イベント
「伝説対決」の国内最高峰トーナメント「伝説対決 日本代表決定戦シリーズ」決勝戦レポート。試合巧者のBlizzardが初代日本代表の座を掴む
「伝説対決 -Arena of Valor-」公式サイト
「伝説対決」サテライトサイト
「伝説対決 -Arena of Valor-」ダウンロードページ
「伝説対決 -Arena of Valor-」ダウンロードページ
本大会は,3月3日と3月30日に開催された公認のオフライン予選大会「公認予選大会 -JCG AoVトーナメント-」を勝ち抜いた上位2チームずつ,計4チームが出場する決勝大会。優勝チームは2019年夏にベトナムで開催予定の「Arena of Valor World Cup 2019」の出場権を手にすることとなる。
トーナメントは,変則ダブルエリミネーション方式を採用しており,Winnersトーナメントで1度負けてしまったチームはLosersトーナメント(敗者復活戦)に移行,計2回の敗北でトーナメントから姿を消す。ただし,Winners側の勝者とLosers側の勝者が戦うGrand Finalのみ,両者同一の条件で対戦を行って4試合を先取したチームが優勝となる。
今回,Winners側を勝ち上がってきたのはBlizzard。Unsold Stuff Gaming所属のプロゲーマーまい(Mai)選手が率いる,優勝候補筆頭チームだ。一方,Losers側からGrand Final進出を果たしたのはTnkCat。大会初日のWinners FinalではBlizzardとの接戦の末に敗れたものの,続くLosers FinalにてSCARZに勝利し,決勝の舞台にてBlizzardへのリベンジを誓う。
会場の特設ブース内は満員となり,立ち見の観客も見守る中でGrand Finalが開幕。1試合目は,「プレイタ」をピックしてマークスマンを潰しにいく動きを見せたBlizzardに対し,TnkCatは最初のドラゴンクレイダスを取得するなど,序盤戦を優位に進めていく。
しかし,2度目のドラゴンクレイダス前での集団戦でBlizzardが勝利したことにより,徐々に試合はBlizzardペースへ。キル数では依然TnkCatが上回るものの,続く3体目のドラゴンクレイダスとダークスレイヤーをBlizzardが取得し,グローバルゴールド(チーム全体の獲得ゴールド量)ではBlizzardがTnkCatを大きく引き離す。
その後Blizzardは,スレイヤーレーン側のジャングル内でTnkCatのメンバーを各個撃破することに成功。数的優位な状況を作ったうえでスレイヤーレーン,ドラゴンレーンの両方からコアに迫り,初戦をものにした。
続く2試合目,TnkCatはドラゴンレーンにて「モーレン」を起用するサプライズピックを見せるが,Blizzardは「マロック」や「クレシュト」といった集団戦に強いヒーローを重視してピックすることで対抗。序盤のミドルレーンにカウンターギャンクを決めた•HipPiiii•様♡選手に一挙3キルが集まり,連勝に向けて幸先の良い立ち上がりとなった。
この展開を受け,TnkCatのジャングラーを務める☆Sota☆選手はBlizzard側のジャングル内へ再三に渡るインベードを見せ,•HipPiiii•様♡選手から立て続けに2キルを奪取。序盤戦で生まれたビハインドを帳消しにする活躍を見せる。
終盤に至っても☆Sota☆選手の勢いは止まらず,一見無謀にも見える立ち回りでBlizzardの前線を釣り出してから,味方のカバーを待ってキルを奪う形で集団戦を制していき,見事勝利をつかんだ。
3試合目は,Blizzardが「カーリー」や「テルアナース」といった強力な後衛ヒーローをピック。これを警戒したいTnkCatだったが,敵の前衛と後衛を分断するのに役立つ「マロック」をBANされていたため,「マックス」や「悟空」といったイニシエート能力の高いヒーローを主軸に据えた。
注目の立ち上がりでは,dejiwo選手の使う「アルム」が猛威を振るい,TnkCatがイニシエートを決めるよりも先にBlizzardが集団戦を制する展開が頻発。数的優位な状況を作ったBlizzardがオブジェクト破壊までしっかりつなげ,着実にリードを広げていく。
結果,TnkCatは常に後手に回らざるを得ない苦しい展開が続き,Blizzardに対してコアを明け渡すこととなった。
4試合目,ここで連勝できれば優勝に王手をかけられるBlizzardは,今大会でBAN筆頭だった強力なヒーロー「ナクロス」をあえてBANしない方針を取る。これはリザーバーのKing選手のアドバイスによるものだったことがのちに明かされ,当然「ナクロス」をピックしにいったTnkCatに対して,Blizzardは「ナクロス」を相手に優位に戦える布陣を敷いた。
試合展開を見ても,Blizzardは「ナクロス」を徹底して封じ込める戦略を取っており,人数差を作っては,すかさずTnkCat側のジャングル内の中立モンスターを狩り尽くすことで「ナクロス」の成長を的確に妨げていく。
