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DMM GAMES版がリリースされた「コンカラーズ・ブレード」を紹介。最大30人,1000ユニットの軍勢がぶつかり合うPC向け戦略アクション
“剣戟ストラテジー・アクションMMORPG”こと本作は,中世ユーラシアを思わせる架空の世界を舞台に,ときに指揮官として軍団を指揮し,ときに一人の戦士として剣を振るうという,リアルタイムストラテジーとアクションが絶妙にミックスされたタイトルだ。そんな本作のDMM GAMES版をプレイしたので,基本的なシステムや遊び方を紹介しよう。
DMM GAMES版「コンカラーズ・ブレード」公式サイト
最大30人,1000ユニットが戦場にて激戦を繰り広げる
時はまさに乱世──。戦場に響く馬蹄のうなり。敵兵を甲冑ごと打ち砕くポールアックスの一撃。そんな鉄と血の匂いが広まる戦場で,プレイヤーは膂力(りょりょく)と才気を鍛え上げ,立身出世を目指すことになる。
軍勢を率いて戦うRTSのような大規模戦闘がウリの本作の基本システムや序盤の流れは,キャラメイクから始まり,レベルを上げてコンテンツを開放していくMMORPGがベースとなっている。少しずつ自分の軍勢を作り上げ,兵力を整えつつ,敵軍を制圧して軍閥の規模を拡大させるのが大きな目的で,最終的には,貿易や外交,政治など戦闘以外の要素も必要となってくる。
キャラメイクは用意されたパーツから選択する形だ | |
スキンを購入して見た目を変えることもできるが,戦場で目立ちすぎるかもしれない |
実際にプレイした感覚としては,ほかのプレイヤーキャラクターを倒すのではなく,戦場で活躍することが経験値を稼ぐ手段となっているため,一般的なMMORPGとはまるでプレイ感が異なっていると感じた。それでも,戦場以外のコンテンツの広がりはまさにMMORPGといったところで,コミュニティ要素も備わっており,多方面でプレイヤーを楽しませてくれるアイデアに満ちている。
武器はポールアックスやスピア,ショートボウ,マスケット銃に,ショートソード+盾や二刀流といった武器の組み合わせを含めた10種類が用意されている。武器それぞれで使用感が違ってくるので,最初のチュートリアルでひと通り触って自分に合ったものを選択しよう。なお,1人のキャラクターで複数の武器を使うこともできるが,アンロックにスキルポイントを消費する必要があるため,基本的には1つの武器に絞ったほうが強くなれる。
キーボードでのキャラクターの操作はシンプル。W / A / S / Dキーで移動で,同じ方向のキーを2連打すると回避行動を取り,マウスの左ボタンで攻撃,右ボタンで防御を行う。スキルもショートカットに設定して使用するという,PC向けMMORPGではおなじみのものだ。
プレイヤーが部隊長ということで,兵団と呼ばれる自軍のNPCユニットをうまく動かすことも戦場で活躍するためには必要不可欠だ。兵団にも剣兵や弓兵などさまざまな種類があり,取れる陣形も違ってくる。加えて,方向を指定して突撃させたり,指定の位置で陣形を組むといった細かな指示も可能となっており,兵団をいかに活用できるかが重要となってくる。やれることが多く,操作は難しい部類であるが,チュートリアルが丁寧に作られているので,読み飛ばさずに兵団操作の基礎を学んでほしい。
なお,プレイヤーキャラクターは,相手の兵団相手に単騎で無双できるほどの力は持っていない。圧倒的な数の差はそう覆すことはできず,なにもできず戦闘不能になってしまうことも少なくない。戦場では,いかに兵団や友軍と連携し 敵軍の機先を制するかが重要となっているのだ。
本作の魅力と言えば,それぞれの兵団を従えたプレイヤーが2チームに分かれて戦う大規模戦闘だ。プレイヤーは最大30人,兵団は最大1000ユニットが入り乱れる戦場は,細部まで緻密に作り込まれたグラフィックスも相まって,その迫力は圧倒的だ。
遊べるコンテンツは,低レベルからカジュアルに参加できる「実習演習」やクラン単位で戦う「領土拡大」など多種多様。いわゆるフレンドリーファイアで味方にダメージを与えることもないので,気軽に参加して少しずつ戦場で生き抜く術を学んでもらいたい。
ゲームに慣れるため最初に行うべきは,実習演習カテゴリの「訓練場」。この戦場では,ほかのプレイヤーだけでなくAIも参戦するため腕試しにはもってこいだ。訓練場では,3つの拠点をめぐるドミネーションのルールの戦闘が展開する。戦闘不能になっても一定時間後にリスポーン可能なので,最初のうちは失敗を恐れず,兵団の動かし方をいろいろ試してみるといい。
本作におけるメインコンテンツといっても過言ではないであろう「攻城戦」では,最大15人対15人の白熱した戦いが体験できる。投石機や衝車などの攻城兵器を用いて攻め込んだり,城壁の上で敵を迎撃したり,刻一刻と変わる戦況に応じて臨機応変に戦っていくのが醍醐味。実習演習内では,8人対8人の攻城戦が楽しめる。制限時間は8分と短く,15対15の攻城戦とは違った戦術が学べるので,入門コンテンツとして最適だ。
実際に戦地におもむくと,味方との連携と数の優位を保つことが重要であることに気づかされる。前述のとおり,プレイヤーキャラクターは一騎当千の活躍をする猛将ではないので,単騎突撃をして敵兵団に囲まれればあっという間に自軍は全滅してしまう。逆にほかの味方プレイヤーの兵団とともに動いて数的有利を作れば,難なく敵兵団を退けられるのだ。訓練場での戦闘を繰り返せば,本作の戦略性の高さを実感できるはず。
圧巻のグラフィックスと完成度の高いシステムで,大規模戦闘の面白さを再認識させてくれる「コンカラーズ・ブレード」。筆者はMMORPGの大ファンであり,どんなMMORPGでも「いずれは攻城戦に参加したい」と思ってはいるものの,結局は自キャラの育成で手一杯となってしまって参加できずにいた。しかし本作は,大規模戦闘を中心にシステムが構築されているので,「強くなったら参加する」なんて考えずに,レベルが低いうちから戦場に身を投じられるのが嬉しいところだ。
剣戟アクションと聞いて,剣と剣がぶつかりあって火花を散らすようなスタイリッシュなアクションを想像する人もいるかもしれないが,本作のバトルはどちらかというと死地で繰り広げられる泥臭いもの。敵を包囲殲滅できることもあれば,数の暴力で一方的にひき殺されることもある。しかしそれこそが,本作で描きたかった戦場のリアルなのかもしれない。
DMM GAMES版「コンカラーズ・ブレード」公式サイト
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