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“混沌干渉”で流れを変えろ。人の姿をした神様と世界を救うスマホRPG「ひめがみ神楽」を先行プレイ
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印刷2020/07/07 12:00

プレイレポート

“混沌干渉”で流れを変えろ。人の姿をした神様と世界を救うスマホRPG「ひめがみ神楽」を先行プレイ

 ごましおは2020年7月3日,新作スマホゲーム「ひめがみ神楽」iOS / Android)のメディア向け試遊会を実施した。

画像集#001のサムネイル/“混沌干渉”で流れを変えろ。人の姿をした神様と世界を救うスマホRPG「ひめがみ神楽」を先行プレイ

 本作は,2015年配信のスマホゲーム「ひめがみ絵巻」の世界観を引き継いだ続編作品だ。古代神話の神様をモチーフにした“ひめがみ”と呼ばれる美男美女が“森羅万象界”で活躍する,新たな物語が展開する。

 本稿では現場で遊んできたゲームの内容とともに,そのプレイフィールをお伝えしていく。可愛らしいひめがみたちに注目だ。

今回は,日本語化が完了したばかりだという最新ビルドで試遊。なお,記事に使用しているスクリーンショットは現場で撮影したものであり,正式サービス時とは一部表示が異なる可能性があるのでご注意を
画像集#002のサムネイル/“混沌干渉”で流れを変えろ。人の姿をした神様と世界を救うスマホRPG「ひめがみ神楽」を先行プレイ

「ひめがみ神楽」公式サイト



世界中のひめがみや物霊と縁を結び
砕け散った森羅万象界を修復しよう


 まずは世界観のおさらいだが,前作では世界中の神霊をモチーフにしたひめがみによる,森羅万象界の秩序を保つための戦いが描かれた。

 新作の舞台も同様で,ひめがみたちはかくして平定された森羅万象界で平和に暮らしている。しかしあるとき,天の裂け目から“死の梵天”が現れ,この世界は再び窮地に陥ることになってしまった。

森羅万象界には「封神演義」の仙人を中心に,日本神話やヒンドゥー教の神々など,主に東洋系の神霊をモチーフにした“ひめがみ”が住んでいる。伝説の遺物が人の姿を得た“物霊”も数多く存在し,彼らと一緒に暮らしているようだ
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 ひめがみたちは力を合わせて,死の梵天の撃退に成功した。
 けれども,その戦いによって大地は割れ,森羅万象界はバラバラになり,各地に住んでいる神霊たちも離れ離れになってしまう。

 さらに混沌界の敵たちが次々と現れるなど,世界は危機に瀕した。

元始天尊と太上老君,ヴィシュヌとシヴァが並んで戦うさまは壮観。アドベンチャーパートで差し込まれる演出もなかなか力が入っており,楽しく物語を読み進められた
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 そこで仙人たちの師「鴻鈞」(こうきん)は一計を案じる。ひめがみの力を引き出すべく,現世から相性がよい人間を招き,ひめがみと縁を結ばせることにしたのだ。そうして呼び出されたのがプレイヤーである。

 鴻鈞が最初に引き合わせたのは,渋谷のハチ公像でおなじみ,忠犬ハチ公が人の姿を得たひめがみ「ハチ」(自称,はっちゃん)だ。
 プレイヤーはハチと一緒に森羅万象界へと渡り,世界各地に散らばったひめがみたちを集めて,世界の修復を手伝うことになっていく。

長らく渋谷にいたせいか,イマドキ風の女子高生を思わせる装いのハチ。元が柴犬だっただけに何にでも興味を持つ性格で,戸惑うプレイヤーの手を率先して先導する
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 世界中の神霊が出てくる本シリーズだが,新作でも大胆な解釈のもとで人の姿を得たひめがみと,独特なゆるーい雰囲気は健在だ。原典となる神話を知っていればより楽しめるかもしれないが,元ネタに関する知識が要求されることもないので「可愛い!」の気持ちだけあれば問題ない。

 ひめがみの背景や元ネタは「辞典」から参照可能なので,より深く世界観に浸りたくなったら,こちらもチェックしてみよう。

 またアドベンチャーパートも結構なボリュームが備わっており,ひめがみ(の中でも真面目なタイプ)がその時々で細かな設定を説明してくれるようだ。初めてシリーズを遊ぶ人へのケアもされている。
 会話シーンはスキップ可能なので,最初はすべて飛ばして,あとで見返すといったタイプの人でも遊びやすいことだろう。

ひめがみや物霊には「好感度」があり,これが一定値に達すると新たな解説文が開放される。用意されるテキストは1体につき,実に3000字前後になるとのことで,なかなか読み応えがありそうだ
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“混沌干渉”で戦いの流れを変えろ!
お手軽かつ戦略性のあるセミオートバトル


 アドベンチャーパートに続いて,ここからは物語を追うためのメインクエストおよびバトルについて紹介していく。

 クエストには最大5体のひめがみ(4体のプレイヤー枠+1体のフレンド枠)を連れていき,バトルに挑戦する。敵味方を含むすべてのキャラクターには「属性」が設定されているが,クエストの出現敵の属性はある程度決まっているので,それに合わせてパーティを調整する感覚だ。

