［TGS 2020］「Paradise Lost」の世界観が感じられる体験版の実況動画が配信。ナチスに支配されたポーランドを舞台にしたADV

　All in! Gamesが，2020年内のリリースを予定している一人称視点型のアドベンチャーゲーム「Paradise Lost」の実況配信が，9月26日に東京ゲームショウ2020 オンラインとのコラボ企画として配信された。


　本作は，ナチス政権によってヨーロッパ全土が制圧されている架空の世界を背景に，核投下後のポーランドを舞台にした物語が描かれる。
　主人公は12歳の少年で，謎に包まれたナチスの施設を発見したところからスタート。仮想史やスラブの民間伝承，神話が絡んだ物語を解き進めていくことになる。


　今回の配信は，ゲーム実況者のフェイさんによるもので，特別に用意されたと思われる体験版をプレイしていた。なお，製品版はユーザーインタフェースと字幕の日本語化が行われる予定だが，体験版では未実装のようであった。


　また，プレイ可能な範囲は非常に短く，ナチスの施設と思われる場所の周囲や，そこに止まっている列車の中。そして施設内部の一部のみが探索できた。

　ところどころに調べられるポイントがあるものの，あまり難しい謎解きはまだ用意されていない。主人公以外のキャラクターも登場しないようで，タイトルの雰囲気を感じるための体験版になっているようだ。


　フェイさんも述べていたが，グラフィックスはインディーズゲームとは思えないほど美しく，場所によって流れる音楽も静かでありながら，何か不安と恐怖を感じさせるものになっている。
　施設内は，要所要所にナチスによって支配されていることも思わせるデザインやアイテムがあり，これもまた，恐ろしさと増長させる要素となるのだ。


　「クリーチャーや幽霊のようなよ敵が出てくるホラー作品なのか」と思う部分もあったが，今回はそのような出来事は発生しなかった。未知，もしくは敵意を持つ相手との戦いなどもあるのかは，続報を待ちたいところ。

　動画は約20分と短いので，本作の世界観が気になる人は，ぜひ視聴してみてほしい。

「Paradise Lost」Steamページ

「Paradise Lost」公式サイト

4Gamerの「東京ゲームショウ2020 オンライン」特設サイト