プレイレポート
声のヒロインたちがつなぐ想いのバトンリレーに胸がアツくなる。「BATON=RELAY」プレイレポート
キャラクターデザインには「神のみぞ知るセカイ」で知られる漫画家の若木民喜氏が,メインシナリオにはライトノベル「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」を手がけたしめさば氏が起用されていることから,発表当時から注目していた人も少なくはないのではないだろうか。
そもそも「BATON=RELAY」とは,新世代の“声優ヒロイン”の発掘を目的としたメディアミックスプロジェクトで,作中の主要キャラクターを16名の新人・若手声優が演じ,精力的なオフライン活動によってキャストの成長も追いかけられるのが特徴だ。そのメディアミックスの軸としてリリースされたのが,本作「BATON=RELAY」なのである。本稿では,16人の声のヒロインたちの導き方や,彼女たちが紡ぐ物語を少しだけ紹介しよう。
「BATON=RELAY」公式サイト
「BATON=RELAY」ダウンロードページ
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これは新世代の声優ヒロインを生む物語
声のヒロインを導き,支える。それがあなたの使命
東京都の郊外にある街“友ヶ丘市”。そこに設立された小さな声優事務所「リレープロダクション」が物語の舞台だ。現役人気声優・高縁あかりが代表を務める「リレプロ」では,新人声優を発掘・育成し,新世代へとバトンを渡す“声優ヒロインプロジェクト”が始動しており,あらゆる新人声優が集められていた。
憧れの声優と同じ場所に立ちたい,アニメもゲームも声優も好きだから,役者としての道を追求したいから……十人十色の志望動機を胸にスタートラインにつく声のヒロインたち。日々レッスンに励み,オーディションを受けて,笑い,泣き,それぞれの道を歩んでいくのだが,「わたしがなりたい自分って――なんだっけ?」と,ときには進むべき道を見失うときだってある。プレイヤーは,そんな彼女たちを支えるボイスディレクターとして,“ボイスヒロインストーリー”を見守ることになるのだ。
声優たちの物語は,ディレクターランクに応じて開放される「メインストーリー」とカードに付随した「日常ストーリー」,ミーティングでのトークでアンロックする「関係性ストーリー」の3種類が用意されている。プレイヤー視点で物語が展開するのはプロローグと関係性ストーリーぐらいで,どのシナリオも声優たちの視点で描かれているのが特徴だ。作品そのものの大筋の物語がメインストーリーで描かれるのではなく,声優1人1人をフィーチャーしたオムニバス形式で16人の群像劇が展開していく。
<Team-A>
<Team-B>
<Team-C>
<Team-D>
ボイスディレクターのお仕事って?
所属声優たちが受けるべき“案件”にたどり着けるよう,育成したり,精神的にサポートしたりするのがボイスディレクターの役割だ。簡単にサイクルを説明すると,案件ごとのオーディションに向けて「レッスン」を受けさせ,声優に自信が十分についたら「オーディション」へ送り出し,合格したら「レコーディング」にチャレンジさせ,次の案件に向けて再び「レッスン」へ……という流れだ。
「レッスン」「オーディション」「レコーディング」で得られるものはそれぞれ異なり,「レッスン」ではチケットをはじめとした育成アイテムが,「オーディション」ではミーティングで使用するトークが,「レコーディング」ではコインが手に入る。ある程度の案件をアンロックできたら,育成に足りないものを効率よく収集できるよう,スタミナとハートの残量に気を配りつつ3つのメニューを周回するのが基本だ。
■レッスンは適性に合わせてブン回すべし
レッスンでは,「筋トレ」「ボイス」「ダンス」「演技」の4つのメニューを1〜3のフェーズをとおして行っていく。メンバーにどのメニューを割り振るかは開始前のスケジュールで確認・調整できるので,なるべくキャラクターのタイプと合致するメニューが多いレーンに声優を移動させよう。深く考えずにサクッと始めたい場合は「おすすめ配置」に頼れば解決!
声優たちはレッスンをこなすごとにスタミナを消費し,代わりにテンションが上昇していく。スタミナゲージがゼロになると「オーバーワーク」状態になってしまい,その後のレッスンをこなせなくなってしまう。彼女たちが倒れてしまわないよう,テンションMAX時に使用できる特殊効果「ファイト」でスタミナを回復してあげよう。
■オーディションは気を抜いた時点で試合終了
案件の「レコーディング」に挑戦するには,まず「オーディション」に合格しなければならない。「オーディション」の配役タイプに合致する声優を編成して,一次〜最終までの各審査でアピールしてもらおう。各審査で目標スコアに達しなければその時点でオーディション失格。高評価を得たいときは,画面右下の「全力アピール」ボタンをONにして審査にのぞむべし。
■レコーディングは声優を信じて見守るだけ!
