プレイレポート
ピーク時は13万人以上が“剣戟”に熱中する東洋風バトロワ「NARAKA: BLADEPOINT」の魅力とは。初心者が勝者になるためのテクも紹介
本作は,最大60人が参加できる“剣戟”を主体としたバトルロイヤルアクションだ。基本的な要素は,従来のバトルロイヤルゲームを踏襲しているのだが,近接戦闘をすることが何より面白く,ついつい積極的に敵に攻撃を仕掛けたくなる。
本稿では,そんな本作の魅力をお伝えしたい。これから本作をプレイしたい初心者に向けてのテクニックも紹介しているので,ぜひ参考にしてほしい。
「NARAKA: BLADEPOINT」公式サイト
「NARAKA」が従来のバトロワゲーと違うところ
本作の舞台は「モルス島」と呼ばれる孤島だ。ここには,東洋風の家々が建ち並ぶ町のほか,広々とした草原,鬱蒼とした森林,地形が入り組んだ鉱山など,多種多様なエリアが用意されている。
プレイヤーキャラクターである「武者」は,様々な事情で東洋の国々からモルス島に訪れている。日本風の甲冑に身を固めた「妖刀姫」や,陰陽師である「土御門胡桃」,遊牧民の戦士である「テムル」など,その外見だけではなく,キャラクター性や能力も個性的だ。
ちなみに,これらの武者の声は,長妻樹里さんや古川 慎さん,植田佳奈さんといったベテランの声優陣が吹き替えている。
また9月16日にアップデートが実施され,新武者の「三娘(サンジョウ)」が追加された。この他にも3か月ごとにシーズンが更新される予定で,コンテンツはどんどん拡充されていきそうだ。
戦闘は,通常攻撃・タメ攻撃・崩し(パリィ)のアクションを駆使して繰り広げることになる。この3つのアクションは,じゃんけんのような関係性になっており,コンボがつながる通常攻撃は崩しに強く,大ダメージを与えるタメ攻撃は発動中ののけぞりを無効化するスーパーアーマー状態になるため通常攻撃に強く,崩しはタメ攻撃に強い。
実にシンプルな関係性だが,これを逆手にとって相手を翻弄できる要素もある。例えば,タメ攻撃は発動のタイミングをずらせるので,相手の崩しのタイミングを狂わせて大ダメージを与えられる。さらに,通常攻撃のコンボはタメ攻撃に繋がるので,隙をついてタメ攻撃を発動できる。このようにシンプルながら奥深い戦闘が楽しめるのだ。
そんな戦闘をさらに奥深いものにしているのが豊富な武器だ。近接武器には,剣や刀,大剣,槍などが用意されている。それぞれ攻撃力はもちろん,攻撃速度もレンジも異なる。こうした武器の特徴を把握し,使いこなすには時間がかかると思うが,無制限復活ありのデスマッチモード「エンドレス試練」を利用して腕を磨きながら,自分にあった武器を探すといいだろう。
さらに,弓や火縄銃,大砲といった遠距離武器も用意されている。筆者は,敵プレイヤーとの距離を詰める前に遠距離から体力を削ったり,敵プレイヤー同士が戦っているところに横槍を入れて漁夫の利を狙ったりする際に積極的に使っていた。
また,装備することでアクションが変わったり,能力が得られる「魂玉」(こんぎょく)という要素がある。防御性能を高めるものや,特定の武器専用の魂玉があり,その入手状況に合わせて使用する武器を決めることもある重要な要素だ。
魂玉の種類は多く,何を持つかによってプレイスタイルも変わってくる。魂玉の効果はロビー画面でF2キーを押すことで確認できるので,自分のお気に入りの魂玉ビルドを探してみよう。
そして,消費アイテム「鉤縄」によるグラップリングアクションも忘れてはならない要素だ。これを地面や壁に打ち込めば,その場所にワイヤーアクションのように移動できる。また敵プレイヤーに鉤縄を打ち込めば距離を一気に詰めるだけではなく,拘束も可能なので戦闘に大いに役立つ。逆にピンチになったときには,鉤縄を駆使してその場から逃げられるのだ。
ゲームのスタート地点選びも独特で戦略性に富んでいる。本作では,従来のバトルロイヤルゲームのように上空から降下してスタート地点を選ぶのではない。ゲーム開始前のマップ画面からスタート地点を選ぶことになるのだ。さらに選んだ場所は敵プレイヤーにも表示される。
つまりスタート地点を戦略的に選ぶ必要があり,ゲームを開始する前から心理戦が繰り広げられている。例えば,自分と同じスタート地点を選んだ敵プレイヤーは好戦的で戦いにも慣れているだろう。スタート地点は時間内であれば何度でも変更できる。敵プレイヤーと距離を置くためにスタート地点を変更するというのも戦略の1つだ。スタート地点を選ぶマップ画面にはマス目が表示されており,ここだけシミュレーションゲームをプレイしているような感覚になる。
ところでバトルロイヤルゲームをプレイしていると,序盤,まだ武器を拾っていない状態で何も出来ないまま敵プレイヤーに一方的に倒されてしまった経験はないだろうか? 本作では,2回目の安全地帯が狭まる前であれば復活のチャンスが与えられる。敵に倒されて魂の状態になったプレイヤーは,フィールドに点在する「魂の台」から復活できるので,序盤で敵プレイヤーに倒されてもまだ勝者になる可能性は残っているのだ。このシステムのおかげで,序盤から理不尽に倒されてもストレスがたまらないように感じた。
