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印刷2020/08/28 22:00

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「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコスタジオによる新作「SCARLET NEXUS」PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One)。同作の開発陣による解説やゲームプレイ映像がメディア向けに公開された。同社が謳う“ブレインパンク・アクションRPG”とは,どんなゲームなのか。その一端が明らかにされた。

画像集#001のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開
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 バンダイナムコエンターテインメントは本日,ブレインパンク・アクションRPG「SCARLET NEXUS」の最新情報を公開した。今回は,第2弾となるトレイラーや2つめのコンセプトアート,新たな登場人物のほか,仲間固有の“超脳力”を借りて戦う「SASシステム」の情報などが明らかになっている。

[2020/08/28 02:33]

「SCARLET NEXUS」公式サイト


 2020年5月に発表された「SCARLET NEXUS」は,脳とテクノロジーを融合した技術により高度な文明を築いている近未来の世界,ニューヒムカが舞台だ。発達した人の脳を求めるかのように現れる,異形の存在「怪異」によって人々の生活は脅かされていた。そんな怪異の脅威に対して,人類は脳の力を限界まで引き出して戦える“超脳力者”を集め,「怪異討伐軍」を結成した。

画像集#009のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 主人公の少年,ユイト・スメラギは“ニューヒムカ建国の父”を祖に持つ,名門スメラギ家の次男だ。幼い頃,怪異に殺されかけたところを怪伐軍隊員に救われたことから,自らも誰かを助けられる人間になりたいと怪伐軍に志願。厳しい訓練に耐えて入隊にこぎつけた新入隊員である。

 ユイトが持つ“超脳力”「念力」。サイコキネシスとも呼ばれる超常的な力だが,さまざまな物体を触れることなく自在に操れる。刀による直接攻撃と念力を組み合わせて,謎多き怪異に立ち向かうことになる。

画像集#010のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 今回公開された映像には,「SCARLET NEXUS」のプロデューサーを務める飯塚啓太氏,バンダイナムコスタジオのディレクター 穴吹健児氏,同じくアートディレクター 落合功多氏が出演している。
 同作の企画がスタートしたのは5年前,テイルズ オブシリーズに携わってきた穴吹氏が中心となり少人数のチームを立ち上げたという。「新しいゲームを作ろう」という話だけがあり,まさにゼロから考えて現在の形になったそうだ。

(左から)飯塚啓太氏,穴吹健児氏,落合功多氏
画像集#021のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開 画像集#022のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開 画像集#023のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 タイトルの由来にも触れられている。和訳するならば「深紅の連鎖」といったところだが,キャラクターは仲間から超脳力を借り受けるときに,紅いケーブルが背中に突き刺さる。開発陣としては当初から「絆」という言葉をアピールしたい意向があり,こうした表現になっているそうだ。
 また,穴吹氏によると,本作では「赤い糸」がキーワードになっているという。


 「ブレインパンク・アクションRPG」という独特のジャンルにも言及している。前述のとおり,本作の舞台は近未来の世界だが,発達した科学技術の中核にあるのが「脳の発達」だという。それにより,キャラクター達はさまざまな超常的な力を得ているという設定だ。
 そして,本作は“1990年代の日本”の雰囲気をモチーフにしつつ,世界設定を構築しているという。その際,サイバーパンクを思わせるものになったが,「ただのサイバーパンクではない」という意図から,造語である“ブレインパンク”が生まれたそうだ。

画像集#019のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 本作の舞台となるニューヒムカは巨大な国であり,スオウやセイランといった大都市が存在。さらにトゲツと呼ばれる別の勢力が登場する。
 ビジュアル面ではまったく新しいIPであることから,「お客さんが入りやすい見た目にしたい」という意向があったそうで,それが前段の“1990年代の日本”の雰囲気をモチーフにしたこと,時代設定が遠い未来ではないことの理由になっている。
 また,意図的に現代の日本に通じる要素を散りばめることで,「異質さ」がありながら「ありえたかもしれない世界」を表現しているという。

