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「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?
この対抗戦は,GameSpark,GAME Watch,OnlineGamer,ファミ通.com,そして本誌4Gamer.netを含めた日本のゲームメディアと,Discordの告知を見て集まった一般プレイヤーによるバトルロイヤルイベントだ。各メディアから1名が代表して参加したのだが,自分以外はすべて敵というバトルロイヤルで,どんな結果になったのか。その模様を本稿でお届けしよう。
積極的に「逃げる」
徹底的に「戦いを避ける」
消極的で臆病な行動こそが勝利へのカギだ!
最初に「シャドウアリーナ」がどういったゲームなのかを紹介しておこう。
「シャドウアリーナ」は,Pearl Abyssがサービス中のMMORPG「黒い砂漠」のスピンオフ作品で,同作に登場するキャラクター(クラス)による,最大40名のバトルロイヤルゲームだ。
バトルロイヤルゲームといえば銃器によるFPSタイプをイメージする読者もいるだろうが,本作はファンタジーを舞台とし,剣や斧,魔法などによる近〜中距離攻撃がバトルの中心となっている。格闘ゲームのキャラでバトルロイヤルをやる,というのが一番分かりやすいイメージだろう。
ゲームがスタートしたら,フィールドを徘徊するモンスターを狩り,ドロップした装備やアイテムを回収してキャラクターを強化。時間と共に「黒い霧」が押し寄せてくるので,安全なフィールドに移動しながらモンスター,そして他のプレイヤーと戦っていく。そして,最後の1人になれば勝利となるのは従来のバトルロイヤルゲームと同様だ。
今回の対抗戦について「参加してきて!」という依頼を受けたのだが,「優勝してきて」とは言われていない(※編注:え? 参加するからには優勝では?)。勝負事となれば勝ったほうがいいに決まっている。
とはいえ筆者はそれほどシャドウアリーナをプレイできていなうえ,準備期間もあまりない。この条件で勝つためには,何かしら戦略を練らねばならないだろう。
そもそも,本作での勝利のポイントは,当たり前だが「いかにして生き残るか」に尽きる。今回の対抗戦はポイント制になっていて,最終的な順位が高いほど高ポイントが得られる。それが以下の表だ。
順位 | ポイント |
1位 | 25 |
2位 | 20 |
3位 | 18 |
4位 | 16 |
5位 | 15 |
6位 | 14 |
7位 | 13 |
8位 | 12 |
9位 | 11 |
10位 | 10 |
11-20位 | 5 |
21-30位 | 3 |
31-40位 | 1 |
そして,2試合で得られたポイントの合計でメディア対抗戦の順位が決まる仕組みとなる。優勝すると「10体分の英雄のロックを解除できるクーポン」という破格のプレゼントがもらえるので,これはぜひ読者プレゼントとして手に入れたいところ。ちなみに一般プレイヤーは,各試合で優勝すると英雄1人のロックを解除できる「英雄クーポン」がプレゼントされる。
さて,このポイント表からも分かるとおり,1位になれば圧倒的なポイントを得られるが,そんなことはまず不可能だ。もちろん,順位が高いほどいいのは当たり前だが,注目すべきは10位とそれ以下の順位のポイント差だろう。
これが勝敗を分けるカギと見て「2試合とも10位以上を目指す」ことを目標とし,それを実現するため……徹底的に戦いを避け,逃げ,隠れ,生き延びるという戦略を取ることに決めたのだ!(※編注:後ろ向きだけど,バトロワとして正しいと思います)
よくバトルロイヤルゲームでは「漁夫の利」を狙うシーンを見かけるが,甘い。漁夫の利を得られると思ったときこそリスクなのだ。
なんかガチっぽい一般プレイヤー多いんですけど? 緊張の第1試合開幕!
