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「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?
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印刷2020/06/24 16:24

イベント

「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 Pearl Abyssは2020年6月20日,同社がSteamでアーリーアクセス版を配信しているPC用アクションバトルロイヤルゲーム「シャドウアリーナ(Shadow Arena)」のアジアサーバーにて,「シャドウアリーナ メディア対抗戦 #0」を開催した。

画像集#001のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 この対抗戦は,GameSpark,GAME Watch,OnlineGamer,ファミ通.com,そして本誌4Gamer.netを含めた日本のゲームメディアと,Discordの告知を見て集まった一般プレイヤーによるバトルロイヤルイベントだ。各メディアから1名が代表して参加したのだが,自分以外はすべて敵というバトルロイヤルで,どんな結果になったのか。その模様を本稿でお届けしよう。

画像集#002のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

積極的に「逃げる」

徹底的に「戦いを避ける」

消極的で臆病な行動こそが勝利へのカギだ!


 最初に「シャドウアリーナ」がどういったゲームなのかを紹介しておこう。
 「シャドウアリーナ」は,Pearl Abyssがサービス中のMMORPG「黒い砂漠」のスピンオフ作品で,同作に登場するキャラクター(クラス)による,最大40名のバトルロイヤルゲームだ。
 バトルロイヤルゲームといえば銃器によるFPSタイプをイメージする読者もいるだろうが,本作はファンタジーを舞台とし,剣や斧,魔法などによる近〜中距離攻撃がバトルの中心となっている。格闘ゲームのキャラでバトルロイヤルをやる,というのが一番分かりやすいイメージだろう。

使用できるキャラクターは11キャラクター。ベースとなっているのは黒い砂漠のプレイアブルキャラクターだが,使用できるスキルは厳選され,また本作のために調整されている
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 ゲームがスタートしたら,フィールドを徘徊するモンスターを狩り,ドロップした装備やアイテムを回収してキャラクターを強化。時間と共に「黒い霧」が押し寄せてくるので,安全なフィールドに移動しながらモンスター,そして他のプレイヤーと戦っていく。そして,最後の1人になれば勝利となるのは従来のバトルロイヤルゲームと同様だ。

複数の武器を切り替えて戦うのではなく,RPGのように上位の武器や防具を次々と装備して強化していく。他のプレイヤーを倒すと,そのプレイヤーが持っていた装備を奪うこともできる
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 今回の対抗戦について「参加してきて!」という依頼を受けたのだが,「優勝してきて」とは言われていない(※編注:え? 参加するからには優勝では?)。勝負事となれば勝ったほうがいいに決まっている。
 とはいえ筆者はそれほどシャドウアリーナをプレイできていなうえ,準備期間もあまりない。この条件で勝つためには,何かしら戦略を練らねばならないだろう。

 そもそも,本作での勝利のポイントは,当たり前だが「いかにして生き残るか」に尽きる。今回の対抗戦はポイント制になっていて,最終的な順位が高いほど高ポイントが得られる。それが以下の表だ。

順位 ポイント
1位 25
2位 20
3位 18
4位 16
5位 15
6位 14
7位 13
8位 12
9位 11
10位 10
11-20位 5
21-30位 3
31-40位 1

 そして,2試合で得られたポイントの合計でメディア対抗戦の順位が決まる仕組みとなる。優勝すると「10体分の英雄のロックを解除できるクーポン」という破格のプレゼントがもらえるので,これはぜひ読者プレゼントとして手に入れたいところ。ちなみに一般プレイヤーは,各試合で優勝すると英雄1人のロックを解除できる「英雄クーポン」がプレゼントされる。

 さて,このポイント表からも分かるとおり,1位になれば圧倒的なポイントを得られるが,そんなことはまず不可能だ。もちろん,順位が高いほどいいのは当たり前だが,注目すべきは10位とそれ以下の順位のポイント差だろう。
 これが勝敗を分けるカギと見て「2試合とも10位以上を目指す」ことを目標とし,それを実現するため……徹底的に戦いを避け,逃げ,隠れ,生き延びるという戦略を取ることに決めたのだ!(※編注:後ろ向きだけど,バトロワとして正しいと思います
 よくバトルロイヤルゲームでは「漁夫の利」を狙うシーンを見かけるが,甘い。漁夫の利を得られると思ったときこそリスクなのだ。

使用するキャラクターはCBTで長らく使っていたゴイェン。実のところ移動が速く,素早い攻撃が可能なキャラクターのほうが接近戦では有利なのだが,使い慣れていることを優先してゴイェンを選択した
画像集#005のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

ぶっつけ本番で試合に出るのは無謀すぎるので,試合前にAI戦で肩慣らし。3,4回戦ったが,あまりAIは賢くないようでレベル3でもラクラクトップになれた。できればスキルの強化もしたかったが,時間がないので断念した
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なんかガチっぽい一般プレイヤー多いんですけど? 緊張の第1試合開幕!


