すべてのアイテムが成長につながる。ログレスシリーズの最新作となる王道MMORPG「ログレス物語（ストーリーズ）」CBTプレイレポート

　マーベラスとAimingが展開する「ログレス」シリーズの最新作「ログレス物語（ストーリーズ）」（iOS / Android）のクローズドβテストが，2019年5月29日〜31日にかけて実施された。


　仲間との協力が重要な冒険やジョブに縛られないキャラクターメイキングなど，見どころがたっぷりな本作。本稿では，CBTを実際にプレイしてみて分かったゲーム内容を，簡単なプレイフィールとともにお伝えする。本作の詳細に興味がある人は，公式サイトと合わせてチェックしてみよう。

「ログレス物語（ストーリーズ）」公式サイト

　「ログレス物語（ストーリーズ）」におけるプレイヤーは，冒険者組合に所属する駆け出しの冒険者だ。戦いの素養を持ち，好奇心にあふれる冒険者たちは住人の悩みごとを解決しつつ，世界中を探検してまわっている。

ゲーム開始時からプレイヤーを見守っている謎の老人。彼はいったい何者なのだろうか

はじめに体型と名前を選択できる。これらの要素はあとから変更できないので，よく考えてから決定しよう

体型以外の「髪型」「髪の色」「目の色」「肌の色」を自由に変更可能だ。服装やアクセサリーなどを含めれば，かなり自由に外見をカスタマイズできる

　そんなプレイヤーが最初に訪れるのは，人々が集まる港町「リマン」だ。ここを拠点として冒険と戦いの基本を学び，冒険の範囲を広げていくことになる。

冒険者組合の受付を務める「フミ」。クエストの案内を行うとともに，バトルのルールやアイテムの使い方など，ゲームの基本を教えてくれる

冒険の中で出会う少女「ライマ」。ライマは冒険者に憧れており，クエストの道中で出会ったことをきっかけに，プレイヤーの冒険に同行することになる。彼女の過去には何か秘密があるようだ

　ちなみに，港町リマンを含むすべてのフィールドは，ワールド（サーバー）内で同期されており，同フィールド内にいるプレイヤーとコミュニケーションが取れるようになっている。

　ゲームが始まったら，まずはクエストを受注してフィールドに向かおう。チュートリアルを兼ねた序盤のクエストはかなり丁寧で，ストーリーを追うことでだんだんとルールが身につく仕組みになっているため，MMORPGを遊んだことがない人も安心してプレイできる。

クエストは，各マスのクエストをクリアするごとに開放されていく。複数のルートが開放される場合もあるが，メインのルートさえ進めていればクリアできる。早めにメインストーリーを進めたい人は，分岐ルートをあとからクリアする方針でゲームを進めてもOKだ

クエストのほかにも，条件を達成した際にさまざまな報酬が得られる「ミッション」も存在する。プレイヤーキャラの成長や，ストーリーの進行度に関連するミッションもあるので，ほかのクエストを進めながら達成を目指すといい

リマンは非常に広々としているが，CBTの段階では施設などがオープンしている様子は見られなかった。今後，どういった拡張が行われるのかは気になるところだ

武器やアイテムの収集がすべての中核に
豊富な必殺スキルを駆使して戦いを有利に進めよう

　クエストを受注すると，指定のフィールドへと画面が切り替わる。まずはクエストの目標となる地点や魔物に向かって移動し，バトルを始めてみよう。

移動したい地点や，攻撃したい敵をタップすることでプレイヤーキャラが移動する。クエストに挑戦中であれば，右上に表示されるアイコンをタップすれば自動で目標地点へと移動してくれる

　前作「剣と魔法のログレス いにしえの女神」では，敵とエンカウントするとバトル画面へと移行していたが，本作ではシームレスにフィールド上でそのままバトルを行う仕様になっている。フィールド上の魔物をタップしてターゲットを指定すると，プレイヤーキャラが通常攻撃を自動で繰り出す。また，通常攻撃を繰り返すと“EP”が累積し，それを消費することで武器固有の「必殺スキル」を使用できる。

