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明日発売「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」の情報まとめ。圧巻の世界観とグラフィックスが特徴の名作RPGがさらにパワーアップ
本作は,2010年6月にWii用ソフトとして登場し,2015年4月にNewニンテンドー3DS向け移植版が発売されたRPG「ゼノブレイド」のリマスター版で,グラフィックスが大きく進化し,UIの見直しなどが施されるほか,本編の後日譚となる追加ストーリーが収録されている。これまで公開された情報をとおして,いよいよ明日発売となる本作の魅力を紹介しよう。
「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」公式サイト
世界観と物語,主要キャラクター
本作の舞台となるのは,かつて互いの存亡を懸けて戦い,相打ちとなってともに骸(むくろ)と化した二柱の神の上に築かれた2つの世界――巨神界と機神界だ。
二柱の神の戦いから幾千の月日が過ぎた巨神界では,そこで暮らす一族・ホムスが機神界の機械生命体「機神兵」の侵攻によって脅威にさらされていた。かつて機神を討ち果たしたとされる神剣モナドを振るう英雄ダンバンの活躍により機神兵を退けたが,その1年後,再び機神兵は進攻を開始し,主人公の少年シュルクが暮らすコロニー9もその襲撃を受ける。
ダンバンに代わりモナドを手にしたシュルクは,モナドの持つ特別な力によって機神兵を次々と撃退するが,“黒い顔つき”の機神兵に敗北。コロニー9は破壊され,多くの命が奪われてしまう。シュルクは故郷を襲った「黒い顔つき」を倒すため,旅立つことになる。
■登場人物
冒険の舞台
巨神の脚に広がる平野「ガウル平原」や,腰の位置にある湿地帯「燐光の地ザトール」といったように,二柱の神の骸の各部位が,シュルク達の冒険の舞台となるフィールドとなっている。森や雪山,海などもあり,しかも1つ1つが広大なところから,二柱の神の巨大さが窺い知れるだろう。
各フィールドは独立したオープンワールドとなっており,移動の自由度は高い。はるか遠くに見える風景のほとんどへ実際に足を運ぶことができる。また各フィールドの到達が困難な場所には「秘境」と呼ばれるランドマークが設定されていることもあり,これを探すのもフィールド探索の1要素となっている。
時間や天候によって変化するそれぞれのフィールドに合わせた自然環境が,緻密なグラフィックスで表現されている点も注目だ。
バトルシステム
バトルは,フィールド上で敵と遭遇するとシームレスにスタートする。バトルに参加できるメンバーは最大3人。プレイヤーはそのうち1名を操作し,AIによって自動的に行動するほかのメンバーとともに敵に挑むことになる。
各メンバーは,装備した武器を使うオートアタックと,必殺技の「アーツ」を組み合わせて戦う。アーツは特定の順番で放つことでコンボが発生する。例えば敵にあるメンバーのアーツで「崩す」効果を与えた直後に,ほかのメンバーが特定のアーツで追加効果を与えれば敵が転倒し,有利になるといった具合だ。
「特効」と呼ばれる特殊効果があるアーツもあり,それらは敵の側面や背面から攻撃した際や転倒時に使用した際など,特定の条件で発動する。本作のバトルでは,攻撃を仕掛ける際の位置取りや,いかにアーツをつなぐかが重要となるのだ。
さらにバトル中,クリティカルヒットやアーツの特効が決まると,パーティの士気を示す「パーティーゲージ」が上昇する。戦っている途中でメンバーに声をかけることでパーティーゲージを上昇させたり,仲間のテンションを上げたりすることも可能だ。
このゲージを消費すると,敵の行動をストップしてメンバー全員が連続でアーツを使用する「チェインアタック」の発動や,HPがゼロになり戦闘不能に陥ったメンバーの助け起こしなどができる。
そして本作のバトルにおける大きな特徴となるのが,バトル中に突発的に発生する「未来視(ビジョン)」である。
未来視はモナドがもたらす予知能力で,少し先に敵が繰り出す攻撃の種類やターゲットにしているメンバー,予測ダメージなどが示される。何もしなければ予知どおりにメンバーが攻撃され致命傷を負うが,敵の攻撃が発動する前に回避や回復,防御力強化など適切な行動を取ることで未来視は「ブレイク」され,戦いを有利に進められるのだ。
