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[TGS 2019]PC不要で4画面分の映像を合成配信できるストリーミング機器をI-O DATAが披露。PCIe接続キャプチャカードも
ゲーマーや一般消費者向けではなく,基本的には業務用の機器ではあるが,ちょっとしたゲームイベントの映像を配信するのに役立ちそうな製品なので,簡単に紹介しよう。
GV-LSBOX
I-O DATAが2019年内発売を目指して開発中のキャプチャデバイスが,「GV-LSBOX」だ。大きさは小さめの据え置き型ゲーム機程度といったところだろうか。
前面には録画や配信,画面の切り替えや合成を操作するボタンや,USB 3.0 Type-Aポートなどがある。USBポートは,録画用のストレージデバイスを接続するのに使うものだ。GV-LSBOXは録画用のストレージを内蔵していないので,配信映像をその場で録画したいときは,USB接続のストレージを接続する必要があるわけだ
一方,背面には映像入力用のHDMIポートや映像出力用のHDMIポート,後述する操作画面を操作するためのキーボードやマウスを接続するUSB 2.0 Type-Aポート,有線LANポートがある。
I-O DATAブースのデモ環境では,ゲームのプレイ画面と3台のビデオカメラで撮影した映像をGV-LSBOXに入力して,その様子を操作画面とモニター画面でそれぞれ表示する様子を披露していた。
ちなみに,配信映像はH.264/AVC形式で,最大解像度は1080pの60fps,ビットレートは最大64Mbpsとのこと。映像配信先のサービスとしては,YouTubeとTwitch,ニコニコ動画に対応しており,最大3ストリームの映像を同時配信できるそうだ。
多機能な業務用製品だけに,価格も10万円を超えるものになるとのこと。ただ,高性能なビデオキャプチャ用のPCや映像のスイッチャーなどを使うことなく,4画面分の映像を合成して配信できるというのはなかなか便利そうだ。
I-O DATAのスタッフに聞いたところ,たとえばゲームセンターで,対戦プレイ映像の配信に使ってみたいという相談をすでに受けたそうだ。ゲーム中心のネットカフェや,ゲームイベントの企画・運営を行うグループが導入して,ちょっとした配信に使うというのもありだろう。
PCIeカードタイプのキャプチャデバイスも参考出展
I-O DATAは現在,新しいゲーマー向け周辺機器ブランドとして,「GigaCrysta E.A.G.L」(ギガクリスタ イーグル)を準備中である。今回の同社ブースには,GigaCrysta E.A.G.Lから登場予定のPCI Express(以下,PCIe)接続タイプのビデオキャプチャカード「GV-4K60/PCIE」が展示されていたので,紹介しておこう。
入力映像としては,最大で4K@60fpsか1080p@240fpsまで対応しており,パススルー出力は,4K解像度のHDR映像をパススルー可能であるそうだ。なお,
発売時期は確定しておらず,2019年内の予定。価格は3万円台後半から4万円前後を想定しているそうだ。
アイ・オー・データ機器のTGS 2019特設Webページ
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
- 関連タイトル:
GigaCrysta E.A.G.L
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