　なお，プレイヤーキャラが装備できる武器は1種類だけではなく，必殺スキルを使用するための「サブウェポン」も装備可能だ。さまざまな場面に対応できるように，強力な必殺スキルを備えた武器をサブウェポンに装備しておこう。

必殺スキルを使用したあとはクールダウン状態となり，しばらくの間すべての必殺スキルが使えなくなる。使いどころをよく考えて発動しよう

サブウェポン用の装備枠は，バトル開始時からサブウェポンの枠に配置される「リード枠」，ランダムにサブウェポンとして召喚される「サブ枠」の2種類。通常攻撃に使うメイン枠は，必殺スキルを使っても空き枠にならない

　サブウェポンの枠は必殺スキルを使用すると空き枠となり，EPを消費することで新たなサブウェポンを召喚できる。

　ちなみに，本作にはオートバトル機能も用意されており，オートボタンを押せば周囲の敵を自動で攻撃してくれる。オート時は通常攻撃のみ繰り出す形になるので，必殺スキルを手動で発動する必要があるほか，HPが減ってもそのまま戦闘を継続してしまう点には注意しておこう。

ターゲティングと通常攻撃をオートに任せてレベリング。強めの相手がきたら，必殺スキルでカバーしよう

HPが減ってきたら「おにぎり」などの食べ物を使って回復だ

　これらの武器には“属性”が設定されているものも存在する。属性は，3すくみの関係の「火」「風」「水」と，相剋関係にある「光」「闇」の全5種類で構成されており，有利属性で攻撃することで大きなダメージを与えられる。


　また，サブウェポンとして召喚した武器に属性が宿っていた場合，対応する属性の“アニマ”と呼ばれるリソースが累積していく。これを消費することで発動できるのが，属性付きの強力な必殺スキル「アニマスキル」だ。

　アニマは属性ごとに最大で3段階まで累積し，アニマスキルの発動は武器ごとに設定された数のアニマを消費する。2個以上のアニマを消費するアニマスキルは，効果も演出もド派手なものばかり。アニマスキルを持つ装備を手に入れたら，それを自然に発動できる装備の構成を考えてみよう。

レアリティの高い武器の多くはアニマスキルを持っているが，逆に言えばスキルはアニマが足りないと発動できないため，高レアリティの装備だけを詰め込むと機能不全に陥ってしまう。使いたいアニマを意識して，バランスを考えつつ装備枠を調整しよう

　これらのシステムを駆使しても，ソロプレイでレベル差のある魔物と戦うのは難しい。そんなときは，同じフィールドにアクセスしているプレイヤーたちと協力して戦いを進めよう。

　共闘をする際に特別な手続きは不要。ピンチに陥っているプレイヤーを見かけたら助けてあげるのも良いだろう。戦闘に参加した全員に経験値が配布されるので，遠慮せずにガンガン戦うべし。

参戦人数の制限がかけられている「希少種」と呼ばれる魔物も存在する。上限人数に達した希少種には攻撃できないので，参戦は早いもの勝ちだ

　プレイヤーキャラは基本的に自由な武器を装備できるが，「ジョブ」によって得意な武器が決まっている。現在のジョブの得意武器であればEPを消費せずに必殺スキルを使用できるこのメリットを活かすなら，使いたい武器とスキルに合わせてジョブを変えるのもアリだ。

　キャラクターのレベルはプレイヤー単位ではなく，ジョブごとに上昇していく仕組みになっている。まずは色々なジョブと武器に触れてみて，自分の好きな武器やプレイスタイルに合ったものを育成してみよう。

