殺人現場の清掃人を描く「Serial Cleaners」，開発者ビデオダイアリー公開。アートスタイルの秘密などが明らかに

　ポーランドのDraw Distanceは，2021年内のリリースを予定しているステルスアクション「Serial Cleaners」（PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）の開発者ビデオダイアリーを公開した。

「Serial Cleaners」公式サイト

　雪山の山荘を舞台にしたゲームプレイ映像が公開されたばかりの「Serial Cleaners」の物語は，1999年のクリスマスイブから始まる。主人公はギャングによる殺人現場を清掃する仕事を請負っており，チェーンソーやウッドチッパーなどで遺体を処理し，事件の鍵となる遺留品や証拠品を警察が手に入れる前に回収しなければならない。ときには警察が状況検分を行っている最中にコソコソと現場の掃除を行っていくという1990年代のB級アクション映画を思わせる，どこかナンセンスな雰囲気がユニークな作品となっている。


　公開されたビデオダイアリーでは，「Serial Cleaners」で使われているアートスタイルを中心にゲームの紹介が行われている。本作のビジュアルは，ストリートアートに大きな影響を与えた画家で，1988年に27歳の若さで他界した，ジャン＝ミシェル・バスキアさんの作品にインスパイアされたもので，とくにゲーム後半の舞台となるニューヨークの場面で多用されているという。ステージに登場する壁いっぱいをカンバスとして大きなスプレーアートを描き，そこに小さなポスターなどを貼りつけ，その上に，雨や風で経年劣化したような効果をかぶせるという手法で，リアルな1990年代の世界を作り上げたとのことだ。


　プレイアブルキャラクターとなる清掃係は4人登場するようだが，今回はチェーンソーをコートの中に隠し，追いかけられると肉片を投げつけて相手をひるませる「サイコ」というキャラクターが紹介された。それぞれのキャラクターに合わせて，ジャズやヒップホップなどのサウンドが用意されるなど，オーディオ面でも注目できる作品になりそうだ。

　「Serial Cleaners」は，SteamとEpic Gamesストア，そしてGOG.comで発売される予定になっているが，現時点では残念ながら日本語のサポートは行われていない。バイオレント表現を含めて，かなり作り込まれた雰囲気の強いタイトルだけに，続報を楽しみにしたい。