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スマホMOBAの真打ちがついにきた。「伝説対決 -Arena of Valor-」先行プレイインプレッション
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印刷2018/11/27 12:00

プレイレポート

スマホMOBAの真打ちがついにきた。「伝説対決 -Arena of Valor-」先行プレイインプレッション

 テンセントゲームズのスマートフォン向けアプリ「伝説対決 -Arena of Valor-」iOS / Android):以下,伝説対決)の配信が,近日開始される予定だ。本作は,同社が中国で提供しているスマホ向けMOBA「王者栄耀」のグローバル版「Arena of Valor」を日本語化したもの。
 なお,国内展開における運営支援やマーケティング,テキストローカライズディレクションなどはDeNAが担当し,それに合わせて事前登録受付もスタートしている(関連記事)。


「伝説対決 -Arena of Valor-」公式サイト


 4Gamer読者に説明は不要かもしれないが,王者栄耀は,中国で社会現象を巻き起こすほど人気があるスマホゲームだ。ユーザー登録数が2億人以上,App Annieの調査では2017年における世界のiOSアプリの収益1位を記録しているなど,文字どおりケタ違いの実績を誇っている。
 それでいてゲームに採用されているマネタイズは,プレイアブルキャラクターやそのスキンの直接購入(ゲームプレイでも入手できる=Pay to Winではない)がメインなのだから驚きだ。誰もが「このゲームはそこまで面白いのか!」という疑問を最初に思い浮かべるのではないだろうか。

Pay to Winではないタイトルが売れる理由って,ゲームが面白い以外にある……?
画像集 No.004のサムネイル画像 / スマホMOBAの真打ちがついにきた。「伝説対決 -Arena of Valor-」先行プレイインプレッション

 さて,ついに日本上陸となるそんな「伝説対決」だが,今回4Gamerは,開発版を先行プレイする機会を得られた。本稿では,その開発版をベースにしてゲームの概要を紹介しつつ,ファーストインプレッションをお届けしたい。

 日本ではまだまだメジャーと言えないMOBAだが,本作が日本のスマホゲーム市場におけるMOBAブームの火付け役になったとしても,中国での驚異的な実績からして,なんら不思議はない。そんなポテンシャルを秘めたタイトルという意味でも,ぜひ本作に注目しておこう。


システムが徹底的に操作面をサポート

「勝つこと」だけを考えて楽しめる絶妙なお手軽さ


 本作のメインとなるのは,10人のプレイヤーが2つのチームに分かれて5人対5人の対戦を繰り広げる「グランドバトル」モードだ。各プレイヤーは,さまざまな特徴があるプレイアブルキャラクター「ヒーロー」1体を選択し,味方と協力しながら敵を倒しつつ,敵本拠地の撃破を目指す。

 ヒーローの移動は画面左下のバーチャルパッドで行い,画面右下の攻撃アイコンでオートアタック,アビリティアイコンで対応したアビリティをそれぞれ繰り出せる。攻撃とアビリティのターゲティングは自動で行われ,プレイヤーは繰り出すタイミングや状況のみを見極めればいい。方向や範囲の指定ができるアビリティについては,ロングタップ中に指を動かすことでマニュアル操作可能なので,複数の敵を巻き込んで攻撃したい場合など,状況に応じて調整しよう。

範囲内にミニオンと敵ヒーローがいる場合,オートターゲティングは敵ヒーローを優先する。オプションで細かく調整できるので,プレイスタイルに合わせて変更しよう
画像集 No.006のサムネイル画像 / スマホMOBAの真打ちがついにきた。「伝説対決 -Arena of Valor-」先行プレイインプレッション

 マップはMOBA定番のレーン3本とジャングルによって構成されている。もしジャングルがいない場合は,各レーンの担当がミニオンの流れてくる合間にジャングルにも入ると効率がよさそうだ。ちなみにレーンは,味方本拠地と敵本拠地をつなぐ道,ジャングルは道から外れたところにある,中立ミニオンが棲むエリアをそれぞれ指す。ゲーム内では,TOPレーンは「スレイヤーレーン」,MIDレーンは「ミドルレーン」,BOTレーンは「ドラゴンレーン」と表現されている。

 試合展開を有利にするには,ミニオンのラストヒットを稼ぐことがMOBAにおける常識だが,本作ではラストヒットを取らなくても,ミニオンのゴールドが近くのヒーローに入る仕組みとなっている。とはいえ,ラストヒットを取ったほうが獲得ゴールドは微妙に多い。
 レーンで敵チームとの差をつけるなら結局ラストヒットを取ることは必須じゃん,と思うかもしれないが,敵ヒーローを叩くことに意識を向けやすいシステムだという考え方もできる。レーンに残っている以上,ゴールドが稼げてしまうので,敵ヒーローをどれだけリコールさせられるか(あるいはキルしてお帰りいただくか)が重要となる印象だ。ラストヒットを狙わないヒーローでも,放っておくだけで育ってしまうのだから。