 事前の準備と心構えを終え,いよいよ第1試合に参加。試合前には人数が集まるまでロビーで待機となるのだが,参加者を調べてみると英字やハングルの名前が多数。国際色豊かだなと思う一方,わざわざDiscordの告知を見て集まるような人たちってガチプレイヤーなのでは? もしかしてかなりヤバくない? と不安が押し寄せる。

第1試合の参加者は31名。試合開始とともに黒い精霊に変化し,マップに飛ばされる。この時点から勝負は始まっているのだ
画像集#007のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 基本的に他人を避けて,逃げて,隠れる戦略だが,最初に飛ばされるポイントにも気を使った。他のプレイヤーの傾向を調べたわけではないが,大抵の場合,周囲を視認しやすく,戦うにも逃げるにも最適な開けた地形を選ぶプレイヤーが多いのではないだろうか。そこが思考の穴だと考えた筆者は,マップの北東のハイデルの街と城をスタート地点に選んだ。
 入り組んでいて障害物が多く,どう考えても戦闘に向かない地形だが,長年「黒い砂漠」を遊んできた筆者はこの地形を知り尽くしており,ここならば追われても絶対に逃げ切れる自信がある。幸い,予想どおり他のプレイヤーは周囲にいなかったため,ゆっくりとモンスターを倒して装備を調えていくことにした。

開始早々,幸先よく最上位の鎧を入手。だが,これで調子に乗るのは禁物。地味に静かに,隠れるように生きていくのだ
画像集#008のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 試合開始直後に設けられた4分間の猶予期間が終わり,いよいよサバイバルがスタート。フィールドの周囲にある「黒い霧」が徐々に迫り,活動可能範囲が狭くなってくるので,それにあわせてプレイヤーも移動する。その過程や移動先でプレイヤーと戦うことになるわけだが,生き延びるためにはそれを極力回避しなければならない。そのための行動として筆者が選んだのが,黒い霧のフチギリギリで移動すること。自分が次の安全地帯の近くにいるなら,あえて黒い霧の中を通ってまで離れるという念の入れようだ。これにより,安全地帯へ向かう他のプレイヤーとのニアミスを防げる。

黒い霧の中にいるとダメージを受けるが,他のプレイヤーと戦ってHPを減らすのに比べればダメージは軽い。ゴイェンは通常攻撃でHPを回復できるので,移動後にザコモンスターを倒せば十分取り戻せるという目算もある
画像集#009のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

移動する時は,木や壁,建築物といった遮蔽物に隠れながら進む。ゴイェンは両手持ちの大剣が隠れるのにネックとなるが,このように大剣を木の裏に隠すように立つと意外とバレない。黒っぽいアバターも暗い物陰に隠れるのに一役買っている。もっとも,横から見るとバレバレなので,常に周囲を見回して警戒するのは忘れない
画像集#010のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

装備のほかに,HPを回復するポーションや,スキルを習得/強化できるスキル秘伝書などは,できるだけ手に入れたい。手に入れるためにはモンスターとの戦闘が不可欠だが,攻撃時のエフェクトが派手で他のプレイヤーに見つかりやすいので,なるべく少ない手数で倒せるよう工夫する
画像集#011のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 左上の生存者数を確認しながら,こそこそと行動する筆者。このプレイ動画を見られたら,「セコイ」とか「しょっぱい」とか言われそうだ。そうして,遠目にプレイヤーを発見しては反対側に逃げるというプレイを繰り返していると,試合開始から約11分の時点で生存者数が10名となった。
 ひとまず目標を達成した安堵に包まれながら,さらに上位を狙っていくが,困ったことに次の安全地帯は遮蔽物の少ない「影の神殿」。大きな柱などで身を隠しつつ周囲を経過していたが背後からの一撃を受けてしまい,一度は回避に成功するものの近くにいた別のプレイヤーと挟み撃ちにされる形となって,あえなく敗北した。

まるで連携されていたのではないかというほど,見事に追い詰められてしまった。他のプレイヤーとの初接触が結果的に敗北につながってしまったが,筆者にトドメを刺したプレイヤーは2位になったほどなので,しょうがないと自分を慰めた
画像集#012のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?
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アイテム運が悪く不安な状態で第2試合が開始。果たして優勝したのはどのメディア?


