何が真実で何が嘘か，ADV「White Shadows」が発表。スチームパンク風なディストピアが舞台

　パブリッシャのHeadUp Gamesは，ドイツのMonokelが開発するアドベンチャーゲーム「White Shadows」をgamescom 2020期間中に発表した。2021年内に日本語対応でリリースされるとのことだ。最新トレイラーとSteamストアページ（関連リンク）も公開されている。


　「White Shadows」は，伝染病の蔓延によって地球上からほとんどの生物が死滅してしまったと世界が舞台となる。その中で，生物が唯一生存可能な場所と言われるホワイトシティは，“ホワイトウォッシュ・インダストリーズ”によって統治されている，というスチームパンク風なディストピアだ。
　伝染病から身を守る方法とされているのが，白いマントらしいのだが，このマントを得るためには社会に対して従順であることを示さなけれならないらしい。
　“ホワイトウォッシュ”とは，英語で「事実を塗り替える」という意味で使われる言葉だが，伝えられていることは真実かどうか疑わしいというのがこのゲームのコンセプトなのだという。この世界の事実を突き止めるために，クチバシを持った少女“レイブンガール”が，従順であることを止めて社会に反旗を翻していくことになるのだ。


　モノクロ基調の3Dバックグラウンドを背景に，プラットフォームアクションを主体にしたゲームシステムになっており，どこか「Limbo」や「Deadlight」といったインディゲームの影響が伺えるアートスタイルが気になるところ。
　登場するキャラクターたちは，従順なヒツジや悪さをするネズミ，大柄なオオカミといった半獣の人間たちらしいが，Steamストアページ（https://store.steampowered.com/app/1158890/White_Shadows/）の情報では音声やテキストはないようで，どのようにストーリーが進展していくのか興味をひく。インターフェイスは日本語化も行われるとのことなので，そのリリースを楽しみにしておきたい。

「White Shadows」公式サイト