMな……いや,茨の道を好んで歩むゲームファンにはぜひ挑戦してみてほしい。
●猿投山 渦
「剣の装・改」に身を包む猿投山 渦は,動きは鈍重だが近接攻撃アクションが非常に素早く,重量級ながらスピードも持ち合わせたピーキーなキャラクターだ。
猿投山の特殊能力として,自身の攻撃がカウンターヒットすると一部の近接攻撃アクションが変化する。また一部の攻撃の後に続けて攻撃を当てると,地上技が“トドメ版”へと変化する特性も合わせ持っている。
至れり尽くせりの性能に見えるが,近接攻撃の初段は“縦斬り”や“突き”が多く,横方向にステップで逃げる相手を止める方法に乏しい。加えて素直な遠距離攻撃が存在せず,[△]ボタン長押しで発動する攻撃が唯一の飛び道具となる。
ステップとガードで間合いを測りつつ,長いリーチを活かして攻撃をヒットさせ,苛烈なコンボで叩きのめすのが猿投山 渦の戦い方だ。
その性質上,纏流子や鬼龍院皐月など,スピードあるキャラクターを相手取る時は守勢に回りやすい。相手の攻めが激しく距離を取れない時は,[○]ボタンのクラッシュ攻撃を試してみよう。猿投山のクラッシュ攻撃の出始めにはハイパーアーマー(ガード判定)があり,相手の攻撃を受け止めながら距離をリセットしてくれる。
ちなみに,地上のクラッシュ攻撃は地上技を“トドメ版”に変化させられる対象技なので,相手が壁沿いにいた場合は近接攻撃でコンボの継続を狙ってみよう。
また,血威レベルが1以上になるとガード動作をキャンセルしてのステップ動作が解禁されるほか,ダッシュ攻撃が強化される。上記2キャラクターが相手の時は,ゲージを血威バーストに割り振るのも悪くない。
猿投山 渦は最初の感触こそ特殊だが,慣れてくるとさまざまな強みが見えてくる特殊なキャラクターだ。対戦ゲームに慣れ親しんだゲームファンであれば,1ラウンドの練習で「コツ」を掴み取れるかもしれない。
今回のプレイレポートは以上になる。最初はちょっとシンプルすぎるかな? とも感じられた本作だが,実際に動かしてみると,そのシンプルな操作システムの中にキッチリと読み合いが織り込まれているのが分かる。今回のレポートやプレイガイドが,東京ゲームショウでの試遊や,今後のゲームプレイの参考となれば幸いだ。
なお,本作の公式サイトには本作の操作方法や各キャラクターの技を一覧化したガイドも掲載されている。東京ゲームショウで試遊するに当たっては,そちらも合わせて確認しておこう。
「キルラキル ザ・ゲーム -異布-」公式サイト
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キルラキル ザ・ゲーム -異布-
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(C)ARC SYSTEM WORKS / (C)TRIGGER・中島かずき/キルラキル製作委員会
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