プレイレポート
「レジェンド・オブ・ルーンテラ」OBTプレイレポート。構築戦に使える,資産がない人向けの格安デッキも掲載!
過去2回のプレビュー版の試遊が実施された本作であるが,試遊で得られたフィードバックを経て,多岐にわたる調整とランクマッチの開放などのアップデートと共に帰ってきた。プレビュー版は限られたユーザーしかプレイができなかったものの,今回は全てのユーザーがプレイ可能なので,前回プレイできなかった人にとっては待望のリリースだろう。
本稿では,主に新たにプレイする人へ向けて,モードの紹介やカードの集め方などに焦点を置いて,オープンβ版のレポートをお届けする。
「初めてのプレイで,何をすれば良いのかよくわからない」とお悩みの人は,ぜひ本稿をご一読いただければ幸いだ。詳しいアップデートの内容は公式サイトのパッチノートで紹介されているので,詳細が気になる人はそちらも目を通しておこう。また,ゲームの基本的なシステムについては,以前執筆したプレビュー版のプレイレポートにて紹介しているので,そちらもチェックしてほしい。
「レジェンド・オブ・ルーンテラ」プレビュー版のプレイレポート。大作を予感させる新作DCGは「M:tG」と「ハースストーン」の良いとこどり
ライアットゲームズは2019年10月16日から10月20日までの5日間,新作デジタルカードゲーム「レジェンド・オブ・ルーンテラ」のプレビュー版を限定配信していた。4Gamerもさっそく遊んできたので,本作がどのような作品なのかプレイレポートで紹介したい。
ランクマッチが開放!
今回のアップデートの目玉は,なんと言ってもランクマッチの開放だ。プレビュー版ではノーマルマッチしかなかったが,ランクマッチの実装により,実力に合わせたマッチングが期待できるようになった。また,対人戦でランクを上げるという目標ができたので,競技志向のプレイヤーにはありがたい話だろう。
現在は「ベータシーズン」のランク戦となっており,シーズン終了時に最高到達ティアに応じたベータシーズン限定アイコンを獲得できるとのことなので,腕に自信がある人は挑戦してみよう。
また,始めたばかりでランクが低いうちは,負けてもランクが下がらないので,ある程度ゲームに慣れた頃に,気軽な気持ちで挑戦してみるのもアリ。ただし,ランクマッチに挑戦するプレイヤーは,対人戦にそれなりに自信があるプレイヤーが多いかと思うので,魔境になりがちだ。まずはノーマルマッチである程度ゲームに慣れてから,頃合を見てランクマッチに挑戦するのがオススメだ。
「リワード」でデッキを構築するための資産を集めよう!
ランクマッチにせよノーマルマッチにせよ,構築戦(デッキを自前で組んで試合する方式)を始めるにはまずカード資産が欲しい。もちろん,課金をして一気に資産を集めるという手もあるが,LoRはプレイすればするほどリワードが集まるので,無課金でもある程度資産を集められるのがウリとなっている。「まずは無課金でプレイしたい」という読者も多いかと思うので,ここからはリワードを用いたカード資産の集め方について解説していこう。
LoRでは,試合をこなしたり,デイリークエストを消化することで,XPと呼ばれる経験値ポイントを獲得できる。このXPが一定量溜まるとリワードを獲得でき,徐々に資産が集まっていく仕組みになっているのだ。
最初は「プロローグ」のリワードから始まるが,そこを全て消化した後に,「マジック・ザ・ギャザリング」では色,「ハースストーン」ではヒーローにあたる「地域」別のリワードを獲得できるようになる。例えば,フレヨルドのリワードを選んでXPを集めていけば,フレヨルドのカードがどんどん集まってくる仕組みになっているのだ。
また,それとは別に,XPを集めることでチェストセットにもポイントが加算されていき,一定ポイント以上まで溜まると徐々にグレードアップしていく。このチェストセットは火曜日にオープンでき,これでも資産が集められるなっている。
XPは1日に一定以上の試合数をこなすと得られる量が減っていくので,一度に試合をガンガンこなすよりは,毎日コツコツとやっていくぐらいの気持ちでプレイするのがオススメ。少しずつ遊びながら資産を得られる仕組みになっているので,もし無課金でやるなら,ベータシーズンからコツコツと遊んで,徐々にゲームに慣れつつ資産を集めていくほうが良いだろう。継続的にプレイしていれば,本リリース時にはかなりの資産が集まっているはずだ。
週3限定だが,勝てばリターンが大きい「エクスペディション」モード
また,普通のプレイモードとは別に「エクスペディション」モードをプレイすることでも,資産を集められる。こちらのモードは,マジック・ザ・ギャザリングのドラフト,ハースストーンの闘技場に相当するモードで,ランダムに提示されるカードをピックしながらデッキを作っていき,そのデッキで最高勝利数である7勝を目指して戦う。