前述した武者には,それぞれに個性的な武技・奥義が用意されている。例えば,「テムル」は遠距離攻撃を遮断する武技「風の玉」のほか,周囲に竜巻を起こし,遠距離攻撃の遮断とスロウの効果を与える奥義「強風域」が発動できる。他の武者も味方のサポートをする武技・奥義や,乱戦時に活躍できる奥義を有している。パーティを組んでバトルロイヤルモード「選ばれし者」に挑むなら、武技・奥義を考慮した武者の組み合わせのバランスも考えたいところだ。
武技や奥義のほかにも,印と呼ばれる武者の能力を向上させるパッシブスキルが用意されている。プレイヤーのレベルが上がるごとに装着できる印の数や種類が増えていくのだが,まだ本作をプレイしてから日が浅いならやや複雑に感じる要素かもしれない。しかし,戦いに慣れてくると,お気に入りの武者を自分のプレイスタイルに合わせてカスタマイズする楽しみが生まれてくるはずだ。
そして,カスタマイズできるのは武者の能力だけではない。バトルロイヤルゲームでは珍しく外見のカスタマイズも可能で,鼻の形や肌の色,傷跡など様々なものが変更できる。さらに,画像ファイルからキャラクターフェイスを自動生成する機能まで搭載されている。これで武者を自分好みの外見にコーディネートできる。
さて,ここまで読んで「面白そうだけど,剣戟のバトルが難しそう……」と感じた人もいるのではないだろうか。本作には,トレーニングモードや前述したデスマッチモード「エンドレス試練」のほか,自分でルームが立てられる「カスタム戦闘」などがあるので,まずはフレンドを誘って,これらのモードでゲームのルールやバトルのコツを掴んでほしい。
初心者が勝者になるためのテクニック
さて,本作が独自性を有したバトルロイヤルゲームであることを紹介してきたが,基本的な立ち回りは従来のバトルロイヤルゲームと変わらない。ここからは,本作に挑む初心者のためにちょっとしたテクニックを紹介しよう。
敵を攻撃する前に周囲の状況を調べよう
敵プレイヤーを見かけたら,まず漁夫の利を狙う他の敵プレイヤーがいないか調べよう。高所から周囲を見渡したり,聞こえる足音に耳を傾けて人数や位置を予測したりするのもいいだろう。そして倒されたプレイヤーが残す「魂塚」が多数あれば,そこは先程まで激しい戦闘が行われていた場所だ。もしかすると,まだ敵プレイヤーが潜んでいるかもしれない。このような情報から敵を攻撃する絶好のタイミングを見極めるのだ。
回復や武器の修理は隠れて行え!
体力・鎧の回復や武器の修理などを行う際,不用心に棒立ちをしていないだろうか? フィールドには,赤色の茂みが点在しており,しゃがむと隠れることができる。少しでも不意打ちのリスクを下げるために,これを利用したほうがいい。
木の実を積極的に摘み取れ!
木に成っている果実にも注目してみよう。これらには攻撃力を向上させるものや,HPを回復させるものなどがある。見つけたら積極的に摘み取っておこう。
鉤縄の残量に気をつけろ!
グラップリングアクションを可能にする鉤縄は消費アイテムだ。これがないと戦闘でも上手く立ち回ることができない。まさに命綱と呼べるものなので,常に残量には気を配っておきたい。
神秘商人から強い武器やアイテムを手に入れろ!
戦いが後半に差し掛かると,レア以上のアイテムが含まれた「神秘商人」が出現する。商人とはいっても,通常の商人と違ってアイテムを入手する際にリフトコインは消費しないので,見つけたら積極的に利用しよう。ただし,先客がいるかもしれないので周囲の索敵を怠らないように。
じゃんけん要素がある剣戟とグラップリングアクションが融合した本作は,「バトルロイヤル」というゲーム性を抜きにしても魅力的だ。純粋に剣戟を楽しみたいプレイヤーも多いようで,デスマッチモード「エンドレス試練」はプレイヤー人数に困ることはなく,常に賑わっている。もちろん,バトルロイヤルモードにも独自性があり,剣戟に不慣れな初心者でも立ち回り次第で活躍できるようになっているため,なかなかの盛況を見せている。ただ,「ここぞ!」という場面では剣戟の腕前が勝敗を分ける。バトルロイヤルで生き残るには日々精進あるのみだ。
なお,本作は4種類のエディションが用意されている。通常版は2200円で,デラックスエディションは3800円,アシュラエディションは3800円,アルティメットエディションは5600円だ。通常版以外には特典が付属されているので,詳細はSteamのストアページからチェックしてほしい。
「NARAKA: BLADEPOINT」公式サイト
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