画像集 No.023のサムネイル画像 / スマホMOBAの真打ちがついにきた。「伝説対決 -Arena of Valor-」先行プレイインプレッション

 前述のとおり,各レーンの担当はミニオンの流れてくる合間にジャングルで稼ぐ手段もある。そこでこちらもジャングルで稼ぐのか,それともジャングルに入っていた敵ヒーローを追いかけて倒してしまうのか。“ラストヒットを捨てられる”システムの関係上,あえて捨てて敵ヒーローのキルに徹底した動きもできるので,レーン戦が嬉しい意味で忙しい。

 また,自陣営にリコールせずとも,アイテムをどこでも買える。試合開始前にコアビルドを設定しておき,その完成を目指す形でアイテム購入自体もオート化できるのが面白い。
 MOBAにおいて試合に勝利するには,序盤のレーン戦の段階で,レーン3本のうち2本は勝っている状況に持ち込みたいところ。ゴールドさえ貯まればすぐにビルドを積めるということは,いかに自分はレーンに残り,相手をレーンに残らせないかが大きな勝ち筋となりそうだが,ポーションやクッキーといった回復系の消耗品は存在しないので,まったくリコールしないというのは,かなり難しい。アビリティ発動で消費する「マナ」などのリソース管理力が試される。

基本,各ヒーローには3種類のアクティブアビリティ(基本3つめのアビリティは必殺技に相当し,もっとも効果の高い攻撃や支援となっている)が用意されている。試合開始から2〜3分で全アビリティレベル1に到達するので,ぼけっとしているとすべてのアビリティを簡単に叩き込まれるだろう
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 スマホで遊ぶなら気になる全体の試合時間については,15〜18分とされているが,筆者は開発環境でのプレイだったので,AI戦しか体験できなかった。実際のところはサービスが始まってみないと分からないが,少なくともAI戦では1試合あたりにかかる時間は15分前後だった。
 本記事制作のために数十戦をこなしているが,20分を超えた試合は1〜2回程度。しかし操作量や頭を働かせている時間はPCで遊ぶようなMOBAと大きく変わらない印象で,AI戦と言えど20分未満とは思えない満足感がある。


6種類のクラスに分かれたヒーロー

MOBA初体験の人は「タンク」が楽しみやすいかも


 ヒーローには6種類のクラスが存在し,何を得意とするかが見分けやすくなっている。ヒーローによっては2種類のクラスを持つハイブリッドも存在するが,これは2人分働けるという意味ではなく,その2クラスの特性を半々くらいで持っているような形だ。

●ウォーリア
 攻撃力と防御力に優れ,接近戦を得意とする。

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●タンク
 体力と防御力に優れ,なかなか倒れにくい。

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●アサシン
 アビリティをフルに使い,敵を一瞬で倒すことが得意。

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●メイジ
 広範囲の魔法攻撃が得意。

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●マークスマン
 攻撃力が高く遠距離から攻撃できる。

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●サポート
 味方の回復や強化が得意。

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 もし伝説対決をきっかけにMOBAデビューを考えている人がこれを読んでいるなら,最初は「タンク」ヒーローの使用をオススメしたい。クラス説明にもあるとおり,なかなか倒されないため,アビリティを繰り出す前にやられてしまうといったことがほぼないはず。おのずと戦闘時間も長くなるので,実戦慣れしやすいだろう。加えてタンクのヒーローは,敵を打ち上げたり,スタンさせたりと敵の行動妨害にも長けるので,味方からすると大変ありがたい存在だ。

タンクと言われたらむさ苦しいヒーローを想像するかもしれないが,美人もいます!
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 今回のインプレッションは以上となる。ちなみにヒーローと,その見た目を変えられる「スキン」は,アプリ内課金を利用して直接購入するほか,ゲームプレイを通じて入手可能となっている。試合を繰り返してゲームへの理解を深めつつ,貯めたゲーム内マネーでヒーローを少しずつ買い集めて,我慢(?)ができなかったらアプリ内課金からヒーローやスキンを直接買う。MOBA系タイトルは,ほとんどの人がそんな感じのプレイスタイルだと思うが,「伝説対決」はまさにそんな遊び方がスマホで可能な本格派だ。

セーラースキンは買うかも……
画像集 No.041のサムネイル画像 / スマホMOBAの真打ちがついにきた。「伝説対決 -Arena of Valor-」先行プレイインプレッション

 冒頭でも書いたとおり,中国で社会現象を巻き起こすほど人気の本作が,日本ではどのように受け入れられるのか。MOBA好きの1人としても「伝説対決」は注目せざるを得ないタイトルだ。

「伝説対決 -Arena of Valor-」公式サイト

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