あらかじめ用意されたカードをピックしてデッキを組むため,手持ちのカード資産は全く必要ない。また,通常の構築では2つまでの地域のカードしか用いることができないが,エクスペディションでは最大で3つの地域を組み合わせられる。構築戦ではありえない3色デッキを組むことができるのも魅力の一つだ。
ピックでは,提示された3択のカードセットの中から1つを選んでデッキを構築していき,15回のピックを終えた後に,できあがったデッキで試合を行う。試合が進むごとに新たにピックを行いつつ,最終到達地点である7勝を目指して戦うのだ。この7勝を目指す旅は,2回連続で負けてしまうとそこで終わってしまうのだが,1敗しても次勝つことで,その負けを帳消しにできる。最後の7勝を掛けた戦いだけは一発勝負になるが,2連敗するまでは脱落することがないのは,かなりの親切設計と言える。
さらに,7勝を目指すトライアルの旅は合計で2周分ある。つまり1周目で失敗しても,もう一度チャンスがあるのだ。
2周目のトライアルに入ると,また初めからピックを行い,新たにデッキを作って戦うことになる。1回目でデッキ作りに失敗しても,2回目のトライアルで挽回すれば良いというわけだ。さらに,トライアルを終えるごとに,勝利数に応じたボーナスXPがもらえるので,リワードを開けるための助けにもなる。
そうして,2回のトライアルを終えた後,勝利数に応じて報酬が配られる。最低でもチャンピオンカードが1枚もらえ,追加でカードの生成などに必要なシャードがもらえる。
このシャードはエクスペディションに挑戦するときにも必要だが,勝利数によっては入場料以上のシャードをもらえるので,勝ち続けていれば周回することも可能だ。1週間に3回までしか挑戦できないという制限はあるが,資産集めの効率が良い上に,単純に遊びとして面白いので,エクスペディションも遊びつつカードを集めていくのがオススメ。リワードを開けていくうちに,エクスペディションの入場チケットであるトークンが手に入るので,それが手に入ったタイミングで始めてみるのが良いだろう。
構築戦用の格安デッキ「蜘蛛エリス」を紹介
さて,本稿の〆として,構築戦で今すぐ使って勝てる低資産強デッキ「蜘蛛エリス」を紹介しよう。必要チャンピオンは「エリス」3枚のみで組むまでのハードルは低いが,ランクマッチでも十分戦えるデッキパワーを持ったデッキだ。
エリス 3
フォロワー(23)
貪欲なブッチャー 2
フリートフェザーの追跡者 3
不運な貴族 3
呪われた牢番 3
暁の代弁者 3
前衛隊の奪還者 3
破滅の編纂者 2
光輝の守護者 2
断つ者 ラーサ 2
スペル(14)
這い出る捕食者 1
復讐の黒槍 3
垣間見えた彼岸 3
おぞましき饗宴 3
背中合わせ 2
収監 2
このデッキのキーカードとなるのは「エリス」,そして「暁の代弁者」だ。唯一の採用チャンピオンである「エリス」は,攻撃するたびに1/1の蜘蛛を生み出すことができる。攻撃力が2以下の敵にブロックされない「フィアサム」の能力も持っているので,序盤戦では相手にブロックされずにアタックし,蜘蛛を生み出せる機会は多いはず。
そうして「エリス」で生まれた蜘蛛は相手のブロックなどで破壊されやすいが,蜘蛛が破壊されたタイミングで用いていきたいのが「暁の代弁者」だ。このフォロワーは,もしそのラウンド中に力尽きた味方がいた場合,このフォロワー以外の全ての味方を+1/+1するという強力な効果を持つ。この「暁の代弁者」を用いて味方をバフしながら戦い,盤面を押し切っていくのが,このデッキの主な勝ちパターンとなる。
ちなみに,「暁の代弁者」の起動は,戦闘以外でも行うことができる。例えば「貪欲なブッチャー」はプレイする際に味方を1体キルするというデメリット効果を持つが,これを利用して「暁の代弁者」を起動することもできる。他にも「垣間見えた彼岸」「破滅の編纂者」など味方をキルする手段はあるので,これらを用いて「暁の代弁者」を毎ターン起動することを目指していく。
自身が力尽きると発動するラストブレス能力で,4/4の「放たれし憎悪」を召喚できる「呪われた牢番」も強力。特に,味方1体をキルして,その後それを蘇生させるプレイ時能力を持つ「破滅の編纂者」と非常に相性が良いので,コンボを狙っていきたい。もちろん,他の能力でキルしつつ,「暁の代弁者」の起動に用いるのも強力だ。
また,フィニッシャーとして優秀なのが,7コストの「断つ者 ラーサ」。こちらも,そのラウンド中に味方が力尽きていることが条件となるが,プレイ時に最も弱い敵2体をキルする強烈な効果を持っている。もし相手が2体しか場に出ていなければ,敵ユニット全てを除去でき,一気に盤面優位を握ることができる。もし返しのラウンドでこのフォロワーを合わせてアタックできるようであれば,勝利は目前だろう。
「蜘蛛エリス」デッキは味方をキルする生贄ギミックが軸になるので,やや扱いのくせは強いが,使い慣れればかなりのデッキパワーを持つ。ぜひとも使いこなして,ランクマッチのお供にしていただければ幸いだ。
「レジェンド・オブ・ルーンテラ」公式サイト
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