ジョブ	メイン 武器	得意 武器	特徴
ファイター	剣	剣/弓/刀	剣や刀を得意武器とし，威力の高い近接攻撃が持ち味のジョブ。それなりの体力を備えており，前線に立って戦える。また，弓の必殺スキルもEPを消費せずに放てるので，回避率の高い“空を飛ぶ敵”への対策として装備に取り入れるといいだろう。
レンジャー	弓	弓/剣/銃	遠距離から命中率の高い射撃を繰り出せる中衛ジョブ。弓の必殺スキルには，相手にステータス低下やスタンなどのデバフを振りまくものが多く，テクニカルな戦い方ができる。前線で戦うファイターやナイトを支援するためにも，適切な必殺スキルを用意しておこう。
プリースト	メイス	メイス/盾/ハンマー	味方の回復に特化したジョブ。広範囲の味方を回復したり，倒れた味方を復活させたりすることも可能で，大人数での戦いには欠かせない。ただし，体力は低いので前に出過ぎないように！
マジシャン	杖	杖/楽器/ほうき	遠距離からの魔法攻撃に特化したジョブ。広範囲の敵をまとめて攻撃したり，自分でEPやアニマを回復したりなど，攻撃にかけては随一の能力を持つ。プリーストと同じく体力は低く，前衛の味方にしっかり守ってもらう必要がある。
ナイト	盾	盾/メイス/強盾	高い防御力を活かして前線に立ち，味方を守る前衛ジョブ。盾系の武器が持つ必殺スキルには，自身に敵を引きつけるものや，防御力を強化するものが多い。プリーストやマジシャンが味方にいるときは，優先的に守ってあげよう。

　上記の表では代表的な運用方法を紹介したが，ジョブが定義するのは，得意な武器と必殺スキル，およびステータスの成長率だけなので，それらにとらわれず，自由度の高いカスタマイズを楽しむのもいいだろう。

　例えば，ファイターが盾を装備して自身の防御力を上げながら戦うことも可能だし，プリーストが杖を装備して空いた時間にダメージを稼ぐ立ち回りも不可能ではない。

ジョブのレベルを上げると基礎ステータスが上昇するだけでなく，さまざまなレベル報酬を得られる。レベル10に到達すると武器のリード枠が増えるので，まずはリード枠の拡張を目標に育成を進めてみよう

　さらに，武器をはじめとするすべてのアイテムには，持っているだけで特定のジョブのステータスを強化する「コレクションボーナス」という要素も存在する。特定のジョブしか育成していなかったとしても，コレクションボーナスによってある程度のステータスブーストがかかるため，どんなプレイスタイルであっても確実に成長が望めるのだ。

同じアイテムを入手した場合は自動で合成が行われ，アイテムの効果が高まっていく。コレクションボーナスのルールは素材などのアイテムにも適用され「無駄なアイテム」という概念自体が本作には存在しないのだ

同じ武器を複数入手した場合は，装備時のステータスがブーストされるほか，同じ武器を複数装備することが可能になる

高レアリティな武器はガチャで入手する形になる。強力な必殺スキル（アニマスキル）を持つ武器を見つけたら，それを中心に装備を組み上げてみよう

　今回はCBTということで細かなカスタマイズを行うまでには至らなかったが，ジョブ制のMMORPGとしては制約の少ないゲームシステムと，パーティメンバーを集める必要のない集団戦など，本作の魅力は十二分に感じ取れた。加えて，アイテムを収集するほどに成長を感じられる仕組みは，ゲームを遊ぶモチベーションを高める良いアクセントになっていた。
　これから正式サービスに向けてどのような進化を遂げるのか，ぜひ注目したいとろだ。本作を実際に遊んでみたい人は，公式サイトや公式Twitterの情報を見逃さないようにしておこう。

ロード画面に表示されるイラスト。じっくりしっかり見てみると，かなり細やかに描きこまれているのが分かる

会話の中での細かなアニメーションなども，こだわりをもって作られているのが分かる。ライマの表情豊かなリアクションは一見の価値あり

「ログレス物語（ストーリーズ）」公式サイト