 第1試合の総合ランキングを確認すると順位は8位。当初の目標をクリアし,メディア陣の中ではトップだったため,第2試合で他メディアの後塵を拝さなければ優勝ということに。「いや,浮き足立っても良いことはない」と,気を引き締めて第2試合に挑んだ。

第2試合の参加者は29名。今回もハイデルの街周辺からスタート。しかし,猶予時間を終えても靴装備が手に入らないなど不安が残るスタートとなった
画像集#014のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 幸いなことにハイデルから離れたエリアが最初の安全地帯に指定されたため,他のプレイヤーと接触することなく移動と戦闘を行うことができた。それでも装備の揃いが悪く,サバイバルゲームの醍醐味を不幸な方向で満喫しているとしかいいようがない。

 しかも試合開始から約8分,黒い霧による3度めのフィールド縮小が始まる時点で残り人数が23人とかなり多い。第1試合で慣れたのか,慎重に立ち回っているプレイヤーが多いことも予想され,油断はできない。
 3度めのフィールド縮小終了時には残り14名と人数は半数近くに減ったが,フィールドの狭さが災いして他のプレイヤーを視認することが多くなる。まともに戦っても勝てる保証はないので,すぐにきびすを返して逃走! 背後から攻撃を受けるが,それでも気にせず回避を駆使して逃げまくる筆者であった。

チラリとでも他のプレイヤーの姿を見かけたら迷うことなく逃げる。背後から攻撃を受けたダメージはHPポーションで回復し,恥も外聞もなく一目散に逃走だ。逃げる方向としては,基本的に安全地帯の反対側がオススメ。わざわざ危険な所まで追ってくるプレイヤーは少ないからだ(過信は禁物だが)
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画像集#016のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?

 そうして,なんとか他のプレイヤーを振り切ることができた。黒い霧が迫ってくるので危険だが,ひとまずプレイヤーが近寄らない安全なエリアでHPの回復と装備集めを行うことにする。その間に他のプレイヤーがつぶし合ってくれたおかげで,4度めのフィールド縮小終了時には残り5名となっていた。

ここにきて猶予期間からようやく籠手装備を更新できるなど,どんだけ不運だったのかを改めて思い知る。実のところ第1試合の装備を大幅に下回っているが,現時点で順位は上回っている。装備やバトルの腕前だけが順位を決めるわけではないのが,バトルロイヤルの面白さだ
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 ここまでフィールドが狭くなってしまうと,さすがに戦闘は避けられない。かといって真正面から戦うのは得策じゃない。なるべく身体を隠し,周囲を警戒しつつつ行動をしていたが,またしても奇襲を受けてしまう。しかも,今度の相手は同じゴイェンで,アバターアイテムで外見を変えている(たぶん)ガチ勢だ!
 おそらく逃げ切るのは不可能だと判断し,反撃を選択。約20秒ほど熾烈なバトルが続いたが,一歩及ばず敗北。このバトルの間,他のプレイヤーが倒されていたため,第2試合は総合順位4位というまずまずの結果に終わった。

画像集#018のサムネイル/「シャドウアリーナ」でゲームメディア対抗戦が開催。一般プレイヤーも入り乱れる戦いで最後まで生き残ったのは?
たとえ逃げても,相手が同じ行動をすれば追撃されるのが分かっていたので,ここは反撃に転じた。スキルや回避,ポーションなどを駆使して互角に持ち込めたが,最後の詰めが甘く敗れてしまう。この直後に相手も倒されたので,あちらもあまり余裕がなかったのかもしれない
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 以上,対抗戦となる2試合が終了し,順位が確定した。本誌は8位と4位で合計獲得ポイントは28。他の4メディアはすべて合計8ポイントということで,大差で4Gamer.netが優勝しクーポンを手に入れたのだ。

※編注:獲得したクーポンは後日,読者プレゼントとして毎週日曜日に掲載の「Weekly 4Gamer」で紹介しよう

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 優勝という結果は非常に誇らしくはあるのだが……激戦を戦い抜いたかと言われるとモヤっとしてしまう。とはいえ,バトルロイヤルとは「生き残った者勝ち」であるのは間違いないはずだ。漢らしく(?)とことんバトルの回避に特化することでも,上位を狙えることが今回の対抗戦で分かってもらえたのではないだろうか。「ぜひ参考に!」というのも,どうなんだろうと思うが,アクションが苦手というプレイヤーも自分なりの「シャドウアリーナ」の戦い方や楽しみ方を見つけてもらえれば幸いだ。

「シャドウアリーナ」公式サイト

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