クエストと「キズナトーク」
ストーリー本編以外にもさまざまなやり込み要素が用意されている。代表的なものは各地にいるNPCから依頼されるクエストで,素材を集めてアイテムを作成したり,特定のモンスターを討伐したりと膨大な数がある。
これらのクエストを達成すると報酬としてお金や経験値,アイテムが手に入るほか,NPCとの「キズナ」が深まって新たなクエストが発生したり,特別なアイテムを交換してくれたりするようになる。
キズナは仲間にも存在し,一緒にバトルで戦ったり,アイテムをプレゼントしたりすることで深まっていく。キズナを深めると,特定の場所で仲間同士の特別な会話「キズナトーク」が発生する。
仲間の装備は街のショップで購入できるほか,敵を倒したときに入手できることもある。また装備は「ジェム」を装着すると,追加効果を得られる。ジェムは,フィールドでの採取や敵を倒すことで得られる「エーテル」を合成したもの。エーテルの合成は仲間と協力して行うため,絆が深いほど効果の高いジェムを得られる可能性が高まる。
フィールドには,通常の敵よりも大きなサイズだったり,二つ名を持っていたりする敵が時折登場する。これらの敵は通常の敵よりも攻撃力が高く,また体力も多い。腕に自信があれば,ぜひ討伐にチャレンジしてほしい。
さらに本作には,新たに「タイムアタック」が追加された。これは次々に現れる敵を殲滅していくもので,自由にパーティを組む「フリー」と,決められた条件で挑む「リミテッド」がある。すべての敵を倒すとクリアタイムやバトルの内容に応じて総合評価され,評価に応じてノポンクリスタルが手に入る。
追加ストーリー「つながる未来」
本作の目玉となっているのは,新たに収録される追加ストーリー「つながる未来」だ。
「つながる未来」は,購入後すぐにプレイ可能となる。とはいえクリア後の物語を描くものとなっているので,本作で初めて「ゼノブレイド」をプレイするという人は,本編をクリアしてから始めた方がいいだろう。
以下,本編終了後の物語に触れる箇所があるので,読み進める際は注意してほしい。
物語の舞台となるのは,ストーリー本編から1年後の平和が訪れた世界。すべての種族が手を取り合い復興を進めているなか,シュルクはメリアに,所在不明となっていたハイエンター族が暮らす皇都アカモートの探訪を提案する。
飛行艇ジャンクスに乗り込み皇都を目指す2人だったが,突如謎の砲撃を受けて飛行艇が墜落してしまう。不時着した先の巨神の左肩「巨神肩」には,皇都に住んでいると思われていたハイエンター族の姿があった。シュルクとメリアは彼らを救うため,ノポン族のキノとネネとともに新たな冒険に出発する。
■シュルクとその仲間達
シュルク |
メリア |
キノ |
ネネ |
■イベントシーンのスクリーンショット
この追加ストーリーでは,新たなバトルシステムを採用。巨神肩および皇都アカモートには,各地で測量をしているノポン族「ノポンジャー」が点在しており,彼らのお願いを叶えると仲間になってバトルに参加してくれる。チェインアタックに代わる強力な必殺技を繰り出せるようにもなるので,彼らと連携を意識して強敵達と戦おう。
また,シュルクの未来視の力が失われているため,本編と異なる戦い方を考えることが重要となるだろう。
オリジナル版発売時,その深みのある世界観や物語,細部まで緻密に作り上げられたグラフィックスが高い評価を受けた「ゼノブレイド」。グラフィックス向上や新要素追加でさらにパワーアップした「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」は,5月29日に5980円(+税)で発売される。未プレイだったという人はもちろん,かつて冒険を経験したという人にもあらためてのプレイをおすすめしたい。
- 関連タイトル:
ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション
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(C)2010-2020 Nintendo / MONOLITHSOFT
- Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフェニティブ エディション)-Switch
- ビデオゲーム
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