ひめがみの編成画面。編成にはコスト上限が存在し,高レアリティのひめがみほど高コストになる。伝説の遺物に人格が宿った“物霊”は,ひめがみに装備可能で,一緒にバトルに参加させられる
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属性は全5種。3すくみを構成する「赤」「青」「金」,相克関係にある「黒」「白」。金という若干なじみの薄い色については,五行における“水木火土金”が相性設定のベースにあるのだろう
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 バトルはセミオートで進行し,パーティーメンバーの中から3体が戦場に出撃して,手近な敵に攻撃していく。攻撃範囲はひめがみによって異なるが,それぞれターゲットが適切な距離に収まるよう自分たちで移動してくれるので,細かな操作をする必要はない。

 プレイヤー操作は主に,ひめがみが所有する「スキル」の発動だ。
 スキルは非常に強力なアクションだが,クールダウンが設定されているので連打はできない。ボタンをタップすると即座に発動するため,効果がより発揮されるタイミングを見極めるのも重要である。

バトル画面のひめがみは「SDキャラ」となり,可愛らしい仕草を目で堪能できる。「ハチ公像で殴りかかるハチ」など,斬新な攻撃アクションも個別に作り込まれている
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戦闘開始前に「号令」を設定すれば,スキルも自動発動してくれる。号令には攻撃特化やバランス型があり,1回の戦闘に3種類まで持ち込める。発動する号令はいつでも切り替えられるので,戦闘に慣れてきたらこれらを活用し,操作を簡略化していこう
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 バトル中にダメージの応酬が行われると,各々のひめがみの「SPゲージ」が上昇していく。これが最大値に達した状態でひめがみアイコンをタップすると,ひめがみの固有技「奥義」を発動可能だ。

 ただ,初見プレイの感じでは序盤でも敵の攻撃力が高く,ダメージを受けやすい近接攻撃型のひめがみを放置していると,奥義発動前に倒されてしまうこともしばしば。前衛が力を発揮できるよう,周囲でフォローするなど,パーティシナジーを作ってあげる必要はありそうだった。

圧倒的な攻撃力の奥義はもちろん,周囲の味方を守ったり,回復したりする奥義も存在する。パーティー編成を考えるときは,これらの相性を加味するのも重要になりそうだ
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 このようにバトルはセミオートとなり,ひめがみの攻撃や移動は自動で行われる。しかし敵も範囲攻撃を放ってきたり,前衛のひめがみに殺到してきたりと,こちらの弱みを狙ってくることも少なくない。

 そんなときに必須なのが,本作の特徴的なバトルシステム「混沌干渉」である。この混沌干渉を発動すると,ゲーム時間の進行が完全に停止し,“戦場のひめがみをつまんで自由な場所に移動”させられる。

 人によっては地味な印象を覚えるかもしれないが,本作はこれによって「操作いらずの快適性」と「限定的な操作の戦略性」がうまく組み合わさっており,バトルの魅力を押し上げているように思えた。
 単に敵を回避するだけでなく,有利属性のひめがみを接近させる,危機状態の子を支援範囲内に戻すなど,手軽さと不自由さが絶妙なのだ。

混沌干渉は使い勝手がよく,使用するのにリソースはいらない。ただし,使用後は一定時間のクールタイムがある。危険なときに使えなくなっていると本末転倒なので,敵の攻撃パターンを把握するのも大切だ
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 最後に,ひめがみの成長と獲得についても触れておこう。

 ひめがみの育成要素は大きく分けて,専用アイテムで経験値を注ぐ「強化」,専用素材をそろえて行う「上限突破」,同一のひめがみを重ねる「スキル突破」の3種類が存在する。ソーシャルゲームらしいオーソドックスな育成システムであるため,理解につまずくところはない。

 またひめがみは「ガチャ」で獲得していくが,いわゆるレアリティは“レベル上限にのみ関係する要素”とされている。
 そのため上限突破さえ行えば,レアリティの高低にかかわらず最前線で扱い続けられる。魅力的なひめがみが多数登場するだけに,自分の好きなひめがみを使い続けやすい,よく練られた仕組みと言える。

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 今回の体験では,キャラクターや世界観の魅力を引き出す演出をはじめ,東洋風のビジュアルを生かしたUIデザイン,直感的かつ快適なプレイフィールなど,スマホゲームとしての楽しさを十分に感じられた。

 その反面,現状では戦闘の倍速機能が存在しておらず,またゲーム全般を快適に遊ぶために業界で編み出されてきた数々の便利機能も乏しく,このあたりはまだ充実させる余地があるように感じられた。
 とはいえ,現場で確認した限り「戦闘時の倍速を含むユーティリティ機能は現在制作中であり,リリース後に実装予定」とのことなので,落胆する必要はなさそうだ。これらは今後の展開に期待したい。

 ひめがみ神楽は,2020年夏ごろの配信が予定されている。
 現在は事前登録の受付も開始されており,登録者数に応じてガチャアイテム「護神符」,ひめがみ「産土神」といった報酬を得られるようだ。

 ハチをはじめとする,可愛らしいひめがみたちに興味を持った人は,とりあえずでも事前登録を済ませておくといいかもしれない。

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