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GIGABYTE,4K有機ELパネル採用のクリエイター&ゲーマー向けノートPC「AERO 15 OLED」を発表。重量2kgでRTX 20搭載にも注目だ
AERO 15 OLEDは,15.6インチサイズで4K解像度(3840×2160ドット)のSamsung Electronics(以下,Samsung)製有機ELパネルを標準搭載することと,GeForce RTX 20シリーズ,またはGeForce GTX 16シリーズを搭載するのが特徴だ。国内発売の予定もあるという本製品を中心に,GIGABYTEの新製品を簡単に紹介しよう。
クリエイター向けがメイン,でもゲーム用途にも重点を置く
製品の話に入る前に,AEROシリーズの位置付けについて簡単に説明しておく必要があるだろう。もともとAEROシリーズのノートPCは,ゲーマー向けを主な用途としつつ,日常的な使用もターゲットとした製品という位置付けだった(関連記事)。一方,新しいAERO 15シリーズは,ビデオ映像や3Dグラフィックス,イラストレーションといったコンテンツ制作を行うクリエイター向けを主な用途に位置付けており,ゲーマー向け特化というわけではなくなった。
クリエイター向けを謳うだけあって,AERO 15 OLEDでは,有機ELパネルの発色も特徴の1つに挙げられている。米Pantoneによるx-Rite Pantone認証をクリアしており,工場出荷時点でパネルのカラーキャリブレーションは調整済みとのこと。デジタルシネマ向けの色域規格「DCI-P3」における色空間カバー率は100%と,対応可能な色域の広さも特徴であるとのことだ。
スペックはモデルごとに異なるが,最上位モデルとなる「AERO 15 OLED YA」の場合,GPUに「GeForce RTX 2080 with Max-Q Design」を,CPUには8コア16スレッド対応の「Core i9-9980HK」か,6コア12スレッド対応の「Core i7-9750H」を搭載するという。メインメモリ容量は最大で32GB×2だ。公称本体重量が約2kgで,これだけのスペックを詰め込んできたのは評価できるだろう。
スペックからして相応に高価な製品となるのは疑いないが,ゲーム実況や動画制作も行う人や,持ち運ぶゲーマー向けノートはデザインにもこだわりたいという人には,響くところのある製品ではないだろうか。国内での展開が楽しみだ。
AORUSシリーズのノートPCに,240Hz液晶搭載モデルも登場
さて,ゲーマー向け特化のノートPCであるAORUSシリーズにもさまざまな製品が登場したのだが,ここではとくに注目すべき2製品を紹介しよう。
1製品めは「AORUS 15 XA」。15.6インチサイズで解像度1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート240Hz対応のシャープ製IGZO液晶パネルを採用するのが特徴だ。
搭載GPUは「GeForce RTX 2070」,搭載CPUはCore i7-9750Hとなっている。
もう1製品は,参考出展という17.3インチ級の「AORUS 17」。メカニカルキースイッチを採用するキーボードの採用が特徴であるという。
ちなみに,展示されていた試作機で試したところ,同時に入力したキーは常に6キーまでしか認識していなかった。少なくとも試作機は6キーロールオーバーであるようだ。製品版では,より多くのキー入力に対応するようになることを期待したい。