いよいよ案件の本番! レコーディングはこれまでの育成やレッスンの成果を発揮する場のため,案件の配役タイプと声優のタイプを合致させておけば難しいことを考えなくてOK。レコーディングの成否は画面下の獲得お仕事Ptの目安で確認できるが,この時点ではレッスンで高めた「自信」によるボーナスは反映されていない。編成画面で仮に失敗判定になっていたとしても,目標お仕事Ptと大きくかけ離れていなければ,ボーナス分で成功判定をもぎれる可能性があることを覚えておこう。
■育成のポイント
案件をこなすことで声優たちの経験値が蓄積されていくが,手っ取り早く成長させるなら「自主トレ」が一番だ。トレチケはレッスンをこなしていればそこそこ溜まるのだが,自主トレを始めると何かとコインが枯渇しがちになる。育成が本格化する前から,通常案件のレコーディングか,曜日で開放されるコイン案件を周回してコインをコツコツためておくといいだろう。
とくに,育成で覚えておきたいのがメモリアルキーの用途だ。メモリアルキーは,ミーティングでトークを100消費するごとに得られ,キーによって声優たちの隠されたプロフィール(エピソード)をオープンできる。さらに,プロフィールを開放していくと声優との関係レベルが上昇し,関係性ストーリーがアンロックされるとなれば,メモリアルキーをここで消費したくなってしまうところ。
育成を急がずじっくりプレイしたい人ならそこまで意識しなくても問題ないが,上述したメモリアルキーは声優のステータスを大幅に上昇させる「開花」にも使用するアイテムだ。関係レベルの上昇と「開花」のどちらを優先するかはディレクターとしては迷いどころ。彼女たちをより深く知りたいならミーティング優先で,ステータスアップが急務なら「開花」を優先しておこう。
か弱く,ひたむきな彼女たちがつなぐ物語に心が震える
リリース前に公開されたボイスドラマ「BATON=RELAY alternative」を視聴してからというもの「推しは堤 八雲ちゃんだ!!」と確信していたのだが,プレイを始めてから八雲が「リレプロ」ではなく「アーツ&スターズ」所属であることを知ってしまった。推しに注ぐはずだった愛をどこにぶつければ……と思ったのも束の間,メインストーリーを読み始めてみれば推しがドンドコ増えてしまい“好きの大渋滞”状態になっていた。もうね,「リレプロ」の子たちが健気に自分の“なりたい”を探し求める姿を見ていると,一番なんて選べない……リレプロ箱推しですよ……。
こうして好きの大渋滞が起こったのは声優個々の魅力ありきとも言えるのだが,それに気付かせてくれるメインストーリーあってのことだと感じている。上で説明したとおり「BATON=RELAY」のメインストーリーは1人1人をフィーチャーしたオムニバス形式ではあるのだが,それぞれのストーリーはところどころで“つながっている”ことがある。同じ事務所での出来事と考えれば自然なことかもしれないが,誰かの行動が誰かの背中を押していたり,見失っていた自分の“なりたい”に気付かせるきっかけになっていたりと,物語上で起きたつながりによって声優たちのドラマがより味わい深いものになっているのだ。それはまるで,誰かの想いが声とともに託されていくバトンリレーのように。
想いのバトンリレーによって,不完全な声のヒロインたちが次々と化学反応を起こしていくさまに,たまらなく胸がきゅっと締め付けられる。誰か1人だけが主役ではないし,誰かが欠けてしまっても生まれなかった物語。ときに競い合い,支え合い,ぶつかり合いながら成長し,一人前の声優となる。16人全員が主人公であり,それぞれの軌跡が絡み合って1つの物語が生まれていく。ひとたびメインストーリーに触れれば,不思議と温かな気持ちになることだろう。
声優たちの物語はまだ始まったばかり。先日の運営通信によると,メインストーリー第一部のフィナーレにあたる物語「ミライ=バトン」が4月中旬頃に追加されるとのことなので,今後彼女たちがどのような成長を遂げていくのか見届けていきたい。
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