これらの戦略が功を奏し,10分経過時点で約9000ものグローバルゴールド差をつけていたBlizzard。終盤の集団戦を危なげなく勝ち切り,セットを連取した。
あとがない状況で5試合目を迎えたTnkCatは,「マロック」や「トゥーレン」,「ヴァイオレット」といった高火力ヒーローをピックし,何としても連敗を阻止したい構え。対してBlizzardは,「ムラド」「ゼフィス」「ウィスプ」など機動力の高い構成で勝負を決めにかかる。
ドラゴンクレイダスを2連続で取得するなど序盤戦の主導権を手にしたのはTnkCatだったが,Blizzardも大崩れすることなくファームを続けていたことでグローバルゴールド差を埋めていく。
そんなBlizzardの反撃の契機となったのは,10分30秒ごろに起こった集団戦だ。Blizzardは,ドラゴンレーン側から入ってきたTnkCatの3名にアビサルドラゴンクレイダスの攻撃をなすりつけることに成功し,TnkCat陣営を崩壊させる。
数的優位な状況を得たBlizzardは,ミドルレーン2本目のタワーとコアタワーを相次いで破壊する。一転して形勢不利に追い込まれたTnkCatは,グルーピングして必死の抵抗を試みるもあと一歩及ばず。セットカウント4-1でBlizzardがGrand Finalを制し,栄えある日本代表の座を掴み取った。
最後に,悲願の優勝を果たしたまい選手をはじめとするBlizzardの各選手に,今大会の感想などを聞いたので,そちらのインタビューの模様をお届けしよう。
4Gamer:
優勝おめでとうございます。本大会に向けて,どのような練習を積んできましたか?
まい選手:
夜遅くまで仕事をしているメンバーもいる中で,練習スケジュールについては24:00過ぎから集まるようなことも多かったです。対戦相手を探すのも苦労するような状況でしたが,チーム対チームという形にこだわらず,実力の高いプレイヤー複数人を募ってカスタムマッチをするというような形で練習してきました。
4Gamer:
3-1のリードで迎えた5試合目は,優勝を目前にしたことでプレッシャーなどは感じましたか。
まい選手:
TnkCatとは,初日のWinners Finalで2-2の状況に追い込まれるという危うい展開を経験していたおかげか,かなりリラックスして戦うことができましたね。今大会で,一番落ち着いて臨めた試合だったかもしれないです。リードを生かして伸び伸びと戦えたことも勝因だったかな,と思っています。
4Gamer:
最後に,お一人ずつ今大会の感想や,「Arena of Valor World Cup 2019」への意気込みをお願いします。
dejiwo選手:
昨日は(実兄でもある)SLASHmooNが足を引っ張って……(苦笑)。その影響はサポートの自分にも直接響いてくるところなので辛かったんですが,今日は本当にいい動きをしてくれたのでよかったと思います(笑)。
SLASHmooN選手:
まぁ……いい動きをできたと思います(笑)。優勝できて本当に嬉しいです。
BZ.Kirito選手:
考えていた動きが全然できなかった。皆さんすみませんでした。次はもっともっと頑張ります!
まい選手:
初日はチーム全体として,いつものような動きができていなかったかなと思うのですが,そのぶん僕がチームを支えることができてよかったです。ふだんは僕がチームを支えることよりも,チームに支えられることのほうが多いので(笑)。正直,世界がどれだけ高い壁かというのはまだ想像できていないのですが,自分たちの強みの幅を広げるといった準備をして勝っていきたいと思っています。
•HipPiiii•様♡選手:
自分は最高の動きができました!
King選手:
今回,自分はリザーブとしてチームを支える立場だったのですが,初日のバンピックでは相手チームに有利を取られる場面が多かったので,その日の内にすべて見返して対策を打っていました。4戦目では「ナクロス」を相手に与える作戦もうまくハマったので,自分としても満足する結果になりました。
4Gamer:
今後の活躍も期待しています。本日はありがとうございました。
「伝説対決 -Arena of Valor-」公式サイト
「伝説対決」サテライトサイト
「伝説対決 -Arena of Valor-」ダウンロードページ
「伝説対決 -Arena of Valor-」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
アリーナ・オブ・ヴァラー
- 関連タイトル:
アリーナ・オブ・ヴァラー
- この記事のURL:
キーワード
(C)2016-2018 PROXIMA BETA PTE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED
(C)2016-2018 PROXIMA BETA PTE LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED