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[JAEPO2019]「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」ステージレポート。ゲームの概要とキャラクター5体の性能が紹介された
このイベントでは,本作の概要と最新情報が紹介されたほか,登壇者によるエキシビションマッチも披露された。
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」のプレゼンテーションは,本作のプロデューサーを務める正路千暁氏と,ディレクターであるヒストリアの我妻徹矢氏によって行われた。本作は,「ジョジョの奇妙な冒険」で表現される,スタンド能力を駆使した心理戦を実際に体験できるゲームとして企画・開発が進められた結果,プレイヤー最大20名とNPC20体が入り乱れて戦う,オンラインバトルロイヤルゲームになったという。
本作では,プレイヤーは広大なフィールドの中,自身のスタンド能力を使い,ほかのプレイヤーやNPCを一人,また一人と倒していくことになる。
ただしスタンドの性能はいずれも一長一短となっており,有利な状況を作るには駆け引きが必要だ。例えば空条承太郎のスタンドは近接攻撃ではすさまじい威力を発揮するが,射程距離が短いため,遠くにいる敵を発見してもすぐには手を出せない。一方,ミスタのスタンドは銃を使って遠距離から敵を狙撃できるが,承太郎のような近接攻撃タイプに近づかれるとパワー負けしてしまう。
そのため,いかにして自分の得意な状況を作り出すかが,勝利のカギとなるのだ。
バトルの舞台となるのは,第4部に登場した「杜王町」。アニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」をもとに街並みを忠実に再現しており,製品版ではすべての建物の中に入れるようになるとのこと。また建物によっては,2階や3階に上がることもできるそうだ。
したがって,本作で敵を倒し生き残るためには,自身のスタンド能力を軸とする戦略・戦術が必要となる。機動性と攻撃力に長けたスタンドなら,積極的に動き回り見つけた敵を片っ端から倒してもいいだろうし,遠隔操作できるスタンドなら,建物の中に本体を隠してスタンドだけで敵を襲うことも可能だ。また誰にも見つかりそうにない場所に隠れて,ほかの敵が倒しあって人数が少なくなるのを待つのもアリだ。
その一方で,本作ではプレイヤーかNPCかを問わず,敵を倒すと自身のキャラクターレベルがアップしていき,スタンド固有の必殺技「アルティメットスキル」を使えるようになる。例えば花京院典明のアルティメットスキル「半径20mエメラルドスプラッシュ」は,半径20メートル以内にいる敵をすべて倒してしまうという強力なもの。ゲームの終盤,敵がこうした強力な技を駆使してくることを考えると,自分もアルティメットスキルを使えるように,ある程度は敵を倒すことを考えておいたほうがいいのかもしれない。
本作では,敵のプレイヤーやNPCが何か行動を起こすと,オレンジ色の「擬音」が表示され,その位置や方向が分かるようになっている。これはもちろん,原作やTVアニメで見られる描き文字による擬音をモチーフとした演出だが,にぎやかなゲームセンターの中で音だけで位置や方向を聞き分けるのは難しいからという理由もあるそうだ。
さらに本作は,時間の経過に応じてプレイヤーの行動できる範囲が狭められていく。行動可能範囲の外は再起不能エリアとなっており,プレイヤーはゴリゴリ体力を削られ,放っておけばあっという間に倒れてしまう。
最終的には,生き残ったプレイヤー達が狭い範囲の中,最後の一人の座を懸けて戦うこととなる。
また製品版では,ロケテスト版にはないモードが登場する。上記の最大20名がオンラインマッチングするモードは「全国対戦SOLO」。そのほか,最大8人の仲間内で戦う「店内対戦」,2人一組・最大10チームで腕を競うイベント用の「全国対戦PAIR」,バランスがよく操作もシンプルな承太郎を使って練習できる「チュートリアル」,任意のキャラクターの練習ができる「トレーニング」などが用意される。
本作の操作方法は,1ボタンにつき1アクションが割り振られたシンプルなもの。複雑な操作が苦手な人も慣れやすく,心理戦に集中できるという。
会場では,本作に登場する5体のキャラクターも紹介された。承太郎は,射程こそ短いものの最強の破壊力を持ち,近づいてしまえばものの数秒で相手を倒せる。またスキル「ブロッキング・ラッシュ」を使えば,正面からの敵の攻撃を短時間弾き返すことができる。
アルティメットスキルの「スタープラチナ ザ・ワールド」は,ゲーム内の時間を数秒間止められるというもの。キャラクターレベルに応じて,停止時間が長くなるそうだ。
花京院典明は,スタンドの遠隔操作を駆使した中長距離攻撃を得意としており,スタンドを空中浮遊させて索敵し,一方的に攻撃することが可能だ。ただし,スタンドが分離している間は本体が無防備になってしまうというデメリットもある。
なお,花京院のような中長距離攻撃タイプは行動可能範囲が狭まるゲーム終盤は不利になりがちなのだが,その狭さを逆手にとってアルティメットスキル「半径20mエメラルドスプラッシュ」をうまく使えば局面を覆すことも不可能ではないという。
広瀬康一は,戦闘能力は高くないものの,スタンドのスキル「エコー・スタンプ」で任意の場所から擬音を発生させて敵を翻弄するトリッキーなキャラクターだ。
また康一は近接戦闘が苦手だが,アルティメットスキル「3FREEZE」を使えば,近寄ってきた敵の動きを止めて返り討ちにすることができる。
ブローノ・ブチャラティ は近距離タイプだが,正面から戦うというよりも敵の意表を突いた奇襲攻撃が得意なキャラクターである。スキル「ジッパー」を使えば,壁や天井などに入り口を作り,ほとんどの建物に音を出すことなく侵入できる。
またアルティメットスキル「スティッキィ・ダイブ」は,一定時間地中に潜り,高速移動ができるというもの。背後からの奇襲や再起不能エリアからの脱出など,応用の幅が広いスキルとなっている。
グイード・ミスタは遠距離からの狙撃を得意とするキャラクターで,とくにFPSやTPSに慣れているプレイヤーには扱いやすいとのこと。スキル「ロデオ・ショット」は,放った弾丸の視点に切り替わって,その軌道を変更できる。1発のショットで,索敵と攻撃を同時に行える優れものだ。
またアルティメットスキル「ピストルズ・ストライク」は,1発のショットに6体のスタンドが乗って総攻撃を仕掛けるというもので,与ダメージ量が増え,攻撃範囲も広がる。
さらに本作では,プレイの戦績に応じてキャラクターをドレスアップするアイテムを獲得できる。ドレスアップアイテムは,キャラクター本体とスタンドそれぞれの別カラー,決めゼリフのボイス,決めポーズだ。
またイベントの最後には,追加キャラクターも紹介された。本作の製品版が稼働するまでにジョジョの主人公である東方仗助とジョルノ・ジョバァーナ,DIO,そして岸辺露伴といずれも人気のキャラクターが追加される予定で,まだ明らかにされていないキャラクターについても今後公開するとのこと。また製品版稼働後にも,キャラクターを追加していくそうなので,この後の情報公開に期待したいところである
「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」公式サイト
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ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー
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(C)荒木飛呂彦 &LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社 ・ ジョジョの奇妙な冒険 THE ANIMATION PROJECT
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