事前の準備と心構えを終え,いよいよ第1試合に参加。試合前には人数が集まるまでロビーで待機となるのだが,参加者を調べてみると英字やハングルの名前が多数。国際色豊かだなと思う一方,わざわざDiscordの告知を見て集まるような人たちってガチプレイヤーなのでは? もしかしてかなりヤバくない? と不安が押し寄せる。
基本的に他人を避けて,逃げて,隠れる戦略だが,最初に飛ばされるポイントにも気を使った。他のプレイヤーの傾向を調べたわけではないが,大抵の場合,周囲を視認しやすく,戦うにも逃げるにも最適な開けた地形を選ぶプレイヤーが多いのではないだろうか。そこが思考の穴だと考えた筆者は,マップの北東のハイデルの街と城をスタート地点に選んだ。
入り組んでいて障害物が多く,どう考えても戦闘に向かない地形だが,長年「黒い砂漠」を遊んできた筆者はこの地形を知り尽くしており,ここならば追われても絶対に逃げ切れる自信がある。幸い,予想どおり他のプレイヤーは周囲にいなかったため,ゆっくりとモンスターを倒して装備を調えていくことにした。
試合開始直後に設けられた4分間の猶予期間が終わり,いよいよサバイバルがスタート。フィールドの周囲にある「黒い霧」が徐々に迫り,活動可能範囲が狭くなってくるので,それにあわせてプレイヤーも移動する。その過程や移動先でプレイヤーと戦うことになるわけだが,生き延びるためにはそれを極力回避しなければならない。そのための行動として筆者が選んだのが,黒い霧のフチギリギリで移動すること。自分が次の安全地帯の近くにいるなら,あえて黒い霧の中を通ってまで離れるという念の入れようだ。これにより,安全地帯へ向かう他のプレイヤーとのニアミスを防げる。
左上の生存者数を確認しながら,こそこそと行動する筆者。このプレイ動画を見られたら,「セコイ」とか「しょっぱい」とか言われそうだ。そうして,遠目にプレイヤーを発見しては反対側に逃げるというプレイを繰り返していると,試合開始から約11分の時点で生存者数が10名となった。
ひとまず目標を達成した安堵に包まれながら,さらに上位を狙っていくが,困ったことに次の安全地帯は遮蔽物の少ない「影の神殿」。大きな柱などで身を隠しつつ周囲を経過していたが背後からの一撃を受けてしまい,一度は回避に成功するものの近くにいた別のプレイヤーと挟み撃ちにされる形となって,あえなく敗北した。
アイテム運が悪く不安な状態で第2試合が開始。果たして優勝したのはどのメディア?
第1試合の総合ランキングを確認すると順位は8位。当初の目標をクリアし,メディア陣の中ではトップだったため,第2試合で他メディアの後塵を拝さなければ優勝ということに。「いや,浮き足立っても良いことはない」と,気を引き締めて第2試合に挑んだ。
幸いなことにハイデルから離れたエリアが最初の安全地帯に指定されたため,他のプレイヤーと接触することなく移動と戦闘を行うことができた。それでも装備の揃いが悪く,サバイバルゲームの醍醐味を不幸な方向で満喫しているとしかいいようがない。
しかも試合開始から約8分,黒い霧による3度めのフィールド縮小が始まる時点で残り人数が23人とかなり多い。第1試合で慣れたのか,慎重に立ち回っているプレイヤーが多いことも予想され,油断はできない。
3度めのフィールド縮小終了時には残り14名と人数は半数近くに減ったが,フィールドの狭さが災いして他のプレイヤーを視認することが多くなる。まともに戦っても勝てる保証はないので,すぐにきびすを返して逃走! 背後から攻撃を受けるが,それでも気にせず回避を駆使して逃げまくる筆者であった。
そうして,なんとか他のプレイヤーを振り切ることができた。黒い霧が迫ってくるので危険だが,ひとまずプレイヤーが近寄らない安全なエリアでHPの回復と装備集めを行うことにする。その間に他のプレイヤーがつぶし合ってくれたおかげで,4度めのフィールド縮小終了時には残り5名となっていた。
ここまでフィールドが狭くなってしまうと,さすがに戦闘は避けられない。かといって真正面から戦うのは得策じゃない。なるべく身体を隠し,周囲を警戒しつつつ行動をしていたが,またしても奇襲を受けてしまう。しかも,今度の相手は同じゴイェンで,アバターアイテムで外見を変えている(たぶん)ガチ勢だ!
おそらく逃げ切るのは不可能だと判断し,反撃を選択。約20秒ほど熾烈なバトルが続いたが,一歩及ばず敗北。このバトルの間,他のプレイヤーが倒されていたため,第2試合は総合順位4位というまずまずの結果に終わった。
以上,対抗戦となる2試合が終了し,順位が確定した。本誌は8位と4位で合計獲得ポイントは28。他の4メディアはすべて合計8ポイントということで,大差で4Gamer.netが優勝しクーポンを手に入れたのだ。
※編注:獲得したクーポンは後日,読者プレゼントとして毎週日曜日に掲載の「Weekly 4Gamer」で紹介しよう
優勝という結果は非常に誇らしくはあるのだが……激戦を戦い抜いたかと言われるとモヤっとしてしまう。とはいえ,バトルロイヤルとは「生き残った者勝ち」であるのは間違いないはずだ。漢らしく(?)とことんバトルの回避に特化することでも,上位を狙えることが今回の対抗戦で分かってもらえたのではないだろうか。「ぜひ参考に!」というのも,どうなんだろうと思うが,アクションが苦手というプレイヤーも自分なりの「シャドウアリーナ」の戦い方や楽しみ方を見つけてもらえれば幸いだ。
「シャドウアリーナ」公式サイト
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