画像集#015のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 ニューヒムカでは極めて脳科学が発達していて,人々は端末を用いることなく,脳を直接,Psynet(サイネット)と呼ばれる大規模ネットワークサービスに接続している。つまり,究極のIoT(Internet of Things)といった技術を活用しているわけだが,この「人々の脳がすべてネットワークに接続されている」という特殊な環境が本作の大きな特徴であり,物語の重要な鍵を握っているとのことだ。

 本作は,主人公のユイト・スメラギが怪異討伐軍に567期生の新入隊員として入隊するところから物語の幕が上がる。しかし,自分が信じていた怪異討伐軍が「正義なのか」という疑問を持ち始めるようだ。

画像集#005のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 また,常に仲間と脳がつながっていることで,その力を借りて戦える。ただ,こうした常につながっていることが,「果たして良いことなのか」というテーマも描いているという。ソーシャルメディアの発達により,ネットワークを通じて人々がつながっている現代社会に通じるテーマでもあり,そのアンチテーゼを表現したいと考えているとのこと。「人々が強制的につながっている世界における孤独とは何か」「一人とは何か,つながるとは何か」といったテーマも,プレイヤーに投げかけられるという。

画像集#006のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 落合氏はユイトのキャラクターデザインにも言及し,「派手に楽しみたい」「かっこいい人を使いたい」といったプレイヤーが求めるものを理解しつつも,ベースはスタンダードかつシンプルなものにしたかったという。そこでユイトに刀を持たせたり,衣装に赤いラインを入れたり,フードを特徴的なものにしたりしてヒロイックな要素を加えつつ,現代的で実際に着られるような服装を目指したそうだ。
 また,ユイトは物語が進むにつれて,非常に強い感情を抱くようになる。その変わりようを際立たせるために,スタンダードかつ優しそうに見えるデザインにしたという。

画像集#007のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 人類の脅威となる怪異は,人間の脳を捕食するために空から飛来する謎の生命体だ。彼らに思考はなく,ただ人間を襲う存在であり,いわゆる自然災害に近い位置づけになっているという。怪異は上空に存在する霧状の「断絶の帯」から降ってくるが,人類はその出現を予測する「怪異予報」という仕組みを生み出しており,怯えながらも日常生活を送っている状況にある。ある意味,怪異と共存をしているというわけだ。


 そんな怪異のデザインは,アーティストの山代政一氏が手がけている。落合氏によると,新規IPということもあり,モンスターは異質さや違和感のあるものにしたかったとのこと。山代氏の手がける,ゲームらしい価値観にとらわれないデザインを採用することで,「ゲーム世界における違和感」につなげられると考えたそうだ。

 怪異のデザインには「有機物と無機物を組み合わせる」というルールが存在する。本来,相容れないものが融合した生物が成立していることの不可思議さから,我々と概念が異なる生物であることを表現したかったという。

画像集#008のサムネイル/「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)開発陣が語った作品のテーマやビジュアルコンセプトとは。ゲームプレイ映像も公開

 さらに,怪異の存在そのものがどこか儚げで,哀愁や耽美性も表現しているとのこと。怪異のデザインには「美しさと死」という対比を一つに閉じ込めるという意図もあり,こうしたメッセージ性を含む存在との戦いから,プレイヤーに新しい体験をもたらしたいという。

 プレイヤーに注目してほしい点として,穴吹氏は「超脳力体験」を挙げている。とくにユイトが持つ念力の体験にこだわっており,それに刀を使った近接アクションをミックスさせたアクションを「大きなウリ」と述べた。


 なお,PS4版とXbox One版はフルHD(1080p)/30fps,PS5版とXbox Series X版は4K(2160p)/60fpsへの対応を目指し,PC版も環境によるものの,4K(2160p)/60fps対応を予定しているとのことだ。

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