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[gamescom]アクションRPG「Gamedec」は,元々プロゲーマーだった私立探偵の主人公が, サイバーパンクなバーチャル世界で組織犯罪を追う
「Gamedec」は,22世紀のワルシャワシティを舞台にしたサイバーパンクな世界観で,元々プロゲーマーだった私立探偵の主人公が,子供の奴隷を使ったバーチャル世界での組織犯罪を追っていくというテーマになっており,このジャンルの小説の金字塔の1つとされる「レディ・プレイヤー1」に近い設定の内容だ。
デモを紹介してくれたAnshar Studiosのコミュニティマネージャーであるサイモン・ブリワ(Szymon Blyła)氏によると,“ゲームデック”というのはこのゲームの世界観における探偵業を意味する言葉で,現実世界とバーチャル世界にまたがる事件を解決する特殊業務であるらしい。
今回は“バーチャル世界”であるゲーム内に登場する大西部開拓時代のような雰囲気を持つワールドが紹介された。Free-to-Playゲームというビジネスモデルで多くの未成年たちを勧誘し,このバーチャル世界の中で過酷な労働をさせている事件現場を確認するのが目的のミッション内容になっていた。このほかにも,クラン同士の争いが現実世界にも飛び火するようなシチュエーションも登場するようだ。
今回のデモでは,トップレスバーのような会員制クラブの2階にある,リクライナー風の特製デバイスでバーチャル世界にアクセスするという仕組みが紹介されていた。このようなデバイスを使用して子供たちをゲーム世界の労働に従事させ,企業側がバーチャルグッズを生産して利益を得る一方で,プレイする人たちの間では精神的な疲労から死者も出るほどになっているという,現在でも問題にされそうなストーリーが展開する様子だ。プレイヤーは,そんなバーチャル世界の中でも,企業側の思惑を超えた選択をしていくことにより,現実世界にも影響を与えていくというスキルを備えているものと思われる。
ブリワ氏によると,Gamedecではプレイヤーがどのように事件にアプローチしていくかで,その後の展開が大きく異なるという,ナラティブ面で大きな特徴を持つ作品になるとのことだ。現時点ではバトルシステムなどはできあがっていなかったため,ストーリーの選択に終始していくようなシーンにスポットライトが当てられていたが,ゲーム中でNPCに声をかけてヒントを聞き出し,マップ上をクリックしながらキャラクターを動かしていく「Diablo」のような操作性を確認することができた。わりとアクション性も取り入れられたゲームになりそうな印象だ。
なお,すでにSteamのストアページが公開されているが,現時点では2020年のリリースを目標に英語とポーランド語での開発が進められているという。映画「ブレードランナー」のような薄暗いサイバーパンク風な現代(22世紀のワルシャワ)と,バーチャル世界として描かれる大西部開拓時代や恐竜の跋扈していた古代といった対比も面白く,その続報を楽しみにしておきたいところである。
「Gamedec」公式サイト
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